こんな長い名称になった理由は?
どうせ長いなら『アイルトン・セナ・メモリアルGP』が良かったなぁ。
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今年もイモラでF1が開催されることが発表されたのが1月12日。
ただしグランプリ名称は未定となっていました。
イモラは行ったことがあるし、思い入れの深いサーキット。
なので今年もイモラでF1が見れるのは嬉しい限りなのですが、
気になる今年のグランプリ名称がようやく昨日発表されました。
『メイド・イン・イタリア・アンド・エミリア・ロマーニャGP』
なんじゃこりゃ、長っ、カッコわるっ!
例えば昔のように『サンマリノGP』とか、シンプルなので良かったんじゃないかと思った方も多いはずです(笑)
でもグランプリ名称はいろんな制約があったり、しがらみがあってこのような名称となったようです。
今日はこのグランプリ名称について見ていきたいと思います。
国名を冠するGPは、各国1年に1回までの厳しい規制
『グランプリ』という言葉自体は一般名称なのですが、
ことモータースポーツでこの名称を使う場合には、FIAが厳しい制約を設けています。
国名を冠することが出来るのは、各国で1年に1回だけと厳しく定められています。
『イタリアGP』の名称は伝統のモンツァサーキットで使用されるため、
例えばイモラでは一昔前は隣国の名称を借りて『サンマリノGP』と呼んだり、
昨年はサーキットの所在する地方の名称から『エミリア・ロマーニャGP』となりました。
同じくイタリア・ムジェロサーキットでの開催となった『トスカーナGP』も同じ理由です。
例えばその昔、1994年と1995年には日本で1年に2回、鈴鹿と岡山でF1が開催されました。
その際もこの規制のために、鈴鹿が『日本GP』となり、岡山で開催されたグランプリは『パシフィックGP』となったわけです。
昨年と同じ『エミリア・ロマーニャGP』で無い理由は?
なので今年も『エミリア・ロマーニャGP』となることを予想していたのですが。
なぜだか今年はこの前に『メイド・イン・イタリア』という文言が入ることになった模様です。
調べてみたら、どうやら資金的理由からこうなったようです。
『イタリア』という文字をいれることによって、イタリア政府がF1開催権費用を負担するという背景から、こんな長い名前になったようです。
隣国『サンマリノ』の国名を借りる選択肢が無かったのも、そのためですね。
ふむう、なるほど、、、気持ちは解りますが、、、。
でも長すぎますね(笑)
せめて『エミリア・ロマーニャGP in イタリア』くらいで良かったんではないですかね?
『アイルトン・セナ・メモリアルGP』を密かに期待も・・・
このサーキットで、レース中の事故で亡くなったアイルトン・セナ。
最近F1ファンになってこのブログを見て頂いている方は、ご存知無い方もいるかもしれませんよね。
でも昨年のレースでは、ガスリーがセナをトリビュートするヘルメットで出走してくれて、
それでセナのことを知ったり、懐かしくて感動した方も多かったですよね。
F1ドライバーや関係者、ファンの多くが、今もセナを敬愛しています。
なので密かに『アイルトン・セナ・メモリアルGP』なんて名称も期待していたのですが、
残念ながら見事にハズレて、あんな長い名称となってしまいました(笑)
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そんなセナを敬愛する、ガスリー選手までもが新型コロナに感染したニュースが今朝入ってきました。
これでF1ドライバー20人中6人が感染という、由々しき事態となっています。
このままヨーロッパ各国の感染状況が続けば、ワクチン接種が広がる夏までは無観客レースが続き、今年4月開催のイモラはまたも無観客レースとなってしまいそうです。
そんな状況に比べたら、カッコ悪くて長いGP名称なんて大した問題じゃありません。
とにかく今はガスリー選手の容体が悪化しないことを祈りながら、
ドライバーも関係者もみんな無事に、イモラでのF1が開催されるよう見守っていくこととしましょう。
以上、今年のイモラでのグランプリ名称についてでした!