鈴鹿サーキット全20観戦席ごとに、F1走行ビューやオススメ席、視界を遮る金網・電柱などの詳細情報をレビューします。
第13回は、シケイン上段に位置しオールラウンドに魅力のQ2席です!
当サイトでは2022年から毎年、鈴鹿サーキット全観戦席の詳細ガイドを公開しています。
レビュー内容は全席共通、2026年版の全20観戦席まとめページはこちらです。

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おかげさまで、毎年多くのF1ファンの皆様にご覧頂いています。
- 鈴鹿サーキット公認の観戦ガイド本を出版
- 鈴鹿サーキット公式コミュニティ「SUZUKA FUN BASE」に参画
このガイドきっかけで、鈴鹿サーキットさんのお手伝いもさせていただけるまでになりました!
2026年版も、より多くのF1ファンの皆様のお役に立ちたいと思っています!
では第13回は、視界・迫力・快適性などすべてに優れたQ2席のレビューです!
Q2席:F1マシン走行ビュー
まずこちら、Q2席の2026年版F1走行シーン動画集です。
- Q2席からの観戦ビュー(シケイン入り口側/中央/最終コーナー側)
- オススメ席からの走行ビュー(最終コーナー側 A~Cブロック 上段席)
- 収録年度:2025年/2024年/2019年/2018年/2017年
実際の観戦視界に近くなるよう、なるべく高倍率ズームを使わず等倍で撮った動画を掲載しています。
コースの眺めの参考としてだけでなく、全てF1開催中の実際の走行動画なので。
- F1の速さでの目視可能時間
- 大勢の観客の頭や体の視界影響
などもご参考にしていただけると思います。
ただしオススメ席からの動画に関しては、超望遠ズームも使用して。
ずっとマシンを追い続けられる様子なども収録しています。
まずは実際の走行シーンをご覧になって、Q2席の全体像を掴んでみてください!
Q2席:概要
Q2席はシケインに位置し、Q1席の上段に巨大な常設スタンドとして存在します。
チケット料金は88,000円と、高額チケットの部類に入ります。
さすが高額席、Q2席のシートについてはベンチシートではありません!
各席独立していて、ドリンクホルダーまで付いてるのが地味に便利です!
公式HPにも「背もたれ有り」と記載があります、でも背もたれは微妙な高さです(笑)
でも個別席はV2席/V1席以外の指定席では、Q2席のみの特長となるのでポイント高いです。
Q2席:2025年からの変更点
Q2-1/Q2-2/Q2-3の区分廃止
Q2席の常設席は、3つのスタンドに分かれています。
2025年までは、それぞれ「Q2-1」「Q2-2」「Q2-3」の3区分に分かれていました。
でも2026年からは、この区分が無くなりすべて「Q2」という括りになります。
とはいえ、もともと区分による料金の違いは無かったので。
呼び方が変わるだけで、大きな影響は無いと思います!
チケット料金 値上げ額・値上げ率
観戦席 | 2026年 | 2025年 | 値上がり率 |
---|---|---|---|
Q2 | 88,000 | 80,000 | 110.0% |
2026年のチケット料金、全体の傾向としてはこんな感じです。
- 超人気指定席:110%以上の大幅値上げ
- その他指定席:おおむね105~110%未満の値上げ
- お値段据え置き:E1/G1/G3/G4/H/R/Sファミリーシート
この傾向通り、超人気席のQ2席については110%の値上げです。
料金としても8,000円の値上げとなり、かなりお財布に厳しくなってしまいました(汗)
U23料金/子ども料金の新設定
ただし、若い方やお子様連れの方には嬉しい変更がありました!
2025年までは「3歳以上共通」で、大人料金のみの設定だったQ2席ですが。
2026年からは「U23料金」「子ども料金」などが新設されています!
これまで高くて手が出なかった若い方とか、総額が膨れ上がるので家族連れでは厳しかった方にとっては。
このU23や子供料金設定は朗報だと思います!
