レッドブル・ホンダ、今年これまで18戦10勝、勝率55.5%。
こんなに勝ってタイトルを逃したチームが過去あったのか、年間レース数も考慮し調べてみました!
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昨日の記事で、ワンツーフィニッシュ回数とコンストラクターズタイトルの相関を調べてみました。
今日も引き続き、コンストラクターズタイトルについての記事です。
今年これまで18戦で、優勝したチームはこんな感じ。
- レッドブル:10勝
- メルセデス:6勝
- マクラーレン:1勝
- アルピーヌ:1勝
レッドブル・ホンダが勝率55.5%と、これだけ見ると圧勝していておかしくないはずなのですが。
でも現在のところ、1pt差ではありますが、メルセデスがリードしている状況です。
こんな数字を眺めていて、またある疑問が頭に浮かんできました。
『年間10勝もしたのに、コンストラクターズタイトルを逃したチームなんてこれまであったっけ!?』
うーん、ぱっとは思い浮かばない・・・。
でも特に昔は、年間16~17戦とかだったので。
10回も勝てば、さすがにタイトルを取りこぼすなんてあるわけないような?
ということで、気になってきたので調べてみることにしました!
タイトルを逃したチームの『年間勝利数』
年度 | 年間勝利数 | チーム |
---|---|---|
2020 | 2勝 | レッドブル |
2019 | 3勝 | フェラーリ |
レッドブル | ||
2018 | 6勝 | フェラーリ |
2017 | 5勝 | フェラーリ |
2016 | 2勝 | レッドブル |
2015 | 3勝 | フェラーリ |
2014 | 3勝 | レッドブル |
2013 | 3勝 | メルセデス |
2012 | 7勝 | マクラーレン |
2011 | 6勝 | マクラーレン |
2010 | 5勝 | マクラーレン |
フェラーリ | ||
2009 | 6勝 | レッドブル |
2008 | 6勝 | マクラーレン |
2007 | 8勝 | マクラーレン |
2006 | 9勝 | フェラーリ |
2005 | 10勝 | マクラーレン |
2004 | 1勝 | ルノー |
ウィリアムズ | ||
マクラーレン | ||
2003 | 4勝 | ウィリアムズ |
2002 | 1勝 | ウィリアムズ |
マクラーレン | ||
2001 | 4勝 | マクラーレン |
ウィリアムズ | ||
2000 | 7勝 | マクラーレン |
1999 | 7勝 | マクラーレン |
1998 | 6勝 | フェラーリ |
1997 | 5勝 | フェラーリ |
1996 | 3勝 | フェラーリ |
1995 | 5勝 | ウィリアムズ |
1994 | 8勝 | ベネトン |
1993 | 5勝 | マクラーレン |
1992 | 5勝 | マクラーレン |
1991 | 7勝 | ウィリアムズ |
1990 | 6勝 | フェラーリ |
1989 | 3勝 | フェラーリ |
1988 | 1勝 | フェラーリ |
1987 | 3勝 | マクラーレン |
(調査条件)
- 1987年以降のシーズンを調査
管理人がF1を見始めた、1987年から昨年2020年までの34シーズンを調べました。
そのシーズンにタイトルが獲れなかったチームの中で、年間勝利数が最も多いチームを表にしてみました。
年間10勝もしてタイトルを獲れなかったチーム、なんと1シーズンが該当しましたよ!
『2005年のマクラーレン、年間10勝してタイトル獲得ならず』
この2005年シーズン、タイトル獲得チームはルノーです。
ルノーはこのシーズン8勝だったので、マクラーレンよりも少ない勝利数でタイトルを獲得したことになります。
ワンツーフィニッシュが無いまま、ルノーがタイトルを獲得した珍しいシーズンでもありますし。
2005年シーズンは、かなり特異なシーズンだったということかもしれませんね。
しかもこの頃は、年間レース数が現在よりもっと少なかったので。
年間レース数に占める割合で見ると、もっとすごい比率なのかも?
