鈴鹿サーキット全観戦席の眺めや見え方、オススメシートや避けたい金網・電柱視界情報など。
全席詳細レビューを全19回で実施、第16回はド迫力を体感できるA1席です!
2023年F1日本GP、9月に鈴鹿サーキットで開催されます。
チケット一般販売開始の5月14日(日)に向けて、全19回に分けて全席の詳細レビューを行います。
レビュー内容は全席共通、全観戦席のリンクはこちら。
ぜひブックマークしてご利用ください。
第16回は、ホームストレートを駆け抜けるF1マシンのド迫力を体感できる「A1席」。
ピット出口も見えるので、写真撮影の穴場スポットでもあります!
さっそくレビューしていきたいと思います!
A1席からのF1マシン走行ビュー
まずこちら、みんなでF1YouTubeチャンネルに公開した2023年版動画です。
- A1席からの観戦ビュー
- 下段席走行シーン/上段席走行シーン/ピットアウト
- 収録年度:Ferrari Racing Days 2022デモラン
実際の観戦視界に近いよう、なるべくズームを使わず等倍で撮った動画を掲載しています。
ただしサンプル数が少なく、一部望遠ズームを多用した動画となります。
2022年にはA1席で観戦しなかったので、過去動画を追加・再編集しました。
下段ビュー・上段ビュー・ピットアウトビューの3つに分類してご覧いただけるようにしています。
ぜひチケット購入時や観戦時の参考情報にして頂ければと思います。
では、A1席のマップからチェックしておきましょう。
メインストレートの1コーナー側に位置するため、F1マシンの通過速度はグランドスタンドよりもさらに速いです。
常設スタンドは、1コーナー側に進むにつれ先細りとなるやや特殊な形です。
その常設席に加えて、2023年からは仮設スタンド席が増設されます。
ただしチケット料金は、常設席も仮設席も共通で47,000円です。
全指定席の中で中間あたりの価格設定のチケットとなります。
では観戦席からの、走行ビューと特長を見てみましょう。
A1席(正面 ピット出口視界)
A1席(1コーナー側視界)
(主な特長)
- コースやマシンから、距離はかなり近い
- すべての視界が、金網越し観戦となる
- ピット出口が、正面視界となりとても見やすい
- 上位チームのピット作業が、やや遠目に見える座席もある
- 下段席は、E-1席や200Rに並ぶ鈴鹿随一の迫力
- 上段席からは、1~2コーナーやS字がそれなりに見える
A1席の特長、管理人はこんな感じに捉えています。
「F1マシンの迫力を間近で体感、さらにピット出口の視界を満喫!」
まずはF1マシンから至近距離に位置するため、その大迫力を味わえるのが魅力の観戦席です。
V1席よりもコースから近くさらに1コーナー寄りなので、スピードはさらに速くその迫力は増します!
E-1席や西エリアの200Rなどに匹敵する、鈴鹿3大迫力スポットと名付けることにします(笑)
そしてもう一つ大きな特長。
ピットアウトしていくF1マシンがしっかり見えること。
近年は戦略の重要性が増して、ピット出口でギリギリの攻防となるシーンも多いです。
そのピット出口での駆け引きを、間近で体感できるのもこのA1席の特長です!
なおピット出口に近い、上位チームのピット作業の視界について。
やや遠目で場所によっては物陰に隠れますが、このようにキレイに見える座席もあります(写真は高倍率ズームで撮影)。
YouTube動画は、下段・上段・ピットアウトの走行ビューに分けて掲載しています。
座席位置による視界や迫力の違いなど、ぜひYouTubeでチェックしてみてください!
2022年からの変更点
前述の通り、2023年からA1席に仮設スタンドが増設されることとなりました。
あらためてこのマップを見てみると、なんだか気になりませんか?
