ミハエルの息子であるミック・シューマッハーが、次戦F1アイフェルGPで金曜日のフリー走行1にアルファロメオから出走します。
ミックだけではなく、同時に他のFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)所属ドライバーのカラム・アイロットや、ロベルト・シュバルツマンの出走も発表されています。
現在F2のポイントランキングで首位のミック・シューマッハー。
いよいよ皇帝ミハエル・シューマッハーの息子が、F1デビューする日が現実的になってきました。
もし噂通りライコネンが残留したら、アルファロメオはライコネン+シューマッハーという往年のファンには夢のような組み合わせになるかもしれません。
もしそうなれば、ライコネンは父親とも息子とも、親子とF1で戦うということになります。
よく考えたら、そんなドライバーなかなか居ないはずですよね?
これまでのF1の歴史の中で、『父親とも息子とも、親子とF1で戦った』ケースは、どれくらいあったんでしょうか?
気になってきたので、さっそく調べてみることにしました。
親子F1ドライバーの一覧
まず1950年以降のF1の歴史の中で、親子でF1デビューを果たした組み合わせを見ることにしましょう。
息子のデビューイヤーが新しい順に並べています。
父親 | 息子 | ||
---|---|---|---|
デビュー | ドライバー | デビュー | ドライバー |
1983年 | ジョナサン・パーマー | 2016年 | ジョリオン・パーマー |
1994年 | ヨス・フェルスタッペン | 2015年 | マックス・フェルスタッペン |
1995年 | ヤン・マグヌッセン | 2014年 | ケビン・マグヌッセン |
1978年 | ネルソン・ピケ | 2008年 | ネルソン・ピケJr. |
1987年 | 中嶋 悟 | 2007年 | 中嶋 一貴 |
1980年 | マンフレッド・ヴィンケルホック | 2007年 | マルクス・ヴィンケルホック |
1978年 | ケケ・ロズベルグ | 2006年 | ニコ・ロズベルグ |
1977年 | ジル・ヴィルヌーヴ | 1996年 | ジャック・ヴィルヌーヴ |
1968年 | マリオ・アンドレッティ | 1993年 | マイケル・アンドレッティ |
1972年 | ウィルソン・フィッティパルディ | 1992年 | クリスチャン・フィッティパルディ |
1958年 | グラハム・ヒル | 1992年 | デイモン・ヒル |
1955年 | ジャック・ブラバム | 1990年 | デビッド・ブラバム |
1990年 | ゲイリー・ブラバム | ||
1951年 | アンドレ・ピレット | 1974年 | テディ・ピレット |
1951年 | ハンス・スタック | 1974年 | ハンス=ヨアヒム・スタック |
赤字:F1ワールドチャンピオン
青字:現役ドライバー
こちらの15組29名のドライバーがF1に親子で出走していました。
1人足りないのは、ジャック・ブラバムは、2人の息子をF1に送り出しているからです。
1980年代までは2組しか居なかったのが、1990年代以降に激増していることが解ります。
もしかしたら、持ち込みスポンサーの重要度や、F1デビューまでの十分なサポートが必要となっていく時代背景と関係があるのかもしれません。
父親でワールドチャンピオンが5人、息子でワールドチャンピオンが3人もいます。
F1ドライバーになっても、チャンピオンどころか勝つことすらできなく去っていくケースがほとんどなので、確率的には優秀な遺伝子が引き継がれているという証拠なのかもしれません。
父親と息子のデビュー期間が最も短いケースで、マグヌッセン親子とヴィルヌーヴ親子の19年です。
他は父親のデビューからおよそ20~30年後に、子がデビューとなっています。
相当な期間なので、やはり親子と戦ったケースなんてあまり無さそうな気もしますが、次に調べてみました。
親子と戦ったドライバーの一覧
親子 | 親子と戦ったドライバー |
---|---|
|
A.プロスト |
R.パトレーゼ | |
D.ワーウィック | |
A.デ・チェザリス | |
M.アルボレート | |
|
F.アロンソ |
K.ライコネン | |
F.マッサ | |
J.バトン |
調べてみたら、これまでの歴史の中で9名も居ることが解りました。
意外に多かったので調べるの大変でした(笑)
一組目は、対アンドレッティ親子です。
父親のマリオは1982年までF1を戦っており、息子のマイケルのF1デビューが1993年。
その間、ずっとF1現役だったプロスト、パトレーゼ、ワーウィック、チェザリス、アルボレートの5人がこの親子と戦ったことになります。
チャンピオンや、一癖も二癖もあるいぶし銀のベテラン勢が顔を並べていますね。
二組目は、対フェルスタッペン親子。
父親のヨスは、2003年までF1を戦っていて、息子マックスのデビューが2015年。
その間現役だった、アロンソ、ライコネン、マッサ、バトンなど、こちらもやはり3人のチャンピオンを含めて長く活躍したドライバーが並んでいます。
ミック・シューマッハーがデビューした場合
親子 | 親子と戦ったドライバー |
---|---|
|
S.ベッテル |
L.ハミルトン | |
F.アロンソ | |
D.リカルド | |
K.ライコネン | |
R.グロージャン | |
S.ペレス |
では、もし来年ミック・シューマッハーがデビューしたらどうなるかも調べてみました。
父親ミハエルは、2012年までF1を戦っていました。
現役ドライバーで2012年にF1に居たドライバーと、復帰を発表したアロンソを加えると、こちらの7名ものドライバーが親子と戦うことになると解りました。
でも、残念ながら2021年には居なそうなドライバーも何名か居ますが(笑)
予想外に多い結果でしたし、これまでのケースよりも若いドライバーも多いですね。
これはミハエルが2010年に復帰して2012年まで戦っていたのが大きい理由と思います。
もし最初の2006年の引退までだったとしたら、対象はアロンソとライコネンの2名のみでした。
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いかがだったでしょうか。
調べてみたら、予想していたよりも多い、9名のドライバーが親子とF1で戦った経験があることが解りました。
もしミックが来年デビューしたら、最大7名ものドライバーが増えることになります。
例えば、
「君のお父さんとも、このコーナーで昔バトルしたことがあるんだよ」
なんて会話されるのが現実になるかもしれないわけですから、なんだか凄いことですよね。
父ミハエルも、きっと息子ミックの晴れ舞台をサーキットで観たかったのではないかと思います。
我々ファンもそんな日が来るように父ミハエルの回復を祈りながら、ミックがF1に到達し、ミハエルのような記憶にも記録にも残るドライバーになってくれるように見守っていきましょう!
以上、親子と戦ったF1ドライバー調査でした!