ということで、次はタイトルを逃したチームの年間勝利率を見てみましょう。
タイトルを逃したチームの『年間勝利率』
年度 | チーム | 年間 勝利数 |
年間 レース数 |
年間 勝利率 |
---|---|---|---|---|
2005 | マクラーレン | 10 | 19レース | 52.6% |
2006 | フェラーリ | 9 | 18レース | 50.0% |
1994 | ベネトン | 8 | 16レース | 50.0% |
2007 | マクラーレン | 8 | 17レース | 47.1% |
1999 | マクラーレン | 7 | 16レース | 43.8% |
1991 | ウィリアムズ | 7 | 16レース | 43.8% |
2000 | マクラーレン | 7 | 17レース | 41.2% |
1998 | フェラーリ | 6 | 16レース | 37.5% |
1990 | フェラーリ | 6 | 16レース | 37.5% |
2009 | レッドブル | 6 | 17レース | 35.3% |
2012 | マクラーレン | 7 | 20レース | 35.0% |
2008 | マクラーレン | 6 | 18レース | 33.3% |
2011 | マクラーレン | 6 | 19レース | 31.6% |
1993 | マクラーレン | 5 | 16レース | 31.3% |
1992 | マクラーレン | 5 | 16レース | 31.3% |
1997 | フェラーリ | 5 | 17レース | 29.4% |
1995 | ウィリアムズ | 5 | 17レース | 29.4% |
2018 | フェラーリ | 6 | 21レース | 28.6% |
2010 | マクラーレン | 5 | 19レース | 26.3% |
フェラーリ | ||||
2017 | フェラーリ | 5 | 20レース | 25.0% |
2003 | ウィリアムズ | 4 | 16レース | 25.0% |
2001 | マクラーレン | 4 | 17レース | 23.5% |
ウィリアムズ | ||||
1996 | フェラーリ | 3 | 16レース | 18.8% |
1989 | フェラーリ | 3 | 16レース | 18.8% |
1987 | マクラーレン | 3 | 16レース | 18.8% |
2015 | フェラーリ | 3 | 19レース | 15.8% |
2014 | レッドブル | 3 | 19レース | 15.8% |
2013 | メルセデス | 3 | 19レース | 15.8% |
2019 | フェラーリ | 3 | 21レース | 14.3% |
レッドブル | ||||
2020 | レッドブル | 2 | 17レース | 11.8% |
2016 | レッドブル | 2 | 21レース | 9.5% |
1988 | フェラーリ | 1 | 16レース | 6.3% |
2002 | ウィリアムズ | 1 | 17レース | 5.9% |
マクラーレン | ||||
2004 | ルノー | 1 | 18レース | 5.6% |
ウィリアムズ | ||||
マクラーレン |
(調査条件)
- 1987年以降のシーズンを調査
タイトルを逃したチームの年間勝利数を、年間レース数で割った『年間勝利率』ごとに並べ替えてみました。
結果は、やはり2005年シーズンのマクラーレンが突出しています。
実に年間52.6%ものレースに勝ちながら、タイトルを逃してしまったということですね。
他にも、『全レースの50%以上を勝ったのに、タイトルを獲れなかったチーム』が2例ありますね。
2006年フェラーリ、1994年ベネトンと、どちらもミハエル・シューマッハ絡みなのが興味深いですね。
どちらのシーズンも、チーム力をミハエルに集中し、ミハエルだけが勝ちまくったシーズン。
うーん、どことなく、今年のレッドブル・ホンダの体制に似ているような(汗)
レッドブル・ホンダの年間勝利率はどうなる?
残り4レース | 年間勝利数 | 年間勝利率 |
---|---|---|
未勝利 | 10勝 | 45.5% |
+1勝 | 11勝 | 50.0% |
+2勝 | 12勝 | 54.5% |
+3勝 | 13勝 | 59.1% |
全勝 | 14勝 | 63.6% |
最後に全22戦の2021年シーズン、レッドブル・ホンダが残り4戦で何勝すれば、年間勝利率が何パーセントになるかをまとめてみました。
例えば、残り4レースすべてに未勝利で、かつタイトルが獲れなかった場合。
年間レース数に対して45.5%も勝ったのに、タイトルが獲れなかったということになります。
あと1勝すれば、年間レース数の半分、50%を勝つことになります。
半分も勝ってタイトルを獲れなかったのは過去34シーズンで3回しかないので、約11年に1回、相当レアであることが分かります。
もしあと2勝以上して、かつタイトルが獲れなかったら?
年間54.5%以上ものレースに勝ちながら、タイトルを獲れなかったということとなり。
勝利数も勝利率も、2005年のマクラーレンを上回る、不名誉な記録になってしまうことが分かりました。
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ということで、いろいろ調べてきましたが。
年間10勝もすれば普通はタイトルを獲れるはずですが、これまでの歴史では約11年に1回は取りこぼすこともあることが分かってきましたね(笑)
そもそも、今年のレッドブル・ホンダ。
例えばペレスに順位を捨てさせ、ファステストラップポイントをハミルトンから奪いに行かせたり。
コンストラクターズよりもドライバーズタイトルを重視しています。
なので年間10勝以上しても、コンストラクターズタイトルが獲れなかった、ということも普通にあり得るのかもしれませんね。
でもここまで来たら、ダブルタイトル獲得目指して頑張って欲しい!
ファンとしても、コンストラクターズよりもドライバーズタイトルに注目が集まるのは事実だと思いますが。
ぜひ皆さんも、このような珍記録が生まれる可能性のあるコンストラクターズタイトルにも注目して、残り4レースを楽しんでみてはいかがでしょうか(笑)
以上、10勝以上してコンストラクターズタイトルを逃したシーズンの調査でした!