年間8勝もして、ドライバーズタイトルを逃すことなんて過去にあったのか?

調べてみた
© Max Verstappen Twitter
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フェルスタッペン、アメリカGPで今シーズン8勝目。

こんなに勝ってタイトル争いに敗れることなんて過去にあったのか?

年間レース数の差も考慮し、調べてみました!

 

===

もう週が明けて水曜日ですが。

素晴らしいレースだったアメリカGPの余韻にまだまだ浸っています。

 

このハイレベルな戦いを見事に制したマックス・フェルスタッペン。

これで今シーズン8勝目、ハミルトンが5勝ですから、勝ち星では大きな差がつきました。

 

そんなことを考えていると、またとある疑問が頭をよぎってきました。

『年間8勝もしたのに、ドライバーズタイトルを逃したドライバーなんて存在するのか?』

 

うーん、ぱっと思いつくのは、ロズベルグとハミルトンの死闘となった2016年シーズンですが。

それ以外は思い出せない(笑)

 

ということで、これは気になってきたので。

さっそく調べてみることにしました!

 

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タイトルを逃したドライバーの『年間勝利数』

年度年間勝利数ドライバーランキング
20202勝V.ボッタス2位
M.フェルスタッペン3位
20194勝V.ボッタス2位
20185勝S.ベッテル2位
20175勝S.ベッテル2位
201610勝L.ハミルトン2位
20156勝N.ロズベルグ2位
20144勝N.ロズベルグ2位
20132勝F.アロンソ2位
N.ロズベルグ6位
20124勝L.ハミルトン4位
20113勝J.バトン2位
L.ハミルトン5位
20105勝F.アロンソ2位
20094勝S.ベッテル2位
20086勝F.マッサ2位
20074勝L.ハミルトン2位
F.アロンソ3位
20067勝M.シューマッハ2位
20057勝K.ライコネン2位
20042勝R.バリチェロ2位
20032勝J.P.モントーヤ3位
R.バリチェロ4位
R.シューマッハ5位
20024勝R.バリチェロ2位
20013勝R.シューマッハ4位
20004勝M.ハッキネン2位
19994勝E.アーバイン2位
19986勝M.シューマッハ2位
19975勝M.シューマッハ失格
19964勝J.ヴィルヌーヴ2位
19954勝D.ヒル2位
19946勝D.ヒル2位
19935勝A.セナ2位
19923勝A.セナ4位
19915勝N.マンセル2位
19905勝A.プロスト2位
19896勝A.セナ2位
19887勝A.プロスト2位
19876勝N.マンセル2位

(調査条件)

  • 1987年以降のシーズンを調査

 

管理人がF1を見始めた、1987年から昨年2020年までの34シーズン。

そのシーズンにタイトルが獲れなかった、年間勝利数が最も多いドライバーを表にしてみました。

 

結果は、やっぱり!

『年間8勝以上してタイトルを獲れなかったのは、2016年10勝したハミルトンのみ』

ということが分かりました!

 

次点は『7勝』です。

2006年・2005年・1988年の3回です、確率的にはおよそ10年に一回ですからかなり少ないですよね。

 

年間10勝もしてタイトルを獲れないなんて、やっぱり2016年は異常なシーズンだということが分かりましたし。

年間7勝もすれば普通はタイトルが獲れる、ということも分かってきましたね!

 

 

・・・と思ったのですが。

よく考えたら年間レース数が、今と昔では全然違いますよね(汗)

これは、年間レース数に占める割合で見ないとおかしいですねぇ。。。

 

ということで、もう一回調べ直しです(涙)

 

フェルスタッペンの『年間勝利率』はどうなる?

残り5レース年間勝利数年間勝利率
未勝利8勝36.4%
+1勝9勝40.9%
+2勝10勝45.5%
+3勝11勝50.0%
+4勝12勝54.5%
全勝13勝59.1%

その前に、まずは今年のフェルスタッペンの年間勝利率が、今度どうなるかを見てみましょう。

今年2021年は全22レース開催され、現在8勝しています。

 

残り5戦で何勝すれば、年間勝利率が何パーセントになるかをまとめてみました。

例えば残りすべて未勝利だったら、年間レース数に対して36.4%。

残り全勝すれば、59.1%ということです。

 

ちなみにフェルスタッペン、実は残り5戦中4勝以上すればタイトル確定なんです!

ハミルトンがすべて2位で、残り1勝とファステストラップやスプリント予選のポイントをすべて取ったとしても届かないんです。

 

なので現時点では、マックスは『年間8勝~11勝』してもタイトルを取り逃がす可能性があるということ。

年間勝利率で見ると、36.4%~50.0%ですね。

 

ということで、

『年間勝利率36.4%以上も勝ったのに、過去にタイトルを逃したドライバーが居るか』

を調べてみましょう!

