鈴鹿サーキット全20観戦席ごとに、F1走行ビューやオススメ席、視界を遮る金網・電柱などの詳細情報をレビューします。
第19回は、1コーナー全開走行が圧巻のド迫力を楽しめるA2席です!
当サイトでは2022年から毎年、鈴鹿サーキット全観戦席の詳細ガイドを公開しています。
レビュー内容は全席共通、2026年版の全20観戦席まとめページはこちらです。

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おかげさまで、毎年多くのF1ファンの皆様にご覧頂いています。
- 鈴鹿サーキット公認の観戦ガイド本を出版
- 鈴鹿サーキット公式コミュニティ「SUZUKA FUN BASE」に参画
このガイドきっかけで、鈴鹿サーキットさんのお手伝いもさせていただけるまでになりました!
2026年版も、より多くのF1ファンの皆様のお役に立ちたいと思っています!
では第19回は、1コーナー全開の大迫力、とにかく一度見てほしいA2席レビューです!
A2席:F1マシン走行ビュー
まずこちら、A2席の2026年版F1走行シーン動画集です。
- A2席からの観戦ビュー(1コーナー側/ホームストレート側)
- 収録年度:2025年/2024年/2022年 F1日本GP
実際の観戦視界に近くなるよう、なるべく高倍率ズームを使わず等倍で撮った動画を掲載しています。
コースの眺めの参考としてだけでなく、全てF1開催中の実際の走行動画なので。
- F1の速さでの目視可能時間
- 大勢の観客の頭や体の視界影響
などもご参考にしていただけると思います。
1コーナー側とホームストレート側で見え方がやや異なるので、場所別に走行シーンを収録しています。
収録年度はのうち、2022年は雨での走行となっています。
年度も動画でわかるようにしているので、ドライとウェットでの視界の違いも確認できます。
ほか、近年は金曜フリー走行1回目で凱旋ピットアウトをA2席やA1席で見る方が多いので。
2024年動画には岩佐歩夢選手、2022年動画には角田裕毅選手の金曜凱旋ピットアウトシーンも収録しておきました。
まずは動画をご覧になって、A2席の雰囲気を掴んでみてください!
A2席:概要
A2席は、A1常設席・仮設席よりさらに1コーナー側に位置します。
ストレートでの最高速度やオーバーテイク、1コーナーへの飛び込みの大迫力を存分に楽しめる観戦席です。
A2席は横長の観戦席ですが、エリアは複数には分かれていません。
- A2席:86,000円
チケット料金は、全席共通となっています。
全指定席の中で4番目に高い料金帯となり、Q2席・B2席などと同等の高額料金帯です。
これら高額チケットの中ではA2席のみ常設席はなく、すべて「仮設スタンド席」となります。
A2席:2025年からの変更点
チケット料金 値上げ額・値上げ率
観戦席 | 2026年 | 2025年 | 値上がり率 |
---|---|---|---|
A2 | 86,000 | 80,000 | 107.5% |
2026年のチケット料金、全体の傾向としては以下のイメージです。
- 超人気指定席:110%以上の大幅値上げ
- その他指定席:おおむね105~110%未満の値上げ
- お値段据え置き:E1/G1/G3/G4/H/R/Sファミリーシート
A2はこの傾向通り、107.5%の値上げとなっています。。
料金としても6,000円の値上げ、ここも結構お財布に厳しくなってしまいました(汗)
U23料金/子ども料金の新設定
ただし、若い方やお子様連れの方には嬉しい料金変更がありました!
2025年までは「3歳以上共通」で、大人料金のみの設定だったA2席。
2026年からは「U23料金」「子ども料金」などが新設されます!
- これまで高くて手が出なかった23歳以下の方
- 総額が膨れ上がるので家族連れ観戦では厳しかった方
このU23や子供料金設定は朗報だと思います!
A2席はアウトレット席も存在しないため、A2席をリーズナブルに観戦できるこの変更は本当に大きいです。
大人料金自体は値上がりましたが、状況によって大幅な値下げになる方もいるはずなので。
ぜひご自身の状況を鑑みて、A2席での観戦も検討のテーブルに乗せてみてください!
