フェラーリF1の2022年マシン、創業75周年を記念して「F1-75」です。
とにかくいつも規則性が無いフェラーリ、過去の型番と命名由来を振り返ってみました!
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昨夜になりますが、いつものようにF1情報をSNSなどで収集していたのですが。
フェラーリの2022年のマシン型番が公開されました!
フェラーリ創業75周年を記念して。
『F1-75』
となるそうです。
またいつもの、突拍子もない記念数字が型番になっちゃいましたね(笑)
多くのF1チーム、例えばメルセデスであれば昨年型は「W12」、今年は「W13」という風に。
頭にアルファベット固定で、数字が規則正しくカウントアップされることが多いのですが。
フェラーリだけは、本当に毎年一貫性がなくて。
覚えにくいこと、この上ないんですよね(笑)
でもそれぞれの数字には、深い意味が込められているのはご存知でしょうか?
もしかしたら、意外と知られていないのかもしれませんよね。
ということで、今日は。
いかにフェラーリF1の型番名がバラバラなのかと、その命名由来をご紹介したいと思います!
フェラーリF1 型番&命名由来
年度 | 型番 | 命名由来 |
---|---|---|
2022 | F1-75 | F1マシン、創業75周年記念 |
2021 | SF21 | Scuderia Ferrari 、2021年 |
2020 | SF1000 | Scuderia Ferrari、F1参戦1000レース記念 |
2019 | SF90 | Scuderia Ferrari、チーム結成90周年記念 |
2018 | SF71H | Scuderia Ferrari、レース参戦71周年記念、Hybrid |
2017 | SF70H | Scuderia Ferrari、レース参戦70周年記念、Hybrid |
2016 | SF16-H | Scuderia Ferrari、2016年、Hybrid |
2015 | SF15-T | Scuderia Ferrari、2015年、Turbo |
2014 | F14 T | Ferrari、2014年、Turbo |
2013 | F138 | Ferrari、2013年、V8エンジン |
2012 | F2012 | Ferrari、2012年 |
2011 | 150° Italia | イタリア統一150周年記念 |
2010 | F10 | Ferrari、2010年 |
2009 | F60 | Ferrari、F1参戦60周年記念 |
2008 | F2008 | Ferrari、2008年 |
2007 | F2007 | Ferrari、2007年 |
2006 | 248 F1 | 2.4リッター、V8エンジン、F1マシン |
2005 | F2005 | Ferrari、2005年 |
F2004M | F2004の改良型(Modificato) | |
2004 | F2004 | Ferrari、2004年 |
2003 | F2003-GA | Ferrari、2003年、Gianni Agnelli会長追悼 |
F2002B | F2002のBスペック | |
2002 | F2002 | Ferrari、2002年 |
2001 | F2001 | Ferrari、2001年 |
2000 | F1-2000 | F1マシン、2000年 |
1999 | F399 | Ferrari、3リッターエンジン、1999年 |
1998 | F300 | Ferrari、3リッター、V10エンジン、エンツォ生誕100周年記念 |
1997 | F310B | F310のBスペック |
1996 | F310 | Ferrari、3リッター、V10エンジン |
1995 | 412T2 | 4バルブ、V12エンジン、横置き(Trasversale)ギヤボックス、2代目 |
1994 | 412T1 | 4バルブ、V12エンジン、横置き(Trasversale)ギヤボックス、1代目 |
1993 | F93A | Ferrari、1993年、Aスペック |
1992 | F92AT | Ferrari、1992年、Aスペック、横置き(Trasversale)ギヤボックス |
F92A | Ferrari、1992年、Aスペック | |
1991 | 643 | 開発コード名 |
642 | 開発コード名 | |
1990 | 641/2 | 開発コード名 |
641 | 開発コード名 | |
1989 | 640 | 開発コード名 |
1988 | F187/88C | F187の1988年型、過給圧(Compressore)2.5バール対応 |
1987 | F187 | F1マシン、1987年型 |
(調査条件)
- 1987年以降のシーズンを調査。
- 命名由来は、諸説あるものもあります。
管理人がF1を見始めた1987年から、昨日発表された2022年型までの36シーズン。
フェラーリF1の型番と命名由来を並べてみました。
並べて一覧で見たことはなかったので、あらためてこうやって見てみると。
本当にバッラバラですね、ツッコミどころ満載です(笑)
でもここ最近のシーズンだけを見てみると?
