2020年 F1第10戦 ロシアGPが終了しました。
前回のトスカーナGPよりも多くの観客がスタンドに詰めかけていて、テレビに映る回数も多かったですね。
まだまだ満員のスタンドとまではいきませんが、ハミルトンもインタビューで毎回観客にメッセージを送っていたように、関係者にとっても我々ファンにとっても嬉しい光景が戻りつつありますね!
そんなロシアGP、レース開始前からポールポジションのハミルトンが審議対象になる波乱の様相を呈して幕を明けました。
いろんなことが起きたレース、さっそく振り返っていきたいと思います。
得意のコースでボッタス圧勝、今度こそ流れを!
スタート練習の位置の問題で、ハミルトンが5秒ペナルティ×2回の合計10秒ペナルティを食らいました。
今回は、波乱のレース展開を予想された方も多かったのではないでしょうか。
しかし終わって見れば、同じメルセデスに乗るボッタス選手が得意のコースで圧勝。
開幕戦での優勝以来、悪い流れだったボッタスにようやく運が回ってきました。
これでランク首位のハミルトンとは44pt差に縮めました、しかし依然として2レース優勝分くらいの大きなポイント差です。
相当厳しいチャンピオン争いですが、ハミルトンに対してプレッシャーをかけて焦らせていくことが重要です。
今年のチャンピオンシップだけではなく、来年に向けても重要になってきます。
なので単発の優勝で終わらず、今後数戦この調子を続け、チャンピオンシップを盛り上げてもらいましょう!
何をしても批判されることの多いハミルトン
一方のハミルトン、10秒ペナルティに加えて、ソフトタイヤスタートだったことも災いします。
ボッタスやフェルスタッペンより先に、早い段階でタイヤ交換でピットインせざるを得ませんでした。
その結果、ミディアムタイヤやハードタイヤでスタートした、後続のタイヤ未交換勢を抜いていく必要がありました。
よってタイヤを酷使し過ぎるわけにもいかず終始我慢の走りとなり、それでもきっちり3位表彰台を確保しました。
ダメージを最小限にとどめる、チャンピオンらしい素晴らしい走りだったと思います。
しかし、レース中の無線内容や、レース後の表彰式での態度について、SNSなどで色々ネガティブな批判が出ていることも事実です。
捉え方は人それぞれなので、どういう感情を持つのも、どう考えるのも、自由なので良いと思います。
あくまで管理人個人的な感想としては、ハミルトンのこういうところ大好きです(笑)
レース中の無線やレース直後なんて、みんなアドレナリン出まくって興奮状態での発言や態度です。
なのでハミルトンに限らず、F1ドライバーの多少の暴言くらいなら全然オッケーです。
(危険な運転でやり返す、とかは絶対ダメですよ)
昨日のレースの様子を見ていて、むしろ、やっぱり凄い偉大なドライバーだと思いました。
だって6度もワールドチャンピオンになり、90勝もあげているのに、
たった一度勝てないだけ、しかも3位でなんとかダメージを抑えているのに、あんなに不機嫌になるなんて。
そこまで貪欲に勝利やチャンピオンにこだわっているからこそ、何度もワールドチャンピオンになれるのかなと。
確かにセナだってシューマッハーだって、みんな何回勝ってもずっと貪欲でしたからね。
複数回チャンピオンになるような偉大なドライバーは、これくらいじゃないとダメなんだろうな、
むしろボッタスにもここまで執念見せて欲しいな、と思いました。
あくまで個人的な感想です(笑)
ルクレールはやっぱり凄いドライバー
ロシアGPで、走りを見てて凄いなと思ったドライバーはルクレールです。
このマシンでの6位は、望みうる最高の結果だったのではないでしょうか。
何が凄かったかというと、昨年に比べて本当にタイヤマネジメントが上手くなったと思います。
ご覧のように、ミディアムタイヤ勢の中では28周目まで長く引っ張り、チームメートの助けもありタイヤ交換後はルノー勢の間に割って入ります。
後半のハードタイヤもしっかりマネジメントすることで、7位のオコンを近づけることなく6位でフィニッシュ。
昨年の結果と比べると地味ではありますが、チームの士気を高める、チームリーダーとして最高の結果を持ち帰ってきたんではないでしょうか。
対して、ルクレールの戦略に付き合わされた形になったベッテルにとっては残念な結果となりました。
来年チームから出ていくため、おそらくパーツやリソースはルクレール優先となっているのでしょう。
それにしても、4度のチャンピオンがこれだけ予選もレースも大差をつけられるとは考えられないです。
なので、やっぱりルクレールがとんでもなく凄いドライバーだということの裏返しなのかと考えています。
安全性と両立したペナルティ基準を!
最後に、このオープニングラップの事故について。
フジテレビNEXTの放送で川井ちゃんも憤慨していましたが、この2コーナーをコースアウトした際の戻り方にはやっぱり無理がありましたよね。
この位置でクラッシュしてコースに戻ると、Tボーンクラッシュの危険性があることは昨年のF2などから解っていたはずです。
ルールを厳格にするのは当然で、もちろん否定しませんが、これは危ないです。
幸いサインツは無事でしたが、とにかく酷い事故は見たくないので、避けれる事故は避けてほしい。
最近のレース、どうも事故が多い気がしています。
なぜかは解かりませんが、事故が連鎖する時は立て続けに起きることは歴史が物語っています。
マシさんはじめFIA関係者には、ルール厳格化と安全性のバランス両立を、改めて見直して欲しいと思います。
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以上、ロシアGPを振り返ってきました。
ハミルトンの歴史的記録達成は、次戦以降に持ち越しとなりました。
次戦アイフェルGPは、ドイツ・ニュルブルクリンクで行われます。
シューマッハーの地元ドイツで、この最多勝記録に並ばれることになるのか。
またボッタスが意地を見せて止めてくれるのか、次戦も楽しみに待つこととしましょう!
以上、F1第10戦ロシアGPの振り返りでした!