鈴鹿サーキット、全観戦席からのF1マシン走行ビューと金網・電柱など詳細情報ガイド。
第15回は、常設席ではド迫力、仮設席では広視界が楽しめるA1席です!
2024年F1日本GP、鈴鹿サーキットとしては初めて4月の開催です!
チケット販売開始は2023年12月10日(日)からとなります!
例年多くのF1ファンの皆様にご覧頂いている、鈴鹿サーキット全観戦席の詳細ガイド。
今年もやります、全19回に分けて全観客席ごとの詳細レビューを実施します!
レビュー内容は全席共通です、全観戦席のリンクはこちら。
ポータルサイトとして、ぜひブックマークしてご利用ください!
第15回は、迫力の常設席と広範囲視界の仮設席を併せ持つA1席です。
さっそくレビューしていきます。
A1席:F1マシン走行ビュー
こちら、みんなでF1YouTubeチャンネルに公開した2024年版動画です。
- A1席からの観戦ビュー(常設席/仮設席)
- 収録年度:2023年 F1日本GP
2023年は金曜フリー走行1回目を、この席で観戦しました。
その際の動画を公開しています。
実際に現地観戦した際の視界に近いよう、なるべく高倍率ズームを使わずに等倍で撮った動画を掲載しています。
すべてF1マシンの走行動画なので、視界だけでなく目視可能時間も参考にして頂けます!
ではまず、A1席の立地からチェックしましょう。
メインストレートの1コーナー側に位置するため、F1マシンの体感速度はグランドスタンドよりもさらに速いです。
スタンドは「常設席」と「仮設席」の2つに分かれています。
常設席は、1コーナー側に進むにつれ先細りとなるやや特殊な形です。
仮設席は2023年に増設され、2024年は解体されずに同じ席数・同じ位置のままとなるようです。
常設席と仮設席でチケット料金が異なります。
- 仮設席:60,000円
- 常設席:55,000円
視界の広い仮設席の方が高額料金設定となっています。
視界については、両席はまったく性格が異なるので。
「常設席」「仮設席」それぞれの走行ビューと特長を確認しておきましょう。
まずは、「常設席」のビューと特長からです。
A1 常設席(ホームストレート側視界)
A1 常設席(1コーナー側視界)
(常設席 主な特長)
- コースやマシンから、距離はかなり近い
- ほぼすべての視界が、金網越し観戦となる
- ピット出口が、正面視界となりとても見やすい
- 上位チームのピット作業が、やや遠目に見える座席もある
- 下段席は、E-1席や200Rに並ぶ鈴鹿随一の迫力
- 上段席からは、1~2コーナーやS字がそれなりに見える
続いて、「仮設席」のビューと特長です。
A1 仮設席(ホームストレート側視界)
A1 仮設席(1コーナー側視界)
(仮設席 主な特長)
- コースやマシンから、距離は比較的近い
- ホームストレートのレコードライン側は、金網被り視界
- やや遠目ながら、1~2コーナーが視界範囲
- ピットアウトするマシンは、金網被り無く常設席より可視時間も長い
- 上位チームのピット作業が、かなり遠目ながら見える座席もある
- 上段席からは、S字もそれなりに視界範囲となる
2つのエリア、それぞれシンプルに特長を言うと。
- コースから近く迫力満点の「常設席」
- 高い位置から広範囲視界の「仮設席」
このように、「常設席」と「仮設席」で性格がまったく異なります。
まず「常設席」については、大迫力を味わえるのが魅力です。
V1席よりもコースから近く1コーナー寄りで、より速いスピードのため迫力度は増します!
E-1席や西エリアの200Rなどに匹敵する、鈴鹿3大迫力スポットと勝手に名付けてます(笑)
一方、「仮設席」については高い位置から俯瞰的な視界を楽しめるのが魅力です。
特に上段席からは、ストレート前半部分からS字付近まで長時間観ることができます。
なので仮設席は、すぐ左隣のA2席に限りなく近い特長となっています。
YouTube動画では、「常設席」「仮設席」に分けて走行動画を掲載しています。
常設席は下段と中段、仮設席は最上段から撮った動画です。
スタンド位置や座席位置による視界と迫力の違いを、ぜひYouTubeでチェックしてみてください!
2023年からの変更点
観戦席レイアウト変更や仮設スタンド増設など、A1席の視界に影響する変更はありません!