Q2席:特長
最終コーナー側(旧 Q2-1)
(主な特長)
- シケインからの距離はやや遠いが、最終コーナーやホームストレート前半がしっかり観れる
- 上段席からは、NIPPOコーナー立ち上がりからデグナー進入までしっかり観れる
- 上段席の一部からは、遥か遠くに1~2コーナーやS字など東コース全域が観れる
- コースやマシンから、距離はやや遠い
- シケイン入口の視界は、金網被り無く観戦できる座席もある
シケイン中央(旧 Q2-2)
(主な特長)
- 中間点のスタンドなので、シケインも最終コーナーもどちらもそれなりに遠い
- 目の前のコースやマシンからも、距離は遠い
- 上段席からは、遥か遠くに1~2コーナーが観れる
- 上段席からは、NIPPOコーナー立ち上がりからデグナー進入までしっかり観れる
- シケイン入口の視界は、どの席からも金網被りでの観戦となる
シケイン入口側(旧 Q2-3)
(主な特長)
- シケイン入口でのフルブレーキングの迫力を、間近で楽しめる唯一無二のスタンド
- コースやマシンから、距離はそれなりに近い
- 上段席からは、130Rを立ち上がってくるマシンもしっかり観れる
- 上段席からは、遥か遠くに1~2コーナーが観れる
- 上段席からは、NIPPOコーナー立ち上がりからデグナー進入までしっかり観れる
- シケイン入口の視界は、どの席からも金網被りでの観戦となる
Q2席の特長は、まずはなんと言ってもシケイン進入の迫力です。
300km/h程度から一気に100km/h程度までフルブレーキングする姿は圧巻、どの席からもしっかり観ることができます。
さらにレースでは、オーバーテイクやホームストレートでのバトル駆け引きも間近に観れるはずですし。
鈴鹿サーキットのもっとも高い場所に位置するので、景観・視界の良さも大きな魅力です。
晴れているとこんな絶景が見渡せます。
観覧車や東コース全域、さらにその先に鈴鹿市街や伊勢湾まで見渡せる素晴らしい景観です。
どのスタンドも、上段席であれば1~2コーナーやデグナーへ進入するF1マシンも観れます。
下段のQ1席との違いも明確になるし、Q2席は圧倒的に上段席をオススメします。
なのでYouTube動画は、ほとんど上段席から撮ったものばかりです。
Q2席の3つのスタンドそれぞれの視界や可視時間の違いなど、気になる場所をぜひチェックしてみてください!
避けたい視界情報(金網・電柱など)
下段はすべてが金網視界
シケイン上段に位置するスタンドではありますが、Q2席はどこかしら一部は金網越しの視界の席となります。
その中でも特に下段席、例えばこちら4列目、すべての視界が金網越しとなっていますね。
金網がとても苦手な管理人は、ほぼ上段席でしか観戦したことはありません。
なので同じように金網が苦手な方は、Q2席の下段席は避けた方が良いかもしれません。
なお、鈴鹿サーキット公式HPに下段席も含めてQ2席の視界が網羅されています。

金網が気になる方は、ぜひこちらもあわせて事前チェックしてみてください!
【参考】シケイン入口側(旧 Q2-3) 最後列の視界
ここからは、管理人のように『どうしても金網視界を避けたい』方への参考情報として。
各エリアの最後列視界をご紹介しておきます。
まず旧Q2-3席は、シケイン入口へのブレーキングからエイペックス通過あたりまで。
最後方でも必ず金網被りでの観戦となります。
金網がどうしても苦手な方は避けた方が良いと思いますが、でもその反面。
迫力のブレーキングを間近で観れる唯一無二の場所というメリットがあるので。
視界を取るか迫力を取るのか、ご自身の観戦スタイルを鑑みて観戦を検討してみてください!
【参考】シケイン中央(旧 Q2-2) 最後列の視界
旧Q2-2席も、シケインでのブレーキングからエイペックス通過あたりまで最後列でも金網が被ります。
これも金網や、マシンやコースとの距離の好みの問題になってくると思います。
「金網被ってでも、シケインと最終コーナーの両方を適度な距離から観たい!」
という方には、まったく問題無いかと思います!
【参考】最終コーナー側(旧 Q2-1) 最後列の視界
こちら旧Q2-1席、Bブロック最後列です。
ギリギリですが、レコードラインのほとんどが金網に被りません!
ただしその分、旧Q2-3/旧Q2-2よりもシケインからの距離はかなり遠くなります。
なので、とにかく金網が苦手で、でもQ2席での観戦を希望する方は。
シケインから多少遠くなってはしまいますが、Q2-1の上段席にすれば金網はほぼ避けられます!
管理人は、とにかく本当に本当に金網が苦手なもので(笑)
多くの方がそこまで金網を気にするのかどうか分かりませんが、このあたりは好み次第です。
迫力重視なのか視界重視なのか、ご希望の観戦スタイル次第でもありますので。
ご自身の好みや観戦スタイルと鑑みて、Q2席での観戦検討時の参考情報としてみてください!
Q2席:オススメ席
推しドライバーの走行をずっと追いたい!
Q2席のオススメは「最終コーナー側 A~C ブロック 上段席」です!
まずはぜひ、この観戦動画をご覧ください!