『1コーナー側の視界、A2席とモロ被りかも!?』
このA1席の公式ページに掲載されていたイラストだけみると、そう見えますよね。
でも、A2席の公式ページに掲載されているマップがこちら。
A2席の位置が、なぜか左にかなりズレてたりします(笑)
なのでこれはあくまで略図であって、正確なスタンド位置を示していないと思います。
ちなみに、鈴鹿公式HPに公開されている座席表マップを見てみると。
新仮設スタンドは、高さ12列のそんなに大きくないサイズのようです。
過去にも、A1仮設スタンドが増設されたことが何度かあるので。
イラストマップではなく過去の写真から、2023年の設置場所の想定をしてみましょう。
2006年
2009年
2010年
なるほど・・・。
2006年には、A1常設からA2仮設席まで連なる山脈のような高さの仮設スタンドが設置されていて。
それが、2009年にやや高さが低くなり。
そして2010年には連ならなくなり、各々独立した場所になっていった変遷が分かりますね。
そして、2011年以降はA1仮設席は設置されていません。
これらの事実と、A1仮設席の列数やサイズから鑑みるに。
- 2010年と同様、常設席よりやや高い位置に設置
- 後ろの出っ張りがない、横長の仮設席
こんな仮設席となるのではと想定しています。
2022年に撮った写真に、予想位置をあてはめてみると。
2023年は、こんなイメージになるのではないかと予想します。
もしこの予想位置通りだったら。
- 仮設席は全席とも、A2席視界被りは気にしなくて良い
- A1常設席より高い位置なので、金網被りがやや緩和される
- 上段席からは、1コーナー視界が良好
この検証の結果からは、狙う価値は十分な仮設席であることが分かってきました!
どちらかというと、A1常設席よりも。
ややA2席に視界の特長が近い仮設スタンドになるのではと想定できます。
ちなみに、A2席は60,500円、A1席は47,000円なので。
A2席に近い視界を期待して、A1仮設席を狙ってみるのはアリかもしれないですね!
でもあくまでこれは管理人の予想なので、もしハズレてしまったらゴメンナサイです。
でも多分大きくは外さないはずで、少なくともA2席に視界を遮られる心配は無いと思って良いはずです。
視界情報詳細
「金網×2、鉄柵×1」の三重苦ゾーン
まず、A1席は基本的には全席「金網被り」での観戦になります。
常設席よりも緩和が期待されるとはいえ、新仮設席も想定位置通りなら金網被りは確定です。
なので、どうしても金網が苦手な場合は、A1席は絶対避けた方が良いです。
そんな金網ジャングルなA1常設席なので、金網が二重・三重に被る席もあります。
Ferrari Racing Days 2022に昨年行ってきた際に、徹底チェックしてきましたので参考にしてください。
なおこちらの情報は、昨年レビューとほぼ同じ内容となります。
「A~Cブロック」については、金網が2枚重なって、さらに鉄柵も加わって。
1コーナーへの視界が三重苦となるゾーンがありました。
ただし、座席表と照らし合わせてみたら。
ほぼすべて、アウトレットかスーパーアウトレットになっていました。
「金網は苦じゃないけど、さすがに三重苦は嫌だ!」
という場合は、この付近は避けた方が良いです!
金網二重被りを避けるには?
三重苦とまでいかなくても、金網×2枚でもかなり視界を遮ります。
こちらの例では、1コーナーなんてほとんど見えないですよね。
なので、どの高さの列までが金網×2枚被りとなるかも調べてきました。
「11列目以降」であれば、どのブロックも金網①はレコードラインに被りません!
ブロックによっては、10列目以降でも大丈夫でしたが。
身長や座高にも依存するので、余裕見るなら11列目以降を確保してください!
最終コーナー側の金網
もう一点、金網が二重になる箇所がありました。
スタンドのもっとも最終コーナー側は、このような視界となります。
とは言っても最終コーナー側の視界は、F1マシンはあっという間に走り抜けていきますので。
1コーナー側の視界よりは、そこまで気にすることないかという印象です。
ただ本当に目の前にあるので。
気になる方は、「Oブロック」は避けた方が無難かもしれません!
繰り返しになりますが、基本的にはA1席は金網越しの視界となる観戦席です。
管理人のように一切耐えられない方も居れば、全然気にならない方も居て。
耐えられるレベル感は人それぞれだと思いますので、ご自身のレベル感と鑑みてチケット購入時の参考情報としてください!
オススメシート
実は、A1席には写真撮影の穴場スポットがあります。
「K~Lブロック 20列」がオススメです!
このオススメポイントの情報も、昨年レビューから大きく変更はありません。
こちら「Kブロック20列1番」から、雨が降っていたので立って撮りました(スミマセン)
なので座るともう少しギリギリですが、ピット出口には金網が被りません!
