F1ポルトガルGP決勝が終了しました。
結果は、ルイス・ハミルトンがF1最多勝新記録となる92勝目を達成。
レースは、新サーキットで各チーム手探り状態の中で、ライコネンの怒涛のオープニングラップや、序盤のマクラーレンの首位快走、ガスリーの成長著しい活躍など、随所に見応えのあるレース展開となりました。
しかし、やはり今回のレースでもっとも印象的で感動的だったのは、ルイス・ハミルトンのF1最多勝記録更新の歴史的瞬間の目撃者となったことですね。
さっそく、掘り下げて見ていきたいと思います。
輝かしい92勝の軌跡
ハミルトンがチェッカーを受け、2007年のデビューからこれまでの軌跡を思い浮かべていたら、テレビ中継でこの動画が流れました。
これまでの歴代マシンで92勝に到達する姿を、流れるように一気に見れる凄い映像です。
とても感動するとともに、この動画を作った担当者は素材探しにものすごい手間がかかっただろうなと心配になりました(笑)
そして、よく考えたらプロスト通算51勝とセナ通算41勝を足すと、ちょうどルイスの92勝となることに気づきました。
もちろんレース数も当時と異なりますし、技術や時代背景も違うので単純比較はできません。
しかしこの偉大な二人の合算勝利数に匹敵するくらい勝ち続けているルイス・ハミルトンというドライバーを、心底リスペクトする想いになりました。
メルセデス時代は記憶に残らない勝利が多い?
「記録は確かに凄いけど、記憶に残るレースがあまりない」という意見もよくSNSで見かけたりします。
ドライバーへの思い入れは各ファンによりそれぞれなので、もちろんいろんな意見や見方があって良いと思います。
確かにここ数年はメルセデスがあまりにも強いため、もしかしたら最近のメルセデス時代からF1を見始めた方は記憶に残り辛いのかもしれませんね。
管理人にとっては、2007年のデビューイヤーが強烈に記憶に残っています。
チームメイトは、前年に皇帝ミハエル・シューマッハーを破り、2連覇チャンピオンのアロンソです。
そんな脂の乗り切った状態のアロンソに対して、互角どころか予選結果は年間通して上回る活躍を魅せ、結果的にチームから追い出し、2年目からエースに昇格することになります。
これはとんでもないドライバーが出てきたと、当時感銘を受けた記憶があります。
そして2年目以降の2008年~12年までのマクラーレン時代は、マシンの調子が悪い年や、少し本人が精神的に不安定な時もありました。
それでも毎年必ずポールポジションと優勝をし続けていたところが、強烈に記憶に残っています。
なのでメルセデス時代の記録も凄いし記憶も多いですが、確かにマクラーレン時代の成績の方が印象に残っています。
これからさらにどんな歴史を作るのか?
一体この92勝という記録は、どこまで伸びるんでしょうか。
現在35歳のハミルトン、来年1月には36歳になります。
ハミルトンは2014年のPU時代以降、年間平均約9勝の勝ち星を積み上げています。
仮に40歳まで戦ったとしたら、単純計算であと5シーズンですからプラス45勝もあげることになります(笑)
さすがに他チームもこのまま黙っていないと信じたいですが、ハミルトンなら平気で届いちゃう気もしますよね。
ミハエルの記録の時にも思いましたが、さすがにこの記録を越えるドライバーはもう出てこないのではないか。
そう思えるくらい、ここからさらに前人未到の記録に伸びていきそうですね。
8度目チャンピオンの歴史はライバル勢の奮起の中で!
F1の長い歴史の中で、あるチームがここまで長期間独走を続けたことなんてありません。
でも忘れているかもしれませんが、2017年や2018年はここまでメルセデスの独走状態ではなく、フェラーリが一矢報いて戦えている状態でした。
さすがに今年はメルセデスとハミルトンのダブルチャンピオンで決まりだと思います。
でもここ数戦フェラーリにようやく復調気配が見えてきましたし、レッドブルはホンダとの最後の年になるので、来年こそは意地を見せてくれると信じたい。
ドライバーも、アロンソが戻ってきますし、ベッテルも新しいチームで心機一転、チャンピオンらしい走りを見せてくれるはずです。
そこにフェルスタッペンやルクレールなども絡み、ライバルたちがもう少しハミルトンを苦しめるようなシーズンを期待したいです。
そんな強烈なライバルたちの奮起の中で、ハミルトンの前人未到の8度目のチャンピオンに名を刻む戦いを、来年は見たいですね。
いま我々ファンは、F1最多勝更新や、F1最多チャンピオン更新など、おそらくこれからも長く語り継がれるF1の歴史の目撃者となっているのだと思います。
そのことを感じながら、これからもF1を楽しんでいくこととします!
以上、ルイス・ハミルトンの最多勝記録92勝に思うところでした!