『レッドブル、オーストラリアGPと相性が悪い説』を検証!

調べてみた
photo by formula1
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マックスの昨年のリタイアに続き、今年はペレスがトラブルで予選最下位。

もう10年以上勝ってないし、もしかして相性が悪いのか?

過去の戦績を調べてみました!

 


2023年F1第3戦オーストラリアGP、予選まで終了しました。

 

予選結果は、もう皆さんご存知の通り。

レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、圧倒的なタイムで見事にポール獲得です!

 

でもチームメイトのペレスは、午前中から悩まされたブレーキトラブルによってスピン。

なんと、予選最後尾という驚きの結果となりました。

 

 

そんな様子を中継で見ていて、管理人の中でこんな説が頭をよぎってきました。

『レッドブル、オーストラリアGPと相性が悪い説』

 

昨年のマックスのリタイアといい、これまでやけにトラブルが多かったり。

もう優勝もずいぶんご無沙汰だしで、かなり相性が悪いように思いませんか?

 

これは気になってきたので。

この説、さっそくデータで検証してみたいと思います!

 

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レッドブル、オーストラリアGP戦績一覧

年度 ドライバー 予選 決勝
2023 M.フェルスタッペン P.P
S.ペレス 20位
2022 M.フェルスタッペン 2位 リタイア
S.ペレス 3位 2位
2019 M.フェルスタッペン 4位 3位
P.ガスリー 17位 11位
2018 M.フェルスタッペン 4位 6位
D.リカルド 8位 4位
2017 M.フェルスタッペン 5位 5位
D.リカルド 15位 リタイア
2016 D.リカルド 8位 4位
D.クビアト 18位 リタイア
2015 D.リカルド 6位 6位
D.クビアト 12位 リタイア
2014 S.ベッテル 12位 リタイア
D.リカルド 2位 失格
2013 S.ベッテル P.P 3位
M.ウェバー 2位 6位
2012 S.ベッテル 6位 2位
M.ウェバー 5位 4位
2011 S.ベッテル P.P 優勝
M.ウェバー 3位 5位
2010 S.ベッテル P.P リタイア
M.ウェバー 2位 9位
2009 S.ベッテル 3位 13位
M.ウェバー 8位 12位
2008 D.クルサード 8位 リタイア
M.ウェバー 14位 リタイア
2007 D.クルサード 18位 リタイア
M.ウェバー 7位 13位
2006 D.クルサード 11位 8位
C.クリエン 13位 リタイア
2005 D.クルサード 5位 4位
C.クリエン 6位 7位

紫:P.P 赤:優勝 緑:リタイア・失格

(調査条件)

  • 2023年F1第3戦オーストラリアGP予選終了時点

 

 

レッドブルのチームが発足したのが2005年。

そこからコロナ禍で中止となった2020~21年を除き、レッドブルが参戦した16回のオーストラリアGP戦績を一覧にしてみました。

 

 

まず、予選結果について見てみましょう。

これまで16回のオーストラリアGPうち、ポール獲得は3回で確率18.8%です。

 

そして今年のマックスのポール獲得で4回目、ポール獲得率は23.5%となりました。

 

 

対してレッドブルチームの生涯予選出走回数は350戦、ポールポジションは82回です。

生涯ポール獲得率は23.4%となります。

 

なんと、ほぼぴったり同じポール獲得率ですね!

 

なので、レッドブルのオーストラリアGPでの相性。

まず予選のポール獲得率に関しては、他のGPと変わらず平均的と言えますね!

 

 

優勝、これまでたった1回だけ!

© formula1

 

続いて、レース結果に目を向けてみることにしましょう。

まずは優勝回数からです。

 

これまでのオーストラリアGP参戦16回のうち。

優勝は2011年のたった1回優勝確率は6.3%しかありません。

 

 

対して、レッドブルのこれまでの生涯参戦総レース数は349戦、優勝は94回です。

生涯優勝確率は26.9%となります。

 

 

オーストラリアGPでは、大きく優勝率が下回ってることが分かりますよね。

他のGPと比べて、優勝する確率が4分の1程度となっているということです。

 

 

メルセデスが圧倒的に強いシーズンだった、2014~19年に匹敵するくらい。

レッドブルも2010~13・22年は圧倒的なシーズンでしたが、それでたった1勝しか出来ていませんから。

 

これはまず相性として、『オーストラリアGPでの優勝は少ない!』と言って良さそうですね!

 

 

驚異のリタイア回数

© formula1

 

そしてレース結果でもう一点、リタイア回数の多さが目立ちます。

 

オーストラリアGP参戦16回、2台づつなのでのべ32台が出走したこととになりますが。

そのうちリタイア・失格が11台で、リタイア確率は34.4%にもなります。

 

 

対して、レッドブルのこれまでの生涯参戦のべ台数は697台で、リタイアは114台

生涯リタイア確率は16.4%です。

 

なんとビックリ!

オーストラリアGPでは、他のGPよりも2倍以上リタイアする確率が高いということです。

 

これはもう、『オーストラリアGPでは、リタイアが多い!』と言って良い統計データですね!

 

 

相性が勝つか、無慈悲な王者が勝つか注目!

© Oracle Red Bull Racing

 

ということで、オーストラリアGPでのレッドブルの戦績データを見てきました。

 

あらためてデータをざっとまとめると、こんな感じなので。

  • ポール獲得率:生涯戦績と大差ない
  • 優勝確率:生涯戦績と比較して4分の1程度
  • リタイア確率:生涯戦績より2倍ほど高い

 

『予選はともかく、レースではレッドブルはオーストラリアGPと相性がとても悪い』

あくまで少ない母数の統計データ的にですが、こんな説が成り立ちましたね!

 

 

これはマックスや、マックスファンには嫌なデータですよね。

 

でもこんな説やデータを、無慈悲に覆すのが複数回タイトル奪取の絶対王者です(笑)

 

 

果たして、データ通りレッドブルに不運が舞い込むレースとなるのか?

それとも、マックスが無慈悲にまたも圧勝するのか?

 

ぜひこんな、相性の統計データも頭に入れながら。

明日のオーストラリアGP決勝、思いっきり楽しむこととしましょう!

 

以上、『レッドブル、オーストラリアGPと相性が悪い説』の検証でした!