ルクレールには、なんとも非情な母国GPとなってしまいました。
でもモナコでのクラッシュから、さらに強く成長することは歴史が証明しています!
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2021年F1第5戦モナコGPが終了しました。
レース自体は予想通り追い抜きが難しく、勝負のカギはスタートとタイヤ戦略のみの戦いとなりました。
レースの総論としては。
『この無念・悔しさから、きっとルクレールはさらに強くなるはず!』
そんなことを感じるグランプリとなりました。
レース前に最大の波乱が起こってしまったモナコGP。
さっそく振り返っていきたいと思います。
無念ルクレール、母国PPからスタートできず
伝統のモナコGP、母国でポールポジションを決めたフェラーリのルクレール。
そして、意気揚々とスターティンググリッドに向かうルクレール。
しかし無線から悲鳴が聞こえてきて、このように頭を抱える衝撃のシーンから始まりました。
昨日の記事で、普通にスタートさえすれば勝てると書いたばかりだったのですが・・・。
残念ながら予選でのクラッシュの影響があったのか、マシントラブルによりスタートできない事態となってしまいました。
ちなみにスタート出来ないドライバーでも、レース前のセレモニーには出席する義務があります。
このようにがっくり肩を落とすルクレールに、いろんなドライバーが励ましている姿。
こんな悲しいシーンが画面に映し出されるたびに、泣きそうになったファンも多かったのではないでしょうか。
レースは、フェルスタッペンが危なげない勝利!
この波乱により、実質ポールポジションからのスタートとなったのがレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。
レース結果の詳細は、もういろんな情報サイトに出ているので簡潔に(笑)
スタートを見事に決め、タイヤ交換も無事に完了し、圧倒的な強さで見事に優勝!
自身にとってモナコGP初制覇、ホンダにとっては1992年のセナ以来、29年ぶりの勝利となりました。
そしてチャンピオン争い。
ついにフェルスタッペンがハミルトンを抜き、ポイントリーダーに躍り出ることとなりました。
この様子を見ていて。
過去のフェルスタッペンのモナコGPでの戦績をご存知の方は、とても感慨深かったのではないでしょうか?
モナコのクラッシュから成長したフェルスタッペン!
2015年
こちら2015年、新人時代のフェルスタッペンです。
このように他車に追突してクラッシュ、リタイアとなってしまいます。
その後も、フェルスタッペンは毎年のようにモナコでクラッシュしています。
2016年
この年は、なんと合計3回。
フリー走行とレースでは、今回ミック・シューマッハーが餌食となった場所で。
そして予選Q1では、今回のルクレールが餌食となったまったく同じ場所でクラッシュ。
燦々たる結果となってしまいました。
2018年
そして2018年、またも今回のルクレールと同じ場所でクラッシュ。
チームメイトのリカルドがポールポジションを獲り、優勝も飾る中で。
フリー走行でのクラッシュという失態を演じ、最後尾スタートとなってしまいました。
これらのクラッシュは確かにいただけません。
でも2018年のクラッシュをきっかけに、フェルスタッペンは大きく成長したと思いませんか?
それまでの『速いけど危うい』というイメージから徐々に危うさが消え、そして年々力強さを増していきました。
そして今回ついに同じモナコで、とても力強いレースで。
絶対王者ハミルトンを抜き、ポイントリーダーに躍り出ることとなりました。
なんだか見ていて、とても感慨深かったです。
モナコのクラッシュは、ドライバーを成長させる!?
こちら1988年モナコGP、アイルトン・セナ。
2位のプロストに1分近い差をつけていながら、残り11周時点で単独クラッシュ。
オールドファンには有名な、ポルティエコーナーでのクラッシュです。
しかしこのクラッシュ以降、セナは生まれ変わったような強さを発揮。
それまでは『速さ』ばかりが目立っていたセナ、このモナコでの失敗が『強さ』を手に入れるきっかけとなったレースだと思っています。
このセナの場合も、フェルスタッペンの場合も。
なぜかはわかりませんが、モナコGPでのクラッシュや悔しさはドライバーに精神的な強さをもたらすのかもしれません。
ルクレールはまだ4年目、同じく成長するはず!
年齢的には、ルクレールとフェルスタッペンは同じ年代です。
でも17歳でデビューした7年目のフェルスタッペンに対し、20歳でデビューしたルクレールはまだ4年目です。
ちょうど、2018年モナコでクラッシュした時には、フェルスタッペンが4年目でした。
1988年モナコでセナがクラッシュしたのは5年目のシーズンですね。
今回のルクレールの悔しさたるや、察するに余りあります。
でもまだ4年目のルクレールもこのクラッシュや悔しさからきっと成長し、今後笑って振り返れる日が来るのではないでしょうか!
そして強さも身に付けたルクレールが、フェルスタッペンと共に、絶対王者のハミルトンと三つ巴のチャンピオン争いを展開する。
そんなワクワクするようなシーズンが、近いうちにきっと来るはずです!
そんな日を心待ちにしながら。
今後のルクレールのさらなる成長を、見守っていきたいと思います!
以上、2021年F1第5戦モナコGPについて思うところでした!