A2席:特長
A2席(ホームストレート側視界)
A2席(1コーナー側視界)
(主な特長)
- コースやマシンから、距離は比較的近い
- ホームストレートのレコードライン側は、金網被り視界となる
- ピットアウトするマシンは、視界良くA1常設席より長い時間観られる
- ピット作業は、遠すぎて肉眼では見えない
- 上段席からは、S字がそれなりに視界範囲となる
- 席によっては、1コーナーをアウト側から観ることができる
- 1コーナーが横方向ではなく斜め方向になるので、人被り視界はV2/V1/A1より発生しづらい
A2席の特長、管理人はこう捉えています。
「最高速からの、1コーナー超高速コーナリングを間近で楽しめる大迫力席!」
とにかくフリー走行でも構わないので、1コーナーへ飛び込むF1マシンの姿を一度ご覧になってください!
あり得ないスピードで向かってきて、1コーナーをまるで直線のように駆け抜けていくんです。
そしてやや減速して、クイっと向きを変え軽々と2コーナーをクリアしていくF1マシン。
その大迫力を目にすると。
「これぞF1マシンの挙動、やっぱりF1マシンって凄い!!」と感嘆・うっとりするはずです!
1コーナー側に近い席の方が、よりこの迫力は楽しめると思います。
- 1コーナー側(2025年・2024年・2022年ともBブロック)
- ホームストレート側(2024年:Jブロック、2022年:Hブロック)
動画撮影ブロックによって、「1コーナー側」と「ホームストレート側」に分けて走行動画を収録しています。
ちなみに2025年は、最前列通路で徒歩移動しながら動画を回していたので。
最前列に近い視界となると思います。
1コーナーの見え方、迫力の違いなどを含めて。
ぜひYouTube動画で走行シーンをチェックしてみてください!
避けたい視界情報(金網・電柱など)
ホームストレート 金網情報
こちら2024年F1日本GP、フリー走行1回目で上段席で撮影した写真です。
ご覧の通り、A2席は最上段でもレコードライン上は金網被り視界となります。
ただし、ピットアウトレーンについては。
上段席であれば金網は一切被らず視界良好です。
ホームストレートはレコードラインが外側になるため、どうしても金網視界は避けられません。
金網が苦手な方は、せめてピット出口だけでも金網被りなく観戦できるので。
なるべく上段席を確保する方が良いかと思います!
1コーナー側 金網情報
他のホームストレート近辺席(V1/V2/A1)とは異なり。
A2席は1~2コーナーを、ほぼ金網被り無くしっかり観れるのが特長だと思っています。
1コーナー寄りの上段席なら、1コーナー途中あたりから金網は被りません。
ホームストレート側や中段~下段席であれば、1コーナーをやや過ぎたあたりから金網は被らなくなります。
ホームストレートは仕方ないですが、1コーナー過ぎからは金網被り無く観戦できるので。
A2席は、金網がやや苦手な方でも楽しめる席だと思います!
でも管理人のように、金網被りを「一切1ミリも」許容できない特殊な場合は(笑)
素直に金網被りの心配が少ないお隣のB2席から、1~2コーナーを楽しむ方が良いかと思います!
A2席:オススメ席
A1仮設席との違いを実感したい
A2席は、座席による大きな視界の違いが少ない席だと思っています。
その証拠に、視界が悪いアウトレット席も存在していません。
ただし、2023年からホームストレート側のすぐ隣にA1仮設席が設置されたため。
A1仮設席と視界が限りなく近い席となりました。
せっかく12,400円も高いA2席を選んだのに、視界に大きな違いが無いのもちょっと淋しくなるのが人情ですよね(笑)
なのでここでは、「A2席ならではの視界」を楽しめるという意味で。
「A~Dブロック」をオススメしたいと思います。
管理人調べですが、1コーナーへのターンイン開始位置はこのあたり。
こちらBブロックから撮った写真です、多くのマシンはDブロック前あたりでターンイン開始しています。
つまり、Dブロックから1コーナー寄りの「A~Dブロック」については。
ホームストレート席ではなく、「1コーナーアウト側席」と捉えることができますよね(笑)
実際に、オススメの「Bブロック」とA1席側に近い「Jブロック」の写真を比べてみましょう。
1コーナーの視界が、劇的に変わっています!
