大波乱のF1トルコGP予選となりました。
結果は、レーシングポイントのランス・ストロールが見事に自身初めてのポールポジションを獲得しました。
再舗装された路面、雨天、タイヤ状況、黄旗状況から、誰がQ1落ちをしても、誰がポールポジションを取ってもおかしくない状況。
そんな中で、最後のアタックを浅溝のインターミディエイトタイヤで見事に決めたストロールがポールポジションを獲得しました。
大富豪の息子であることで、これまでややもするとペイドライバーとして見られ、批判的な見方もあったストロール。
しかしF1デビューしてからの成長は著しく、素晴らしい戦績を残しています。
もうただの『お坊ちゃまドライバー』と言わせないためにも、今回のPP獲得の偉業を深堀し、これまでのイメージを払拭していきたいと思います。
F1歴代5位の若さでポールポジション!
F1歴代 初PP獲得年齢
歴代順位 | 年齢 | ドライバー |
---|---|---|
1位 | 21歳72日 | S.ベッテル |
2位 | 21歳165日 | C.ルクレール |
3位 | 21歳236日 | F.アロンソ |
4位 | 21歳307日 | M.フェルスタッペン |
5位 | 22歳17日 | L.ストロール |
6位 | 22歳96日 | R.バリチェロ |
7位 | 22歳153日 | L.ハミルトン |
8位 | 22歳307日 | A.デ・チェザリス |
9位 | 23歳79日 | N.ヒュルケンベルグ |
10位 | 23歳120日 | R.クビサ |
これまでF1の歴史で、ポールポジションを獲得したことがあるドライバーはちょうど100人、
ストロールが歴代 101人目のポール獲得者となります。
22歳でのポール獲得となると相当早い記録となり、F1の70年の歴史上で5番目に若い年齢での記録となります。
現役ドライバーでは、ベッテル、ルクレール、フェルスタッペンに次ぐ若さでの記録となり、なんとハミルトンよりも若くして達成していることが解ります。
レース数では歴代89位も、フェルスタッペンより早い記録!
現役ドライバー 初優勝レース数
歴代順位 | レース数 | ドライバー |
---|---|---|
20位 | 6レース | L.ハミルトン |
45位 | 22レース | S.ベッテル |
46位 | 23レース | C.ルクレール |
74位 | 43レース | K.ライコネン |
89位 | 75レース | L.ストロール |
90位 | 81レース | V.ボッタス |
94位 | 93レース | M.フェルスタッペン |
95位 | 94レース | D.リカルド |
ストロールはまだ22歳ですが、18歳とデビューがとても早いため、すでにF1では4年目、トルコGPで75戦目のキャリアとなります。
なので年齢だけではなく、レース数でも達成の早さを調べてみました。
結果は、歴代89位と年齢ほど早くはない結果となっています。
これを表のように現役ドライバーのPP経験者8名で比べてみました。
現役ドライバーでは5番目に早い達成であることが解ります。
フェルスタッペン、リカルド、ボッタスなどの優勝経験者よりも早い達成は、誇ってもいい記録なのではないでしょうか。
もしトルコGPで優勝したら、歴代4位の年少記録!
F1歴代 初優勝年齢
歴代順位 | 年齢 | ドライバー |
---|---|---|
1位 | 18歳228日 | M.フェルスタッペン |
2位 | 21歳73日 | S.ベッテル |
3位 | 21歳320日 | C.ルクレール |
4位? | 22歳18日? | L.ストロール? |
4位 | 22歳26日 | F.アロンソ |
初PP獲得の勢いそのままに、もし今回のトルコGPで初優勝をした場合。
ご覧の通りF1歴代4番目に若い記録となる22歳18日での初優勝となります。
表には、チャンピオンだったり、誰もが将来のチャンピオン候補と認める凄いドライバーしか居ないことが解ります。
優勝となるとなかなか難しいとは思いますが、ぜひこのデータの中に飛び込んできてもらって、今後は将来のチャンピオン候補としてさらなる成長・活躍を期待したいところです。
もう『坊ちゃんドライバー』とは言わせない!
いかがだったでしょうか。
残念ながらこれまでは、どうしても大富豪の父親の印象が強いため、ただのペイドライバーのようなイメージを持たれがちだったストロール。
しかし、今回達成したポールポジション記録を始め、デビューイヤーに記録した初表彰台も史上2番目の若さで達成した記録を持っています。
そもそも、現役F1ドライバー20名のうち、ポールポジション経験者は今回のストロール含めたった8人しかいない狭き門です。
もちろん天候やタイヤなど運の要素もありましたが、その運を掴めるときにしっかりその場に居ることが並のドライバーではできないことです。
これまで残してきた記録や、今回の記録を見ても、やはりストロールはただのお坊ちゃまドライバーではなく、成長著しい期待の若手ドライバーであると見るのがフェアではないでしょうか。
トルコGP決勝レースが非常に楽しみになってきました。
初めてのポールポジションから優勝を狙うストロール。
それを阻止しようとするレッドブル勢やチームメイトのペレス、そして遥か後方からのメルセデス勢の逆襲追い上げなど。
波乱要素だらけのトルコGP、目一杯楽しむこととしましょう!