 

タイトルを逃したドライバーの『年間勝利

年度ドライバー年間
勝利数
年間
レース数
年間
勝利率
2016L.ハミルトン10勝21レース47.6%
1988A.プロスト7勝16レース43.8%
2006M.シューマッハ7勝18レース38.9%
1998M.シューマッハ6勝16レース37.5%
1994D.ヒル6勝16レース37.5%
1989A.セナ6勝16レース37.5%
1987N.マンセル6勝16レース37.5%
2005K.ライコネン7勝19レース36.8%
2008F.マッサ6勝18レース33.3%
2015N.ロズベルグ6勝19レース31.6%
1993A.セナ5勝16レース31.3%
1991N.マンセル5勝16レース31.3%
1990A.プロスト5勝16レース31.3%
1997M.シューマッハ5勝17レース29.4%
2010F.アロンソ5勝19レース26.3%
2017S.ベッテル5勝20レース25.0%
1999E.アーバイン4勝16レース25.0%
1996J.ヴィルヌーヴ4勝16レース25.0%
2018S.ベッテル5勝21レース23.8%
2009S.ベッテル4勝17レース23.5%
2007L.ハミルトン4勝17レース23.5%
F.アロンソ4勝17レース23.5%
2002R.バリチェロ4勝17レース23.5%
2000M.ハッキネン4勝17レース23.5%
1995D.ヒル4勝17レース23.5%
2014N.ロズベルグ4勝19レース21.1%
2012L.ハミルトン4勝20レース20.0%
2019V.ボッタス4勝21レース19.0%
1992A.セナ3勝16レース18.8%
2001R.シューマッハ3勝17レース17.6%
2011J.バトン3勝19レース15.8%
L.ハミルトン3勝19レース15.8%
2003J.P.モントーヤ2勝16レース12.5%
R.バリチェロ2勝16レース12.5%
R.シューマッハ2勝16レース12.5%
2020V.ボッタス2勝17レース11.8%
M.フェルスタッペン2勝17レース11.8%
2004R.バリチェロ2勝18レース11.1%
2013F.アロンソ2勝19レース10.5%
N.ロズベルグ2勝19レース10.5%

(調査条件)

  • 1987年以降のシーズンを調査

 

ということで、タイトルを逃したドライバーを。

年間勝利数を年間レース数で割った『年間勝利率』ごとに並べ替えてみました。

 

今年の残りレース数と、フェルスタッペンの勝利数の視点で見てみると、こんな感じでしょうか。

今年残り5レースを『未勝利』の場合

年間8勝のままで、年間勝利率は36.4%になります。

それ以上の確率だったことは、過去34シーズンで8回もあったということが分かりますね。

 

約4回に1回はタイトルを取りこぼしているということです。

つまり年間8勝では、まだまったく油断ならない数字だということが分かってきましたね!

 

 

今年残り5レースを『+1勝』の場合

年間9勝となり、年間勝利率は40.9%になります。

40%台となると、2016年と1988年の2回しかないですね!

過去34シーズンで2回ですから、相当レアなケースです。

 

 

今年残り5レースを『+2勝』の場合

年間10勝となり、年間勝利率は45.5%まで上がります。

こうなると、1988年のアラン・プロストのケースを上回ります。

 

 

今年残り5レースを『+3勝』の場合

年間11勝となり、年間勝利率は50%まで上がります。

これで、ついに2016年のハミルトンのケースを上回ります。

こんなに勝って、万一タイトルを獲れなかったら、

『シーズンの半分のレースを勝ったのに、タイトルを獲れなかった』

初の例となりますね(汗)

 

===

ということで、『シーズン8勝もして、タイトルを獲れないなんてことはあるのか』を調べてきました。

 

過去34シーズンのデータを整理すると、こんな感じかな?

  • 年間8勝以上してタイトルを獲れなかったのは過去1シーズンのみ
  • ただし年間レース数が違うので、率で比較すると過去8シーズン
  • このあと9勝目を挙げても、2016年と1988年の過去2回が率を上回る。
  • 10勝目を挙げたら、1988年の率を上回る。
  • 11勝目を挙げれば、2016年を上回り過去最高率となる。
  • ちなみに12勝目以上で、タイトルは確定する。

 

ということが分かりましたね。

いや・・・むしろ、なんだか良く分からなくなってきました(笑)

 

 

とにかく、マックスがあと1勝して、それでもタイトルを獲れなかった場合は。

それは相当異例のシーズンであるということです。

 

逆に言うと、いよいよマックスのタイトルが現実のものとなってきたということです!

 

ということで、こんな面倒な計算をしなくてもいいように。

残りレースは、このままマックスには優勝街道を突き進んでもらいましょう(笑)

 

以上、年間8勝以上でタイトルを逃したドライバーの調査でした!

 


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