今シーズン前半戦、ウィリアムズ以外では唯一ダブルポイント獲得の無かったアルファタウリ。
どれくらい珍しいのか、年間成績との相関はあるのか、調べてみました!
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4週間のサマーブレイク、ほんと長いですね。
やっと3週間が過ぎ、ようやくあと1週間でベルギーGP決勝ですね!
レースも無いので、今日もじっくりと前半戦データを眺めていたのですが。
またこんなデータに気付いちゃいました。
『アルファタウリ、シーズン前半戦で一度もダブルポイント獲得無し!』
我らが角田裕毅選手所属のアルファタウリですが。
昨シーズンのコンストラクターズ6位から、シーズン前半戦は8位とやや低迷中です。
データをじっくり見たら、今シーズン一回もダブルポイント獲得してないことに気付きました。
もしかしたら、このあたりも低迷の理由なのかも?
この「ダブルポイント獲得無し」という事態、一体どれくらい珍しいことで、シーズンの成績と相関関係があるのか?
気になったので、さっそく調べてみました!
2022年シーズン前半戦 ダブルポイント獲得回数ランキング
順位 | チーム | ダブルポイント 獲得回数 |
---|---|---|
1位 | メルセデス | 11 回 |
2位 | レッドブル | 10 回 |
3位 | フェラーリ | 9 回 |
4位 | アルピーヌ | 7 回 |
5位 | マクラーレン | 5 回 |
6位 | アルファロメオ | 2 回 |
ハース | 2 回 | |
8位 | アストンマーチン | 1 回 |
9位 | アルファタウリ | 無し |
ウィリアムズ | 無し |
(調査条件)
- 2022年F1第13戦ハンガリーGP終了時点のデータ
- F1スプリントでのポイント獲得を含む
まずは今シーズン前半戦、各チームごとの「ダブルポイント獲得」回数を見てみましょう。
アルファタウリは、残念ながら一度も「ダブルポイント獲得」が無く。
ウィリアムズと並び最下位であることが分かりますよね。
ポイントランキングでは、かろうじてアストンマーチンを上回って8位であるものの。
そのアストンマーチンは、イモラで一度ダブルポイントを獲得しています。
「ダブルポイント獲得」は、速さ・強さ・信頼性・戦略などチームの総合力を示すバロメーターのような性質のものだと思っています。
このあたりのデータから、今年のアルファタウリは時折速さは見せるものの、一貫性のある戦闘力ではないことが分かってきますよね。
ちなみに、アルファタウリとは全く関係ないですが。
レッドブルやフェラーリを抑えて、メルセデスが1位なのも面白いですよね。
今年のメルセデスは、「速さ」こそ足りないものの。
チームとしての、総合力は依然高いことの証となるようなデータで面白いです。
年間成績との相関は?
アルファタウリ(トロ・ロッソ)年度別ダブルポイント獲得回数
年度 | チーム | ダブルポイント 獲得回数 |
コンストラクターズ 順位 |
---|---|---|---|
2022 | アルファタウリ | 無し | 8位 |
2021 | アルファタウリ | 3 回 | 6位 |
2020 | アルファタウリ | 2 回 | 7位 |
2019 | トロ・ロッソ | 5 回 | 6位 |
2018 | トロ・ロッソ | 無し | 9位 |
2017 | トロ・ロッソ | 2 回 | 7位 |
2016 | トロ・ロッソ | 4 回 | 7位 |
2015 | トロ・ロッソ | 4 回 | 7位 |
2014 | トロ・ロッソ | 2 回 | 7位 |
2013 | トロ・ロッソ | 無し | 8位 |
2012 | トロ・ロッソ | 2 回 | 9位 |
2011 | トロ・ロッソ | 4 回 | 8位 |
2010 | トロ・ロッソ | 無し | 9位 |
2009 | トロ・ロッソ | 1 回 | 10位 |
2008 | トロ・ロッソ | 1 回 | 6位 |
2007 | トロ・ロッソ | 1 回 | 7位 |
2006 | トロ・ロッソ | 無し | 9位 |
ダブルポイント獲得 平均 1.94回 / 1シーズン コンストラクターズ 平均順位 7.6位 |
(調査条件)
- 2022年F1第13戦ハンガリーGP終了時点のデータ
チームとして、どれくらい珍しい事態なのか?
トロ・ロッソ時代からこれまでの、年度別のダブルポイント獲得回数と。
そのシーズンのコンストラクターズ順位も、分かるように整理してみました。
トロ・ロッソが発足した2006年から昨年2021年までの16シーズンで、ダブルポイント獲得は通算31回。
平均すると「1.94回 / 1シーズン」となるので、およそ1年に2回はダブルポイントを獲得している計算になります。
またこれまでの16シーズンで、ダブルポイント獲得が無かったのは4シーズンです。
平均すると、4年に一度のやや珍しい事態であることも分かりますね。
直近でダブルポイント獲得の無かったシーズンは、ホンダのパワーユニットを初めて搭載した、2018年です。
この2018年シーズンには悪いイメージは無いのですが、実は前後数年のコンストラクターズ6~7位に対して、9位に低迷したシーズンだったんですよね。
ダブルポイント獲得の無いシーズンの、年間成績との相関関係を見てみると。
「必ずコンストラクターズ8位以下に沈んでいる」のも分かってきました。
日本のアルファタウリや角田裕毅選手のファンにとっては。
これはちょっと気になる、嫌なデータですよね。
惜しかったアゼルバイジャンGP
シーズン前半戦では、アゼルバイジャンGPが5位と6位で大量ダブルポイント獲得の大チャンスでしたよね。
でも残念ながら角田裕毅選手のリアウィングが破損したことにより、ガスリー選手のみ5位入賞にとどまってしまいました。
レースなので「タラレバ」を言ったらキリが無いし、あまり意味は無いのですが。
でもこの6位入賞があればダブルポイントも達成出来ていて、8pt加算でハースより前の7位につけていたはずです。
そうすると、昨年までのコンストラクターズ平均順位7.6位も上回ってくるので。
ポテンシャルとしては、もう少し上を狙えていたはずですよね!
鈴鹿では、大応援団の前でダブルポイント獲得を!
ということであくまで統計データですが、このままシーズン後半もダブルポイント獲得ならなければ。
コンストラクターズ8位以下となちゃいそうなことが、今回調べたデータから分かってきましたね。
これはまずいので、日本のファンにとってはアルファタウリのダブルポイント獲得を応援したいですよね!
これまでの平均が、一年で約2回なので。
できれば、夏休み明けの3連戦(ベルギー・オランダ・イタリア)で早々に1回目を達成してもらって。
そして角田選手の地元、鈴鹿での日本GPで2回目となるダブルポイントを期待したいところです!
もし、それくらいの頻度でダブルポイントを重ねれば。
コンストラクターズ6位のアルファロメオとは24pt差ですから、昨年と同等の6位まではまだまだ挽回可能かと思います。
残念ながら、シーズン前半戦は好不調の波が激しかったアルファタウリ。
果たして、シーズン後半は波に乗ってダブルポイントを重ねることができるでしょうか?
ぜひそんな観点からも、アルファタウリ・角田裕毅選手を応援していくこととしましょう!
以上、シーズン前半戦、アルファタウリのダブルポイント未獲得についてでした!