そして写真撮影と言えば、ヘアピンやシケインなどの低速コーナーを思い浮かべる方が多いと思います。
しかしこのオススメポイントは、低速どころか止まっているマシンを撮影できるという特長があります!
フリー走行では、このあたりから各マシンがスタート練習するんです!
こちら、2010年に復帰したミハエル・シューマッハです。
さすがに止まっていれば、写真の下手な管理人でもちゃんとピントをあわせて撮れます(笑)
コースサイドでリタイアでもしない限り、止まっているマシンの写真を撮れる機会って。
- V1/V2席のスタート前
- A1席のピットアウト時のスタート練習
こんな時くらいしかありません。
スタート練習って、待ち行列になる場合も多いので。
こんな感じで、2台並ぶ写真を撮ったりだとか。
もう少しズーム倍率を上げると。
高倍率ズーム機能だけ搭載の普通のデジカメでも、ここまで鮮明にピントを合わせた写真を撮ることができます!
一眼レフや、シャッタースピードを設定できるカメラなどはともかく。
普通のデジカメで、この被写体の大きさで撮ろうとすると。
だいたいこんな感じで、ブレブレだったり、両端が切れてたり、コースしか映ってない写真ばかりですよね(笑)
管理人のようなド素人が、高速で走行しているF1マシンを大きくブレずに撮るってかなり難しいんです。
でもこのピット出口なら、絶対にキレイな写真を収めることができます!
もちろんマシンは止まっているので、やや迫力には欠けるとはいえ。
キレイに推しドライバーの姿を大きく写真に収めたい、そんな方にピッタリなのがこのオススメシートです!
金曜フリー走行なら、最後列シートの後ろに立ってご覧になる方も多いです。
ちなみに、2022年金曜フリー走行1回目のセッション開始30分前の混み具合はこんな感じでした。
ぜひこれらの情報をご参考に。
このオススメポイントでの観戦や撮影をご検討してみてください!
総合評価
では最後に、このA1席をいつもの5つの軸で評価したいと思います。
快適性
- グランドスタンドから、距離はとても近い
- グランドスタンド裏やA2席裏など、やや歩く必要はあるが食事の選択肢は豊富
- 常設席の座席数は少なく専用常設トイレもあり、まったく困らない
- 新仮設スタンド約860名増分の、食事・トイレ環境の増強については未知数
などの理由で、星4つとしました。
視界
- すべての席が、金網越しでの観戦となる
- 上段席を除き、目の前のストレートしか見えない
- 座席によっては、遠目ではあるがピット作業を観ることもできる
- 新仮設スタンドの視界は良好の可能性が高いが、あくまで予想視界のため未知数
などの理由で、星3つとしました。
迫力
- コースからの距離は、とても近くF1マシンの最高速度を間近で体感できる
- オーバーテイクが期待でき、目の前で白熱のバトルを観られる可能性が高い
- 多くの座席は、スタート直後の迫力を目の前で楽しめる
- E-1席・西エリア200Rと並び、鈴鹿の3大迫力スポット
などの理由で、星5つとしました。
コスパ
- 全観戦席の中で、ちょうど中間のチケット料金
- 超高速で迫力満点な反面、レーシングスピードのF1マシン可視時間はとても短い
- 視界・快適性とも、チケット料金に見合った価値
- 新仮設スタンドはA2席並の視界が想定されるが、あくまで予想であり未知数
などの理由で、星3つとしました。
初心者オススメ
- スクリーンがあり、レース展開を把握しやすい
- 目の前で、最高速度でのオーバーテイクが期待できる
- 止まっている状態のF1マシンを撮影でき、思い出に残る写真や動画が撮りやすい
- とにかく迫力は満点、視界・快適性とも平均以上でF1を観戦して良かったと思えるはず
などの理由で、星4つとしました。
新仮設スタンドがどうなるのか、楽しみなA1席です。
もしかしたら、驚異のコスパ席の可能性もあると思っています。
F1観戦において、何を重視してチケット購入するかは人それぞれです。
ぜひこの評価軸をご参考に、A1席での観戦を検討してみてください!
以上、A1席の詳細レビューでした。
今後の公開スケジュールはこちら。
第17回はA2席のレビューです、ぜひまたチェックしてみてください!