デビューした2007年から、毎年必ず優勝とポールポジションを達成してます。
最多リードラップ記録よりも、こっちの方が凄い記録だと思います!
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開幕戦をあらためて振り返ってみると、ルイス・ハミルトンの強さが際立ったレースでした。
そのハミルトン、開幕戦の中継でミハエル・シューマッハの持つ最多リードラップ5111周の記録を更新したことも伝えられていました。
この記録ももちろん凄いのですが、管理人的にはもっと凄い記録だと思っているのがこちら。
『ハミルトン、F1デビューイヤーから15年連続優勝』
例えば今後レース数が増加したりすると、最多勝記録などは誰かに破られるかもしれません。
でも、この記録だけはもう絶対誰にも破られないのではないかと思っています。
そんな凄い記録なのにあまり話題になっていなかったので、今日は少し深堀してこの記録を検証したいと思います。
最強メルセデス以前の勝利数、実はスゴイんです!
年度 | チーム | コンスト順位 | 年間勝利数 |
---|---|---|---|
2007 | マクラーレン | 1位* | 4勝 |
2008 | マクラーレン | 2位 | 5勝 |
2009 | マクラーレン | 3位 | 2勝 |
2010 | マクラーレン | 2位 | 3勝 |
2011 | マクラーレン | 2位 | 3勝 |
2012 | マクラーレン | 3位 | 4勝 |
2013 | メルセデス | 2位 | 1勝 |
2014 | メルセデス | 1位 | 11勝 |
2015 | メルセデス | 1位 | 10勝 |
2016 | メルセデス | 1位 | 10勝 |
2017 | メルセデス | 1位 | 9勝 |
2018 | メルセデス | 1位 | 11勝 |
2019 | メルセデス | 1位 | 11勝 |
2020 | メルセデス | 1位 | 11勝 |
2021* | メルセデス | ? | 1勝 |
*2021年は開幕戦のみの勝利回数。2007年はポイント剥奪前の順位。
こちらが、ハミルトンのデビューイヤーからの所属チームとコンストラクターズ順位、そしてハミルトンの年間勝利数の推移です。
2014年以降の最強メルセデス時代の勝利回数が目立ちますが、注目して欲しいのは2013年以前の戦績です。
赤字で示した6年間での合計18勝は、チャンピオンではないマシンで挙げた勝利です。
この当時はブラウン、レッドブルなど圧倒的チャンピオンマシンが君臨した時期です。
まだまだハミルトンも若く、今よりは荒いドライビングを見せることもありましたが、それらの最強マシンを相手に、毎年必ず勝利を挙げていることと、年間平均3勝していることは流石というほかありません。
『デビューから毎年ポールポジション』も継続中!
年度 | チーム | コンスト順位 | 年間PP数 |
---|---|---|---|
2007 | マクラーレン | 1位* | 6回 |
2008 | マクラーレン | 2位 | 7回 |
2009 | マクラーレン | 3位 | 4回 |
2010 | マクラーレン | 2位 | 1回 |
2011 | マクラーレン | 2位 | 1回 |
2012 | マクラーレン | 3位 | 7回 |
2013 | メルセデス | 2位 | 5回 |
2014 | メルセデス | 1位 | 7回 |
2015 | メルセデス | 1位 | 11回 |
2016 | メルセデス | 1位 | 12回 |
2017 | メルセデス | 1位 | 11回 |
2018 | メルセデス | 1位 | 11回 |
2019 | メルセデス | 1位 | 5回 |
2020 | メルセデス | 1位 | 10回 |
2021* | メルセデス | ? | 0回 |
*2021年は開幕戦のみの勝利回数、2007年はポイント剥奪前の順位。
こちらも意外に知られていないのですが、ハミルトンはデビューイヤーから毎年欠かさずポールポジションも獲得しています。
2021年の開幕戦は残念ながら取れませんでしたが、おそらく時間の問題でしょう。
こちらも赤字で示した6年間合計25回のポールポジションは、2番手以下のチームのマシンで獲得したものです。
マシンの力関係が如実に表れる予選において、ポールポジションを獲ることは、もしかしたら勝利するより難しいかもしれません。
にもかかわらず、当時の最強チームを相手に毎年欠かさず、年間で平均4回程度のポールポジションを獲得しているのがハミルトンの凄いところです。
15年連続勝利記録も、ミハエルと並んでいます!
こちらが、『デビューイヤーから』に拘らない、歴代の『連続シーズン勝利記録』です。
ご覧の通り、ミハエルとルイスの15年連続という記録が他を圧倒していることがよくわかりますね。
ミハエルは1991年にデビューし、記録は1992年から2006年にかけての15年です。
ただしデビューシーズンの1991年は途中参戦で6戦のみでしたので、実質的にはハミルトンと同じくデビューイヤーから15年連続と捉えても良いのではないでしょうか。
ただポールポジションについては、ミハエルはデビューして2年半はポールポジションが無く、1994年モナコGPが初ポールだったので、ルイスの記録の方が上回っています。
『デビューイヤーから』という縛りが無いこの記録であれば、レース数が増えたりするともしかしたら将来誰かが破ったりするかもしれないですね。
他のチャンピオンと比べても圧倒的な記録!
ハミルトンの『デビューイヤーから15年連続勝利』と、おそらくすぐに達成されるであろう15年連続ポールポジション記録をあらためて見てきました。
ちなみに以前こちらの記事で、他のチャンピオン達との比較データもまとめています。
これがどれだけ凄い記録なのかさらにわかると思うので、ぜひあわせてご覧になってください。
とにかく開幕戦では、トラックリミットルールを貪欲に利用し、秀逸なタイヤマネジメントで見事に勝利を収めたハミルトン。
トラックリミットを29回も越えて走行したことについては賛否両論あると思いますが、この勝利への執念こそ7度のワールドチャンピオンの戦い方だったと、管理人は思っています。
現段階では、2021年の最速マシンはレッドブル・ホンダのように見受けられますが、すぐにメルセデスは追いついてくるでしょう。
そんな状況の中、若手チャンピオン候補筆頭のフェルスタッペンが、こんな化け物のようなハミルトンにどう立ち向かっていくのか。
この頂上決戦が今年最高の見どころになると思いますので、今年一年期待して楽しんでいくこととしましょう!
以上、ハミルトンのデビューから15年連続勝利記録についてでした!