でもあまり1コーナー側に寄りすぎると、「Aブロック下段」は一部マーシャルポストが視界を遮るので。
Aブロックの場合は上段を選択するか、気になる方は避けた方がいいです。
管理人としては、ベストポジションはBブロックだと思っています!
ターンイン後の高速コーナリングするマシンをすぐ近くで観れるので。
A1仮設席との明確な差別化を実感できると思います!
特にスタートにおいては、「向かって来た20台のF1マシンが、争いながらあっという間にコーナリングしていく」。
そんな唯一無二の迫力を、間近で体験できるはずです!
とはいえ、A2席ではどの席でも1コーナーの迫力を楽しめるのは間違いないのですが。
あくまで、「A1仮設席との違いを実感する」という意味でのオススメです。
ご自身のこだわりや観戦スタイルを鑑みて、A2席での観戦をご検討ください!
なおA2席は仮設スタンドなので、足場・設置位置・スタンドの形状が変更になる可能性があります。
スタンドのブロック数・列数・席数などは、2025年と変化が無いことは確認していますが。
スタンドが建つ位置によって、オススメブロック位置に若干の差が出る可能性があることはご了承ください!
A2席:総合評価
では最後に、A2席を全席共通の5つの軸で総合評価したいと思います!
快適性
- グランドスタンドから、距離はそこそこ近い
- A2席裏には例年、フードエリアが設置されるがやや少なめ
- 高額指定席にも関わらず、常設ではなく仮設スタンド
- 仮設スタンドゆえに常設トイレは無し、仮設トイレ環境がやや不安
- 鈴鹿サーキット稲生駅を利用する場合、1コーナーゲートが近い
などの理由で、星3つとしました。
視界
- すべての席が、ホームストレートは金網越しでの観戦となる
- ピットアウト時は、金網被り無く視界は良好
- 多くの席から、1~2コーナーやS字の一部が視界良く見える
- 上段席は、遠目ではあるがスターティンググリッドを観ることもできる
- 視界を遮るものは1コーナー側のマーシャルポストくらいで、視界不良席は少ない
などの理由で、星5つとしました。
迫力
- コースからの距離は比較的近く、F1マシンの最高速度を間近で体感できる
- 1コーナーでの、高速コーナリングの迫力を間近で体感できる
- オーバーテイクが期待でき、目の前でバトルを観られる可能性が高い
- スタート直後の迫力は、鈴鹿全指定席の中でも随一
などの理由で、星5つとしました。
コスパ
- 全観戦席の中で、4番目に高いチケット料金
- 2026年チケット料金が値上げ、ただし値上げ率は他の超人気席より低い
- 2026年より、U23と子ども料金が新設定
- ストレート視界だけでなく、超高速コーナリングも観れて迫力満点
- スタートシーンも、大迫力で独自の視界で楽しめる
- 総じて料金以上の価値だが、仮設スタンドや仮設トイレ環境面がマイナス
などの理由で星3つとしました。
23歳以下やお子様連れの方には、星5つでよいと思います!
初心者オススメ
- 仮設スタンド環境については、やや不安も許容範囲
- 目の前で、最高速度でのオーバーテイクが期待できる
- スタートの迫力は、鈴鹿の中でも随一
- とにかく迫力満点、F1を観戦して良かったと必ず思えるはず
などの理由で、星4つとしました。
ちなみに、2025年のスタンド裏です。
雨宿りテントのようなものが設置されていましたが、どう考えても数が足らないと予想されます。
このあたりが仮設席のマイナスポイントかもしれませんが、でもこのA2席の良さは一度観てみる方が早いです。
金曜フリー走行で構わないので、ドライコンディションでぜひ一度ご覧になってほしいです。
F1マシンの凄さを体感できるという意味では、鈴鹿の中で随一の観戦席だと思っています。
とはいえ、F1観戦において何を重視するかは人それぞれです。
ぜひこれらの情報や総合評価をご参考に、A2席での観戦を検討してみてください!
以上、A2席の詳細レビュー・ガイドでした。
2026年版の全20観戦席まとめページはこちらです。

第20回はB1席のレビューです、いよいよ観戦席別のガイドは最終回です!
新しい発見があるかもなので、ぜひまた次回もチェックしてみてください!
みんなでF1管理人 鈴木 淳史