その他変更点としてはA1席に限らずですが、全体的にチケット料金が値上がりしています。
チケット料金 値上げ額・値上げ率
- A1 常設席:47,000円(2023年)→ 55,000円 (117.0%)
- A1 仮設席:47,000円(2023年)→ 60,000円 (127.7%)
2023年は常設席・仮設席とも同料金でしたが、2024年からは仮設席の方が高額料金へと変更になっています。
加えて、仮設席の方は「U23」「子ども」料金設定が無くなっています。
「U23」「子ども」設定が無い観戦席は、他にV2席・Q2席・A2席などです。
『A1仮設席は、これら高額観戦席と同等の観戦席に格上げになった』
と捉えるべきでしょう!
管理人は、2023年は金曜フリー走行で仮設席で観戦しましたが。
確かにお隣のA2席とほぼ変わらない視界で、ちょっと料金設定がバグってると感じたくらいです。
値上げだったり、2023年はU23や子ども料金で観戦した方には辛いと思いますが。
それほど優れた視界の仮設席ということの裏返しとなりますので。
「2024年は、価値に見合った妥当な金額へ変更となった」
と捉えるしか無さそうです!
視界情報詳細
常設席「金網×2・鉄柵×1」の三重苦ゾーン
まず、A1常設席は基本的には全席「金網被り」での観戦になります。
なので、どうしても金網が苦手な場合はA1常設席は避けた方が良いです。
そんな金網ジャングルなA1常設席なので、金網が二重・三重に被る席もあります。
Ferrari Racing Days 2022に行ってきた際に、徹底チェックしてきましたので参考にしてください。
「A~Cブロック」については、金網が2枚重なり、そこにさらに鉄柵も加わって。
1コーナーへの視界が三重苦となるゾーンがあります。
ただし、座席表と照らし合わせてみたら。
ほぼすべて、アウトレットかスーパーアウトレットになっています。
でもAブロック・Bブロックの最前列だけは、なぜか通常料金設定でこれはナゾです(笑)
「金網は苦じゃないけど、さすがに三重苦は嫌だ!」
という場合はこの付近、特にAブロック・Bブロックの最前列は通常料金なので避けた方が良いです!
金網二重被りを避けるには?
三重苦とまでいかなくても、金網×2枚でもかなり視界を遮ります。
こちらの例では、1コーナーなんてほとんど見えないです。
なので、どの高さの列までが金網×2枚被りとなるかも調べてきました。
「11列目以降」であれば、どのブロックも金網①はレコードラインに被りません!
ブロックによっては、10列目以降でも大丈夫でしたが。
身長や座高にも依存するので、余裕見るなら11列目以降を確保してください!
最終コーナー側の金網
もう一点、金網が二重になる箇所がありました。
常設席のもっとも最終コーナー側、Oブロックの端席はこのような視界となります。
とは言っても最終コーナー側の視界は、F1マシンはあっという間に走り抜けていきますので。
1コーナー側の視界よりは、そこまで気にすることないかという印象です。
ただ本当に目の前にあるので。
気になる方は、「Oブロック」は避けた方が無難かもしれません!
なおA1常設席の名誉のために、補足しておきますが。
金網越しの視界となる反面コースからはとても近く、その迫力は鈴鹿3大迫力ポイントのうちの一つです!
他の迫力ポイントよりも、通過速度が圧倒的に速いため迫力度は増します。
例えばスタート時の迫力なんて、悶絶しそうになるくらいのはずです(笑)
金網視界の好き嫌い・耐えられるレベルは人それぞれです。
管理人のように一切耐えられない方も居れば、全然気にならない方も居るはずなので。
ご自身の観戦スタイルや耐えれるレベル感と鑑みて。
A1席チケット購入・検討時の参考情報としてください!
オススメシート
写真撮影の穴場スポット
A1常設席には、写真撮影の穴場スポットもあります。
「K~Lブロック 20列」がオススメです!
こちら「Kブロック20列1番」から、雨が降っていたので立って撮りました(スミマセン)
なので座るともう少しギリギリですが、ピットロード出口には金網が被りません!
写真撮影と言えば、ヘアピンやシケインなどの低速コーナーを思い浮かべる方が多いと思いますが。
このオススメポイントは、低速どころか止まっているマシンを撮影できるという特長があります!
フリー走行では、このあたりから各マシンがスタート練習します!
