D.リカルドの負傷欠場で、L.ローソンのF1デビューが決まったアルファタウリ。
同一チームで1シーズンに4人のドライバーが走るケース、近年では珍しいので調べてみました!
2023年F1第14戦オランダGPが開幕しました!
夏休み明け、久しぶりのF1マシン走行をワクワクしながら観ていたのですが。
フリー走行2回目で、アルファタウリのダニエル・リカルド選手がクラッシュ。
検査の結果、骨折が判明しオランダGPを欠場(涙)
変わって、日本のスーパーフォーミュラに参戦しているリアム・ローソン選手。
急遽F1デビューが決まったとのニュースが世界中を駆け巡ってます。
そんなニュースをSNSでチェックしていたら、フォロワーさんのこんなツイートを見かけました。
ダニエルまじか!!!そしてリアム!!!!!!楽しみだ〜🤍
予想外とはいえ、同一チームで1シーズンの間にドライバーが4人も所属するって結構珍しいことない😂?@minna_de_F1 さんに調べていただきたい…🙏笑#f1jp— Asaty (@Asaty_humpty) August 25, 2023
むむむ、確かに(笑)
1シーズンでドライバーが4人なんて、近年では相当珍しいような気がします。
どれくらい珍しい事象で、一体何年ぶりなのか?
気になったので、さっそく調べてみることにしました!
『1シーズンに4人のドライバー出走』一覧
年度 | チーム | ドライバー |
---|---|---|
2023年 | アルファタウリ | 角田裕毅、N.デ・フリース、D.リカルド、L.ローソン |
2017年 | トロ・ロッソ | C.サインツ、D.クビアト、P.ガスリー、B.ハートレー |
2014年 | ケータハム | 小林可夢偉、M.エリクソン、A.ロッテラー、W.スティーブンス |
2010年 | HRT | B.セナ、K.チャンドック、山本左近、C.クリエン |
2009年 | フェラーリ | K.ライコネン、F.マッサ、L.バドエル、G.フィジケラ |
2007年 | スパイカー | C.アルバース、A.スーティル、M.ビンケルホック、山本左近 |
2006年 | スーパーアグリ | 佐藤琢磨、井出有治、F.モンタニー、山本左近 |
2005年 | マクラーレン | K.ライコネン、J.P.モントーヤ、P.デ・ラ・ロサ、A.ブルツ |
2004年 | ウィリアムズ | R.シューマッハ、J.P.モントーヤ、M.ジェネ、A.ピッツォニア |
2004年 | トヨタ | O.パニス、C.ダ・マッタ、R.ゾンタ、J.トゥルーリ |
(調査条件)
- 直近20年(2004~23年)のシーズンを調査
管理人がF1を見始めた大昔、1980~90年代は4人のドライバーが出走したケースは多々あるはずなので。
とりあえず、直近20年を調べてみることにしました。
結果は、2017年トロ・ロッソ以来6年ぶり!
ここ20年では10回目ということが分かりました!
むむむ、あれれ・・・?
平均すると2年に一回ということなので、そんなに珍しくない事象なのかも?
でもここ10年に絞ると今回で3回目、なので頻度は半分程度に少なくなってます。
近年はF1マシンの操縦が複雑で難しくなり、ドライバー交代のデメリットが大きくなったことが分かるデータなのかもしれませんね!
『1シーズンに5人以上のドライバー出走』一覧
人数 | 年度 | チーム | ドライバー |
---|---|---|---|
6人 | 1994年 | シムテック | R.ラッツェンバーガー、D.ブラバム、A.モンテルミニ、J.M.グーノン、D.スキャッタレーラ、井上隆智穂 |
1994年 | ラルース | E.コマス、O.ベレッタ、P.アリオー、Y.ダルマス、野田英樹、J.D.デルトラーズ | |
1994年 | ロータス | J.ハーバート、P.ラミー、A.ザナルディ、P.アダムス、E.ベルナール、M.サロ | |
1993年 | ジョーダン | R.バリチェロ、I.カペリ、T.ブーツェン、M.アピチェラ、E.ナスペッティ、E.アーバイン | |
5人 | 2001年 | プロスト | J.アレジ、G.マッツァカーネ、L.ブルティ、H.H.フレンツェン、T.エンゲ |
1991年 | ジョーダン | A.デ・チェザリス、B.ガショー、M.シューマッハ、R.モレノ、A.ザナルディ | |
1989年 | リアル | C.ダナー、V.バイドラー、P.H.ラファネル、G.フォイテク、B.ガショー |
(調査条件)
- 1987年以降のシーズンを調査
- 予選落ちで決勝未出走のドライバーもカウント
ついでなので、管理人がF1を見始めた1987年まで遡っても調べてみました。
やはり『1シーズンに4人以上』は大昔はザラにあって、1987~2003年の17年間で23チームも存在しました(笑)
なので『1シーズンに5人以上』に絞って、一覧表にしてみました。
結果、最多は『1シーズンに6人』で、4チームが達成していました。
うち3チームが1994年に達成と、かなり年度が偏ったデータになっています。
ちなみに1994年は、ウィリアムズ・ベネトン・ザウバー・ジョーダン・リジェの5チームも『1シーズンに4人』達成となっていました。
ベテランファンの皆さんはよくご存知だと思いますが、1994年は悲しい事故が多発したシーズン。
その事故関連チームが、軒並みランクインしています。
ランクインしたチームの傾向としては他に、『消滅間近の下位チームが持参金目当て』でのドライバー交代も目立ちます。
F1ファンとしては、事故もチーム消滅も見たくない事象なので。
『4人以上のドライバー交代』は、できるだけ無い方が良さげなことが分かってきましたね。
リカルドの回復、ローソンの活躍を応援しましょう!
ということで、1シーズンに同一チームで多人数のドライバーが走ったケースを見てきました。
とにかくリカルド選手には、骨折が軽い症状であることを願って。
一日も早い回復と復帰を望むばかりです。
一方でローソン選手は、土曜からの緊急参戦となります。
金曜フリー走行も走れずいきなりハンデ満載のデビューですが、せっかく巡ってきたチャンスをモノにして欲しいと思います。
そして、なんといっても我らが角田裕毅選手!
フリー走行では好調なところを見せてくれているので、ピンチの状況でチームを鼓舞する走りを期待したいところです!
6年ぶりに4人目ドライバーを投入するアルファタウリ、果たしてどんな結果となるのでしょうか?
今週末はアルファタウリ勢に注目して、オランダGPを楽しむこととしましょう!
以上、同一チームで1シーズンに4人のドライバーが走ったケースの調査でした!