第11回は、グランドスタンド上段でお祭りとしてのF1を最も体感できる「V2席」。
快適性、スタート、オーバーテイク、セレモニーなどすべての魅力が詰まった観客席です!
===
10月に鈴鹿サーキットで開催されるF1日本GP、チケット一般販売開始の7月24日(日)に向けて。
7月22日まで、全15回に分けて全席の詳細レビューを行っています。
レビュー内容は、全席共通です。
どんな情報をどんなスケジュールで公開するかについては、こちらの予告記事をご確認ください!
第11回は、V2席(グランドスタンド上段)についてとなります。
皆さんはF1マシンを観る場所は、コーナーが好きですか?それともストレートが好きですか?
管理人は、コーナーで観るのが圧倒的に大好きなんです。
なのでこれまで国内外含めF1観戦×38回で、グランドスタンドでレースを観たのはたった2回だけ。
その2回も2008年イタリアGPと2019年中国GPなので、日本GP鈴鹿では経験ありません(笑)
とは言っても、フリー走行やデモランで鈴鹿のV2席では何度もF1マシンの走行を観ています。
視界の座席調査もしたことがあるので、さっそくV2席についてレビューしていきたいと思います!
V2席からのF1マシン走行ビュー
まずこちらが、みんなでF1 YouTubeチャンネルに公開した動画です。
- V2席からの観戦ビュー
- 収録年度:2016年F1日本GP、2018年/2012年 鈴鹿ファン感謝デーでのデモラン
実際に観戦する視界と近くなるように、なるべく高倍率ズームで撮っていない動画を公開しました。
ただしV2席は動画サンプル数が少なくて、やや高倍率で撮った動画も一部あるのでご了承ください。
F1マシンの走行は実際どんな風に見えるのか、まずはぜひこの動画でご確認ください!
では、V2席のマップからチェックしてみましょう。
ご存知の通り、「V2」は「V1」とあわせてグランドスタンドとなります。
違いは、V1がスタンドの下段に位置し、V2は中段から上段に位置します。
さらにその「V2」の中で、「左右に3つ」×「上下に4つ」のスタンド位置に分類されて。
なんと12個の観戦席に分かれていて、それぞれチケット料金が異なります。
ざっくり言うと、1コーナー側・上段席側に行くほど高い料金設定となっており。
金額は68,700~81,200円ともっとも高額な料金帯となっています、詳細は鈴鹿公式HPのチケット料金をご確認ください。
では観戦席からの、走行ビューと特長を見てみましょう。
V2席(最終コーナー側視界)
V2席(正面・ピット視界)
V2席(1コーナー側視界)
(主な特長)
- コースやマシンから、距離はやや遠い
- ほぼすべての座席で、金網越し観戦となる
- どの席からも、ホームストレートがしっかり一望できる
- どの席からも、ピット作業がしっかり見える
- 座席位置によって、遠目ながら最終コーナーや1~2コーナーがしっかり見える
V2席についての最大の特長、こんなところでしょうか。
「スタート・オーバーテイク・最高速・タイヤ交換・セレモニーなど、F1の魅力をすべて詰め合わせた観戦席!」
とにかくF1のお祭り感をすべて体感できるのが、V2席の特長です。
初心者から玄人まで、すべての方が楽しめる観戦席だと思います!
視界については、左右にとても距離の長い観戦席となるので。
1コーナー側と最終コーナー側で、それぞれ視界は異なります。
例えば最終コーナー側からは、かなり遠目ながらシケインまで観えたりする座席もあります。
でも1コーナー側の座席からは、シケインは一切見えません。
また上下にも4段階で座席が分かれているので。
遠目に1コーナーや最終コーナーが観えるか否か、やや異なってきます。
V2席の下段・中段・上段と、いろんな動画を公開しておきましたので。
上下左右の座席位置による違いは、ぜひYouTubeでチェックしてみてください!
視界情報詳細
新アトラクション「GPレーサーズ」の影響
先日Ferrari Racing Days 2022に行ってきた際に。
新アトラクションの、V2席の最終コーナー寄りからの視界への影響をチェックしてきました。
結論、ほとんど影響はありませんでした!
ただし「Uブロック」はやや支柱がレコードラインに被っていたり。
F1レース中も、ひっきりなしにお客さんが大声で絶叫しながら楽しんでいるので(笑)
それが気になる方は、「Uブロック」は避けた方が無難です!
