サンパウロGPのメルセデス、今年3チーム目となる1-2フィニッシュを達成しました。
3チームもワンツー達成なんてとても珍しいはずなので、調べてみることにしました!
先日のサンパウロGPを振り返っています。
ほんとに、いろんなことが起こりすぎたサンパウロGPでしたね!
レッドブル内紛事件や、角田選手への不可解なジャッジの件を今日は書こうかと思ったのですが。
もういろんなところで話題になってるし、正解は無いのでやめました(笑)
そんなことよりも、もっと気になることが出てきたんですよ。
『メルセデスが今シーズン3チーム目のワンツー達成、これって相当珍しくない!?』
例えば昨年ですが。
あれだけ激しいタイトル争いを繰り広げたメルセデスとレッドブルの両チームとも、ワンツーは一度も無くて。
荒れたイタリアGPをワンツーで制した、マクラーレン1チームのみでした。
それが今年は3チームも達成してるなんて、これって相当珍しいシーズンのはずでは!?
これは気になってきたので、さっそく調べてみることにしました!
年度別 1-2フィニッシュ達成チーム数
年度 | 1-2フィニッシュ 達成チーム数 |
---|---|
2022年 | 3 チーム |
2021年 | 1 チーム |
2020年 | 1 チーム |
2019年 | 2 チーム |
2018年 | 1 チーム |
2017年 | 2 チーム |
2016年 | 2 チーム |
2015年 | 1 チーム |
2014年 | 1 チーム |
2013年 | 1 チーム |
2012年 | 1 チーム |
2011年 | 1 チーム |
2010年 | 3 チーム |
2009年 | 2 チーム |
2008年 | 2 チーム |
2007年 | 2 チーム |
2006年 | 2 チーム |
2005年 | 2 チーム |
2004年 | 1 チーム |
2003年 | 1 チーム |
2002年 | 2 チーム |
2001年 | 1 チーム |
2000年 | 2 チーム |
1999年 | 2 チーム |
1998年 | 3 チーム |
1997年 | 1 チーム |
1996年 | 1 チーム |
1995年 | 2 チーム |
1994年 | 1 チーム |
1993年 | 1 チーム |
1992年 | 1 チーム |
1991年 | 2 チーム |
1990年 | 2 チーム |
1989年 | 2 チーム |
1988年 | 2 チーム |
1987年 | 3 チーム |
年平均 | 1.7 チーム / 年 |
(調査条件)
- 1987年以降のシーズンを調査
- 2022年F1第21戦サンパウロGP終了時点
いつものように、管理人がF1を見始めた1987年以降の36シーズンについて。
年度ごとに、1-2フィニッシュを達成したチーム数を調べてみました。
これまで36シーズンで、1-2フィニッシュを達成したチームは「のべ60チーム」でした。
平均すると、「年に1.7チーム」がワンツーを達成しているということですね!
そんな中で、3つものチームがワンツーを達成したシーズンはやっぱり少なく。
今年2022年で4回目であることが分かりました!
36シーズンで4回目ということですから、単純計算では9年に1度ということ。
前回は2010年ですから、今年は12年ぶりの珍しいシーズンということですね!
単純計算では、9年に一度の珍記録ですが。
データをよく見てみると、調査開始の1987年から綺麗に11~12年で周期がやってきています。
なのでもしかしたら、また今後11~12年は達成されないのかもしれません!
サンパウロGPでは、知らない間にこんな珍記録を目にしていたということですね(笑)
ケーススタディ:2010年
これまで1-2フィニッシュが3チームだった3シーズン、今年2022年と何か類似性があるのか?
気になるので、各年をざっと振り返ってみましょう。
まず2010年から。
この年、ワンツーを達成したチームはレッドブル、マクラーレン、フェラーリです。
この3チームから、アロンソ、ウェバー、ベッテル、ハミルトンの4名による最終戦でのタイトル決定戦となり。
フェラーリが戦略でしくじり、ベッテルが大逆転で見事に初タイトルを獲得したシーズンとなりました。
うーん。
タイトル争いは、群雄割拠という感じで最終戦まで決着がつかなかったわけで。
そういう意味では、マックスの圧勝となった2022年とは、あまり類似性は無さそうですね。
強いて言うなら、「大事なところで、フェラーリが戦略でしくじった」ことくらいかもです(汗)
ケーススタディ:1998年
続いて、1998年です。
ワンツーを達成したチームはマクラーレン、フェラーリ、ジョーダンの3チームです。
この年は、マクラーレンのハッキネンと、フェラーリのシューマッハの一騎打ち。
最終戦の鈴鹿まで激しいタイトル争いが続きました。
そこでフェラーリのミハエルがまさかのエンストとタイヤバーストでリタイアし、ハッキネンの初戴冠となったシーズンでした。
そしてこの2強チーム以外で、大波乱のベルギーGPでワンツーを決めたのがジョーダン!
さすがチャンピオンという見事な走りで優勝したデイモン・ヒルとの組み合わせは、現在ではさしずめアルピーヌとアロンソの組み合わせというところでしょうか。
うーん・・・。
タイトル争いは、2強対決で最終戦まで決着がつかなかったシーズンだし。
アロンソも優勝してないしで、これまた2022年とはあまり類似性は無さそうですね(笑)
強いて言うなら、「大事なところで、フェラーリに不運が」ってとこくらいかもです(汗)
ケーススタディ:1987年
最後は、1987年です。
ワンツーを達成したチームはウィリアムズ、マクラーレン、フェラーリです。
この年は、ウィリアムズのピケとマンセルの一騎打ち。
全16戦のうち、第15戦日本GP鈴鹿まで激しいタイトル争いが続きました。
でもフリー走行で、マンセルが大クラッシュして出場不可能に。
この時点で、ピケの3度目のタイトルが決まったシーズンでした。
その日本GPで2年ぶりの優勝を飾ったのが名門フェラーリです、ドライバーはゲルハルト・ベルガー。
勢いそのままに、最終戦オーストラリアGPではワンツーフィニッシュを決めてシーズンを締め括りました!
でも、今年との類似性という意味では。
フェラーリ唯一のワンツー、今年は開幕戦ですし。
うーん、この年もやっぱり今年2022年とはまったく類似性は無さそうですね(笑)
ということで何か共通点があるかと思って。
過去3回の「ワンツーフィニッシュ達成が3チーム」だったシーズンを振り返ってみましたが。
類似性はまったく無く、単なる偶然っぽいことが分かりましたね(笑)
ふう、また「だから何なんだ」っていう統計データとなってしまいましたね。
でもまぁ、珍記録を調べるということはそういうことです(笑)
でも、よく考えたら!
今年2022年は、まだ最終戦アブダビGPが残っているじゃないですか!
『4チームが1-2フィニッシュ達成の新・珍記録』
この可能性もまだあるということですね!
今年まだワンツーを達成していないチームの中では。
このところ調子のいいアルピーヌあたりが、もしかしたら可能性あるかもしれませんよね!
果たして、4チーム目となるワンツー達成チームが誕生するのか?
これで、アブダビGPの楽しみが一つ増えましたね(笑)
なのでちょっとだけ、この珍記録のことも頭の片隅に置きながら。
今週末の最終戦アブダビGPも、思いっきり楽しむこととしましょう!
以上、3チームが1-2フィニッシュを達成したシーズンの調査でした!