開幕からの3連勝、レッドブルチームとしては初となります。
開幕3連勝しながらもタイトルを逃しちゃったチームなんて存在するのか、調べてみることにしました!
2023年F1第3戦オーストラリアGP、いろいろ振り返っています。
赤旗3回や角田選手の初入賞など、いろいろあったオーストラリアGPでしたが。
スタート直後こそ、メルセデス勢がワンツー態勢を築いたものの。
その後はやっぱり、レッドブルのマックスの速さ・強さが目立ったグランプリでしたよね。
これでレッドブル、チームとして開幕戦から3連勝達成です。
そんなことを考えていたら、またふと頭に疑問が沸いてきました。
『開幕3連勝したチームが、タイトルを獲り逃したことなんてあったっけ?』
うーん、、、たぶん無いような・・・?
でもちょっと自信ないなぁ(笑)
統計データ的に、今年のドライバーズ&コンストラクターズのタイトルの行方を占う意味でも。
これは気になってきたので、さっそく調べてみることにします!
開幕3連勝達成チーム、タイトル獲得状況
年度 | チーム | 開幕 連勝数 |
ドライバーズ タイトル |
コンストラクターズ タイトル |
---|---|---|---|---|
2023 | レッドブル | 3連勝* | ? | ? |
2020 | メルセデス | 4連勝 | 〇 | 〇 |
2019 | メルセデス | 8連勝 | 〇 | 〇 |
2016 | メルセデス | 4連勝 | 〇 | 〇 |
2014 | メルセデス | 6連勝 | 〇 | 〇 |
2006 | ルノー | 3連勝 | 〇 | 〇 |
2005 | ルノー | 4連勝 | 〇 | 〇 |
2004 | フェラーリ | 5連勝 | 〇 | 〇 |
2000 | フェラーリ | 3連勝 | 〇 | 〇 |
1996 | ウィリアムズ | 5連勝 | 〇 | 〇 |
1994 | ベネトン | 4連勝 | 〇 | × |
1992 | ウィリアムズ | 5連勝 | 〇 | 〇 |
1991 | マクラーレン | 4連勝 | 〇 | 〇 |
1988 | マクラーレン | 11連勝 | 〇 | 〇 |
1976 | フェラーリ | 3連勝 | × | 〇 |
1968 | ロータス | 3連勝 | 〇 | 〇 |
1957 | マセラティ | 3連勝 | 〇 | – |
1953 | フェラーリ | 7連勝 | 〇 | – |
1951 | アルファロメオ | 4連勝 | 〇 | – |
1950 | アルファロメオ | 6連勝 | 〇 | – |
(調査条件)
- 1950年代のインディ500不参加を除いた連勝数
- コンストラクターズタイトルの制定は1958年から
- 2023年は第3戦オーストラリアGP終了時点
1950年から昨年2023年までの74シーズン。
シーズン開幕3連勝を達成したチームとタイトル獲得状況を一覧にし、あわせて開幕からの連勝数もわかるようにしてみました。
開幕3連勝を達成したチーム、今年のレッドブルでのべ20チーム目となります。
開幕3連勝の確率27%ですから、思った以上に多かったです。
で、肝心のタイトルを取りこぼしたケースを見てみると。
- ドライバーズタイトル:1回
- コンストラクターズタイトル:1回
それぞれ1回づつ取り逃していることが分かりました。
でも逆に言うとこれだけの回数があって、取り逃したのがそれぞれたった1回だけ。
さすがに開幕3連勝するようなチームは、ほとんどタイトルを取りこぼしていないということですね。
ドライバーズについては19回中18回獲得で、タイトル確率94.7%です。
コンストラクターズは15回中14回獲得で、タイトル確率93.3%ですので。
あくまで統計データ的にはですが。
これはもう余程のことが無い限り、今年はレッドブルがダブルタイトルを獲得しそうだと示してますね!
ケーススタディ①:1994年
では取り逃した2回はどんなシーズンだったのか、ケーススタディを見ておくことにしましょう。
まずは、ベネトンがコンストラクターズタイトルを獲り逃した1994年から。
このシーズン、全16戦の半分8勝は全てミハエル・シューマッハによる優勝でした。
マックス父のヨス・フェルスタッペン中心に、チームメイトは何人か変わりますが。
ミハエルと比較するのは少々酷な戦績で、チームのポイントはほとんどミハエルが獲得していました。
そんな、前半7戦中6勝と圧倒的な強さを誇ったミハエルでしたが。
第8戦イギリスGPと第11戦ベルギーGPで失格、そして第13~14戦の出場停止という厳しい裁定により。
なんとか最終戦で、体当たりクラッシュでドライバーズタイトルを獲得したものの。
コンストラクターズタイトルは、ウィリアムズに奪われることとなりました。
まとめると片方のドライバーに好成績が集中し、そのドライバーが失格や出場停止でシーズンの4分の1を欠場。
その結果、コンストラクターズタイトルを逃したというケースですかね。
うーん・・・。
こんな展開、極めて稀な特殊なケースですよね(笑)
ケーススタディ②:1976年
続いて開幕3連勝を達成したフェラーリがドライバーズタイトルを獲り逃した1976年です。
管理人がF1を見始めたのが1987年なので、このシーズンのことはまったく分かりません。
でもニキ・ラウダとジェームス・ハントのこの年のタイトル争いは「Rush」という映画になったので、映画の話として知ってます(笑)
フェラーリのニキ・ラウダが、ドイツGPで瀕死のクラッシュ。
でもその後2戦欠場しただけで、奇跡のカムバックを果たしたものの。
最終戦日本GP富士で、大雨が危険すぎると判断してレースを棄権。
結果、マクラーレンのジェームス・ハントがタイトルを獲得するというシーズンだったはずです。
うーん・・・また欠場や棄権によってタイトルを逃したシーズンですね(笑)
こんなシーズンも、極めて稀で特殊なケースだと思います。
欠場でも無い限り、ダブルタイトル確定!?
ということで開幕3連勝チームのタイトル獲得状況と、逃したシーズンの例を見てきましたが。
開幕3連勝を果たしたチームについては。
- 片方のドライバーに好成績が集中
- 何戦かの失格・欠場
こんな状況で無い限り必ずダブルタイトルを獲得しているということでしたね。
今年のマックスとペレスは優勝を分け合っていますし、1994年のようにどちらかに集中しているわけではないです。
あとは失格や欠場さえなければ、今年はレッドブルのダブルタイトル獲得が濃厚と統計データは示していますね。
果たして、このまま統計データ通りダブルタイトル獲得となるのか?
はたまた昨年のフェラーリのように、F1史上初の開幕3連勝からの失速となるのか?
ぜひこんなデータも頭の片隅に入れながら。
次戦アゼルバイジャンGP、楽しみに待つこととしましょう!
以上、開幕3連勝でタイトルを逃したチームの調査でした!