こちら、2010年に復帰したミハエル・シューマッハです。
さすがに止まっていれば、写真の下手な管理人でもちゃんとピントをあわせて撮れます(笑)
コースサイドでリタイアでもしない限り、止まっているマシンの写真を撮れる機会って。
- V1席/V2席のスタート前
- A1席のピットアウト時のスタート練習
こんな時くらいしか無くて、実はとても貴重なんです。
スタート練習って、待ち行列になる場合も多いので。
こんな感じで、2台並ぶ写真を撮ったりだとか。
もう少しズーム倍率を上げると。
高倍率ズーム機能だけ搭載の普通のデジカメでも、ここまで鮮明にピントを合わせた写真を撮ることができます!
一眼レフや、シャッタースピードを設定できるカメラなどはともかく。
普通のデジカメで、この被写体の大きさで撮ろうとすると。
だいたいこんな感じで、ブレブレだったり、両端が切れてたり、コースしか映ってない写真ばかりになります(笑)
管理人のようなド素人が、高速で走行しているF1マシンを大きくブレずに撮るってかなり難しいんです。
でもこのピット出口なら、絶対にキレイな写真を収めることができます!
もちろんマシンは止まっているので、やや迫力には欠けるとはいえ。
推しドライバーの姿を大きくキレイに写真に収めたい、そんな方にピッタリなのがこのオススメシートです!
特に金曜フリー走行1回目は、その年最初のコースインを間近で見れることになるのでオススメ。
2022年金曜フリー走行1回目
セッション開始30分前、混み具合はこんな感じでした。
2023年金曜フリー走行1回目
セッション開始40分前、混み具合はこんな感じでした。
これくらい前の時間に行けば、金曜フリー走行でも余裕でオススメシート近辺を確保できるので。
ぜひこれらの情報をご参考に、このオススメポイントでの観戦や撮影をご検討してみてください!
総合評価
では最後に、このA1席をいつもの5つの軸で評価したいと思います。
快適性
- グランドスタンドから、距離はとても近い
- グランドスタンド裏やA2席裏など、やや歩くが食事の選択肢は豊富
- 常設席は専用常設トイレもあり、まったく困らない
- 仮設席の、食事・トイレ環境も特に問題は無い
などの理由で、星4つとしました。
視界
- 常設席は、すべての席が金網越しでの観戦となる
- 常設席は、上段席を除き目の前のストレートしか見えない
- 座席によっては、遠目ではあるがピット作業を観ることもできる
- 仮設席の視界はA2席と同等、1~2コーナーからS字まで見渡せる広視界
などの理由で星3つとしました、仮設席だけの評価なら星5つでも良いくらいです。
迫力
- 常設席は、コースからとても近くF1マシンの最高速度を間近で体感できる
- 常設席は、スタート直後の迫力を目の前で楽しめる
- 常設席は、E-1席・西エリア200Rと並び鈴鹿の3大迫力スポット
- オーバーテイクが期待でき、目の前で白熱のバトルを観られる可能性が高い
- 仮設席は、スタート後の20台が一斉に1コーナーに飛び込む迫力を楽しめる
などの理由で、星5つとしました。
コスパ
- 全観戦席の中で、5番目に高いチケット料金帯
- 常設席は超高速で迫力満点な反面、レーシングスピードでのF1マシン可視時間はとても短い
- 仮設席の視界はA2席と同等で、視界と迫力を兼ね備えた良席
- 視界・快適性とも、チケット料金に見合った価値
などの理由で星4つとしました、2023年より評価を一つ上げています。
初心者オススメ
- ピットレーン出口が目の前なので、レース展開もを把握しやすい
- 目の前で、最高速度でのオーバーテイクが期待できる
- 止まっている状態のF1マシンを撮影でき、思い出に残る写真や動画が撮りやすい
- 迫力は満点、視界・快適性とも平均以上でF1を観戦して良かったと思えるはず
などの理由で、星4つとしました。
性格の異なる常設席と仮設席を、同列で評価するのはなかなか難しいですが。
どんなファン層でも楽しめる、総合的にレベルの高い観戦席だと思います!
でもF1観戦において、何を重視してチケット購入するかは人それぞれです。
ぜひこの評価軸をご参考に、A1席での観戦を検討してみてください!
以上、A1席の詳細レビュー・ガイドでした。
今後の公開スケジュールはこちらです。
第16回はA2席のレビューになります、ぜひまたチェックしてみてください!