(再生ボタンを押せば、オススメポイントでの観戦シーンから始まります)
このオススメポイントの特長を列挙するとこんな感じ。
- およそ40~45秒ほど、推しドライバーを長時間目視できる
- 1~2コーナーだけでなく、S字・逆バンク・NIPPO・デグナー・130Rとかなりの広い視界
- シケインや最終コーナーのレコードラインは、ギリギリ金網被りしない
130R立ち上がりから東コースをデグナーまでほぼずっと追い続けらることが特長です!
そしてシケインから目の前のレコードライン走行時、金網が一切被っていないことも管理人のポイントは高いです(笑)
動画では、このオススメ地点からこの2名のドライバーを追ってみました。
- 2018年:L.ハミルトン(デジカメ 超望遠ズーム)
- 2018年:S.ベッテル(スマホ 望遠ズーム)
両者とも、約45秒前後ほど一人のドライバーを追い続けられていることが分かると思います。
ちなみに鈴鹿のラップタイムは、1周で約1分30秒ほどです。
なので実に、1周の半分、50%近くを目視できるということなんです!
もちろん1~2コーナーはかなり遠いし、ピットビルや丘などで一部隠れてしまいますが。
鈴鹿サーキットの中で、もっとも一台のマシンを追い続けられる観戦場所のはずです!
この素晴らしいオススメポイント、座席表ではこのあたり。
この赤枠内じゃないとダメという訳ではなく、多少前後左右にズレても大丈夫です。
なお2025年の動画は、『Bブロック 12列1番』とオススメポイントの一列前です。
多少ズレた際の参考になるかと思います!
「推しドライバーの姿を、少しでも長く追い続けて観たい!」
そんな観戦スタイルの場合は、この「最終コーナー側 A~Cブロック 上段席」近辺がオススメです!
その際はぜひ、双眼鏡や超望遠ズーム機能付きデジカメを持参することもオススメします!
ちなみに覗いたことが無いのであくまで推測ですが、待ち時間には位置的にパドックも覗けたりするはずです(笑)
ぜひご自身の観戦スタイルと鑑みながら、このオススメポイントでの観戦をご検討してみてください!
Q2席:総合評価
では最後に、Q2席を全席共通の5つの軸で総合評価したいと思います!
快適性
- グランドスタンドからの距離は、比較的近い(徒歩10~15分程度)
- メインゲートからは、最終コーナーエントランス経由でショートカット入場できる
- シケインオアシスが近く、食事の選択肢は豊富、だがやや混雑
- トイレは常設・仮設あり、特に困らない
- スタンド下が雨宿り場所となるため、雨観戦の待ち時間は快適
などの理由で、星5つとしました。
視界
- どの席からも、シケイン入口から最終コーナーまでしっかり観ることができる
- 上段席については、景観とF1マシンの走行ビューは鈴鹿随一
- 上段席の座席によっては、東コース全域を観ることができる
- どの座席からでも、F1マシンの可視時間は相当長い
- 下段席の多くは、金網被り視界となりQ1席と大差ない
などの理由で、星5つとしました。
迫力
- シケインでの、オーバーテイクが期待できる
- 旧Q2-3はコースから近く、間近でハードブレーキングの大迫力を感じられる
- 旧Q2-3以外は、意外にコースやマシンからの距離は遠い
- シケインは低速直角カーブなので、F1マシンらしい高速コーナリングは味わえない
などの理由で、星4つとしました。
コスパ
- 全観戦席の中で、3番目に高いチケット料金
- 2026年も、値上げ率は110%を超える
- シケインへの進入を、間近で観れる唯一無二の観戦席
- 東コース全域を見渡せる、素晴らしい景観
- 視界・迫力・快適性など、総じてチケット料金に見合った価値
などの理由で星3つとしました。
初心者オススメ
- グランドスタンドから、距離が近く移動しやすい
- 東コースのお祭り感の雰囲気を味わうことができる
- オーバーテイクの期待や快適な観戦と併せ、F1を観に来てよかったと思えるはず
- ヘアピンほどではないが低速なので、初心者でも思い出に残る写真や動画が撮りやすい
などの理由で、星4つとしました。
ちなみに、2023年からQ2スタンド下に設置されてる給水スポット。
2025年も引き続き設置されていました!
3日間の観戦、意外にドリンク代は馬鹿にならないので。
チケット料金の値上げもあるし、これは地味にとてもありがたいはずです!
とにかく、F1観戦において何を重視してチケット購入するかは人それぞれです。
ぜひこれらの情報や総合評価をご参考に、Q2席での観戦を検討してみてください!
以上、Q2席の詳細レビュー・ガイドでした。
2026年版の全20観戦席まとめページはこちらです。

第14回は、ストレート後方一直線視界が魅力のR席のレビューとなります。
なにか新しい発見があるかもなので、ぜひまたチェックしてみてください!
みんなでFトモ管理人 鈴木 淳史