2015年から昨年2021年まで、頭に「SF」が命名されていて。
後ろの数字の意味はバラバラとはいえ、なんと過去最長の7シーズンもの間、なんとなく統一感があったことが分かりますね。
でもその統一感も、今回発表された2022年版では「F1-75」となってしまったので。
頭が「F1-」となり、これまで7年間の規則性が崩れてしまいました。
ちなみに頭のアルファベットが「F1-」となるのは、何年振りかというと?
2000年以来、22年ぶり2度目ということも分かりますね!
一応、基本形はこの形
調査した36シーズンのうち、80%を超える29シーズンが。
- 「アルファベット」+「数字」+「補助アルファベット」
一応この形にあてはまりますので、これが基本形と言っていいかもしれませんね。
「アルファベット」
「SF」「F」「F1-」と、たった3種類しかありません。
って、普通のチームは1種類ですので、「たった」ではないですね(笑)
でもフェラーリにしては、意外に少なかったです。
「数字」
真ん中の「数字」が、摩訶不思議ゾーンです。
西暦の4桁と2桁が乱立してて、どういう理由でどちらが採用されるのかさっぱりわかりません(笑)
記念の数字の場合も色々ツッコミどころはあるのですが、一番ひどいのはこの2018年です。
前年2017年の「SF70H」は70周年だから理解できるのですが。
翌2018年はまさかの「SF71H」、一つカウントアップしただけで。
「71周年記念」なんて、聞いたことないですよ(笑)
「補助アルファベット」
このゾーンも、本当に良く分からないです。
例えば2014~15年は「Turbo」だったのが、急に2016年に「Hybrid」に代わり。
そして2019年以降に、何もなかったかのようにさりげなく消えてますよね(笑)
他にも例えば、同じスペックを表現するにしても。
「A」と「B」の場合もあれば、「1」と「2」の場合もあり、あげく「88C」なんてのもあったり。
さらには、「-」や「/」があったり、無かったりとか。
ほんとやりたい放題ですよね(笑)
「基本形」から外れたのは、7シーズン
7シーズンと言われて、なんだか少なく感じるのも変な感じですが。
基本形から大きく外れている型番が、こちらの7シーズンです。
- 2011年「150° Italia」
- 2006年「248 F1」
- 1995年「412T2」
- 1994年「412T1」
- 1991年「643」「642」
- 1990年「641/2」「641」
- 1989年「640」
この7シーズンのうち。
- 2011年:商標権の問題で「F-150」が使えなかったから
- 1994~95年:強かった1970年代へのオマージュ型番
- 1989~91年:別名で「F189」など西暦で呼ばれることもあった
この6シーズンはこんな状況だったので、まぁなんとなく事情は理解できる気がします(笑)
でも、さっぱり理由が分からなかったのが2006年の「248 F1」です。
「F248」とか、「F1-248」とかで良かったのではないかと思うのですが。
なんでこんな独特な形になったんでしょうね?
結果的には、ミハエル・シューマッハのフェラーリ最後のF1マシンとなり。
個人的にも、カッコいいし型番も好きなのですが。
理由が本当にさっぱり分かりませんでした。
何か思い入れやこだわりがあったのかといろいろ調べたのですが、ただのイタリアのお国柄のような気もしてきました(笑)
フェラーリ新車発表時の風物詩?
It has a name
Get ready to meet our 2022 challenger, #Tifosi
..#essereFerrari @Charles_Leclerc @Carlossainz55 pic.twitter.com/aoBJ1xD5Lx
— Scuderia Ferrari (@ScuderiaFerrari) February 1, 2022
ということで、これまでのフェラーリF1のマシン型番の歴史と命名由来を見てきました。
しかし表を見れば見るほど、本当にバッラバラですよね(笑)
でも多くの人が関わるF1マシンの開発です、その時代時代で思い入れや感覚も違うでしょうから。
きっと、こんな形になったのだと思うことにします。
この様子だと、きっとまた来年以降も奇想天外なマシン型番になりそうなので。
新車発表時の風物詩として、今後もフェラーリのマシン型番に注目して楽しむことにしましょう(笑)
以上、フェラーリF1、マシン型番の歴史と命名由来についてでした!