先日のエミリア・ロマーニャGP前には、ガスリー、ライコネン、ジョビナッツィ、ラッセルの残留も発表され、いよいよ2021年のドライバーラインナップ決定も佳境に入ってきています。
そんな中で、まだ2名のドライバーとも未発表なのがハースF1チーム。
ミック・シューマッハーとニキータ・マゼピンの、2名のルーキードライバーを起用するのではないかとウワサされています。
2名ともルーキーでF1に参戦するなんて、普通に考えると相当リスクが高いと思います。
でもよく考えると、これまでのF1の歴史でどれくらいこんなケースがあったのでしょうか?
そして、その時はどんな成績だったのか?
これは気になってきましたので、さっそく調べてみることにしました。
なお70年の歴史のあるF1です、1台エントリーや3台エントリーなどが主流だった時代もあるため、ある程度年代を絞って以下の調査条件で調べることとしました。
(調査条件)
- 1987年以降にエントリーしたチーム
- 1台エントリーはカウントしない
- シーズン途中で新人2名になった場合はカウントしない
- 開幕戦を新人2名で迎えたチームをカウントする
新人ドライバーコンビ(1987年以降)
年度 | チーム | 新人コンビ | 順位 |
---|---|---|---|
2016年 | マノー | P.ウェーレイン | 11位/11チーム |
R.ハリアント | |||
2015年 | トロ・ロッソ | M.フェルスタッペン | 7位/10チーム |
C.サインツ | |||
2013年 | マルシャ | J.ビアンキ | 10位/11チーム |
M.チルトン | |||
2010年 | HRT | K.チャンドック | 11位/12チーム |
B.セナ | |||
2005年 | ジョーダン | T.モンテイロ | 9位/10チーム |
N.カーティケヤン | |||
2005年 | ミナルディ | C.アルバース | 10位/10チーム |
P.フリーザッハ |
調査の結果がこちらです、新しい年代から順に並べています。
1987年以降、新人コンビでF1シーズンに臨んだチームは、6チームしかありませんでした。
数戦だけ参戦のドライバーと新人のコンビ、また2年目と新人のコンビはそれなりの数が存在しましたが、F1を1戦も経験していないコンビとなるとこれだけ少ないケースとなります。
チーム数が多かった1980~90年代の方がこういうケースが多いかと想定していたのですが、2005年以前には新人コンビでのF1参戦チームが無かったのは意外でした。
ほとんどのケースで最下位争い、その後に身売りやチーム消滅・・・
調査結果をよく見てみると、、、2015年のトロ・ロッソを除き、かなり不吉なことに気付きました。
まず新人コンビ採用年のコンストラクター順位はすべて最下位かブービーです。
そして新人コンビ採用後の翌年か遅くとも2年以内には、身売りするかチーム消滅しています。
ハースF1チームにとって、なんという不吉なデータなんでしょう。。。
でも身売りはしても、ミナルディ → トロ・ロッソのラインは名前を変えて生き残っています。
ジョーダン → フォースインディア → レーシングポイントのラインも生き残っています。
もしかしたらこれはウワサ通り、ハースF1チーム → マゼピンF1チーム?への暗示なのかもしれませんね(笑)
光る2015年トロ・ロッソの新人コンビ
そんな中で、唯一光っているのがこの2015年の新人コンビですね。
この時、マックス・フェルスタッペンが17歳、カルロス・サインツが20歳で、二人足して37歳というF1史上最年少年齢でのコンビでした。
その後のこの二人の活躍はご存知の通りです。
来年2021年はサインツがフェラーリ入りすることで、勝利のチャンスが格段に上がり、この二人がコース上で直接対決することも多くなるでしょう。
ハースF1チームも、この2015年のトロ・ロッソの成績あたりを目指すことになるのではないでしょうか。
レース戦略と同じく、ハースはギャンブル好き?
こちらは、ハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表です。
見ての通りコワモテなので、ハロウィンの際にはハースF1チームのツイッターでこんな画像にして遊ばれていました(笑)
最近のインタビューで、このシュタイナー代表は2人の新人ドライバーを雇うことについてこんな発言をしているようです。
- 『ルーキーだけのラインナップは確かにリスキーであることは理解』
- 『でも彼らに道を示し、チームと一緒に成長させることができるメリットもある』
- 『過去にやったことがないからというのは、やらない理由にならない』
つまり『リスクはあるけど、やってみないと解らんだろーが!』ってことですよね。
さすが今年、レース戦略でも数々のギャンブルに出ているハースチームの代表です(笑)
ウワサ通りだと、皇帝の息子シューマッハーと、速いけど問題児のマゼピンとのコンビとなりそうです。
ある意味、ギャンブラーが好みそうな組み合わせですよね(笑)
とにかく今回調べてみて、新人二人のコンビは過去のデータではあまり良い結果ではありませんでした。
しかし2015年トロ・ロッソのような光る年もあったので、ハースにはこのギャンブルに勝ってもらって、数年前のように光る活躍を期待したいですね。
まだウワサ段階なので、まずは正式発表を気長に楽しみに待つこととしましょう!
以上、過去の新人コンビでのF1参戦チームの調査についてでした!