出入口上方席について
まずスタンドについて、V2席は1コーナー側と最終コーナー側の2つの建物に分かれています。
その最終コーナー側のスタンド(V2-2,3,5,6,8,9,11,12)について。
出入口上方席については、鉄柵がかなり視界に入ってしまいます。
でも座席表を確認してみたら。
この鉄柵席は、ちゃんとアウトレットシートとなっていましたので。
この視界が気になる方は、通常席を選択するようにしてください!
金網について
V2席は基本的には全席「金網被り」での観戦になります。
どうしても金網が苦手な場合はV2席は避けた方が良いです。
ただ参考情報としては。
- 高さに違いがあり、最終コーナー側の方がフェンスが高い
- 下り坂のため、1コーナー側の方がフェンスは低くなる
奇数グリッド側(ほぼレコードライン)に、金網が被らなくなる座席のボーダーラインは。
管理人調べでは、「Bブロック13列」あたりでした。
なのでV2席で、金網を避けるのであれば。
「A~Bブロック 13列目以上」を確保するのも手かもしれません。
ただしその他のブロックでも、上段ほど金網視界はどんどん低くなっていきますので。
13列目以上で上段であればあるほど、金網視界は気にならなくなっていきます。
なお身長や座高によって、視界に差があることはご理解ください!
電柱について
V2席は、真横から観戦する視界となるので。
B2席・C席・D席のような、レコードライン被りするような電柱はありません!
オススメシート
強いて挙げるなら「V2-8」「V2-9」「V2-11」「V2-12」のどこでも。
でも正直言うと、V2席はぜんぶオススメです(笑)
強いて挙げた、オススメシートの理由について。
- V1席との明確な差異を実感するために、V2席の中での3段目以降が良い
- 人気の「V2-7」「V2-10」であれば、V1席のオススメシートの方が良い
少し管理人の主観が入ってるかもしれませんが(笑)
まずせっかくV2席で観るなら、V1席よりも明確に視界の差を実感できる上段席の方が良いと思います。
そして、大人気の「V2-7」「V2-10」についてですが。
上位チームのピット前であり、1~2コーナーの視界も抜群で大人気なのですが。
でも管理人が調査した限りでは、角度的に1コーナーは「人の頭被り」の視界が多かった印象です。
もちろん、左側一帯に座るお客様の体格などにも依存しますが。
なので「グランドスタンドから、1コーナーの視界優先」で座席検討するのであれば。
前回レビューしたV1席のオススメシート確保にチャレンジした方が、視界的にもコスト的にも良いと思っています。
ということで消去法で、「V2-8」「V2-9」「V2-11」「V2-12」をオススメしましたが。
でも、どれも「強いて言えば」のレベルなので。
V2席については多少の視界の違いなんてどうでも良くなるくらい、どの席も比類なき価値があり楽しめる座席だと思っています!
なので、あくまでオススメシートは参考情報として。
ぜひV2席での観戦を検討してみてください!
総合評価
では最後に、このV2席を5つの軸で評価したいと思います。
快適性
- GPスクエアからもっとも近く、常設売店やフードコートなど食事の選択肢も豊富
- 全席セパレートシートでドリンクホルダーもあり、唯一無二の価値
- 常設トイレも多数、雨宿りも可能など、これ以上快適な観戦ができる指定席は無い
などの理由で、星5つとしました。
視界
- ほぼすべての席が、金網越しでの観戦となる
- どの席からも、ホームストレートがしっかり一望できる
- どの席からも、ピット作業がしっかり見える
- 座席位置によって、最終コーナーや1~2コーナーがしっかり見える席も多い
などの理由で、星4つとしました。
迫力
- コースからの距離は、V1と比較するとやや遠くなる
- オーバーテイクが期待でき、目の前で白熱のバトルを観られる可能性が高い
- 座席によって、スタートの迫力を目の前で楽しめる
などの理由で、星4つとしました。
コスパ
- 全観戦席の中で、もっとも高いチケット料金帯
- スタート進行や表彰台やピット作業などを、目の前で観られる唯一無二の価値
- 快適性・視界・迫力とも、総じてチケット料金に見合った価値
などの理由で、星4つとしました。
初心者オススメ
- スクリーンがあり、レース展開を把握しやすい
- 目の前のコースで、最高速度でのオーバーテイクが期待できる
- セレモニーやスタートやピット作業まで見えて、F1を観に来てよかったと必ず思えるはず
などの理由で、星5つとしました。
F1観戦において、何を重視してチケット購入するかは人それぞれです。
ぜひこの評価軸もご参考に、V2席での観戦を検討してみてください!
===
以上、V2席の詳細レビューでした。
第12回は7月19日(火)、A1席のレビューとなります。
ぜひまたチェックしてみてください!