自らの手で不運を幸運に変えて、チーム総合力で優勝をもぎ取ったマックス。
後方から怒涛の追い上げを見せたハミルトンとアロンソ、やっぱりチャンピオンは別格でした!
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2022年F1第6戦スペインGPが終了しました。
いやぁ、とにかく凄いレースでした。
結果は、もう皆さんご存知ですよね!
レッドブルのマックス・フェルスタッペン、3連勝でタイトル争い首位に!
そして圧勝ムードだったフェラーリのルクレールが、まさかのトラブルでリタイア。
他にも、いろんなことがありすぎたグランプリでしたね(笑)
管理人個人的には。
- F1チャンピオンってやっぱり偉大!
- タイトル争いの経験は重要!
と思わされたレースとなりました。
そんな、いろんなことがあり過ぎたスペインGP。
チャンピオンの戦いを中心に、振り返ってみることにしましょう。
不運を幸運に変え、優勝をもぎ取ったマックス!
まずは、優勝したフェルスタッペンについてです。
レース序盤の9周目には、強風にあおられたとはいえターン4で珍しくコースアウト。
この影響で、メルセデスのラッセルに前に出られてしまいます。
そこからさらに、予選でも見舞われたDRSが開かないというトラブルが発生。
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このトラブルでラッセルが抜けずに、少々イラつく様子の無線も飛び交っていました。
数年前のマックスなら無理に仕掛けて自滅、なんてこともあったかもしれません。
でも言葉はともかく走りは冷静で、無理な戦いを仕掛けるようなことは決してありませんでしたよね。
そしてここから素晴らしかったのが、レッドブルチームとペレス。
このマックスのトラブルを見て、すぐに3ストップ作戦に切り替えて。
ペレスには別の作戦でラッセルを攻略することに成功し、フェラーリ・ルクレールのリタイアにより1-2体制を盤石にします。
不運な状況に甘んじることなく、自らの力で幸運を掴み取る。
マックスは、これぞチャンピオンという素晴らしい走りでした。
そして昨年の激しいタイトル争いを、共に経験したレッドブルとペレスも。
マックスとともに、より強いチームやドライバーになったのではないかと思います。
自分が速くて強いだけではなく、チームごと向上させていく。
スペインGP、マックスにはそんな偉大なチャンピオンの姿を感じました!
ハミルトン、次戦以降に繋がる復活劇!
そして7度のチャンピオン、ハミルトンです。
スタート直後のレース一周目、このアクシデント。
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ハースのマグヌッセンとの接触により、最後尾近くまで転落。
つくづく惜しいアクシデントとなりました。
でも逆にこの接触さえなければ、もしかしたら優勝も狙えていたのではないか?
そう感じるくらい、この接触後は最後方から、怒涛のペースで追い上げを見せてくれました。
何よりシビれたのが、このサインツとのバトル。
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ヒタヒタと迫ってきて、一発で相手を仕留めるハミルトンらしいオーバーテイク!
管理人は、今年はフェラーリを応援しているはずなのに。
強いルイスが帰ってきてくれたこと、ほんとに嬉しかったです(笑)
なお最終的には、マシンの不調により最終ラップに抜き返されて5位となってはしまいますが。
これはハミルトンの責任ではないですので無問題です!
そのハミルトンが、後方から怒涛の追い上げをみせていた頃。
チームメイトのラッセルも、レッドブル勢二人とシビれる戦いを見せてくれました。
これはいよいよ、メルセデスの復活、反転攻勢が現実になってきたかもしれませんね!
今期ここまで、ラッセルがハミルトンを大きく上回っていると思う方が多いかもですが。
でも実は予選はここまで、3勝3敗と五分です。
そして決勝はハミルトンの1勝5敗となっていますが。
これもセーフティーカー導入タイミングがハミルトンに不運だったことが2回もあったので、実質は決勝レースも五分の戦いとなっています。
優勝を狙えるマシンとなって、この2人のチームメイト対決がどうなっていくのか。
きっとハミルトンを中心に、メルセデスのチーム力がさらに向上していくはずです!
アロンソ、驚異の11台抜き!
そして、フェルナンド・アロンソです。
PU交換によるペナルティにより、母国GPでまさかの最後尾グリッドからのレースとなりました。
しかし得意のスタートで、一気に15番手までポジションアップした後は。
あれよあれよと順位を上げていき、最終的には9位入賞でチェッカーとなりました。
今シーズン、アルボンはじめ何人かのドライバーが後方から入賞していますが。
でも昨日のレース、よく思い出してみてください。
一度もセーフティーカーが出ないレースだったんですよ!
雨でもなくドライコンディションのレースで、そして舞台はこの抜きにくいサーキットです。
その状況でここまで挽回してきたのは、やっぱりアロンソの力です。
さすが2度のチャンピオン、凄いとしか言いようがない素晴らしい結果だったと思います!
苦しいフェラーリ、でもこの経験で強くなるはず!
最後に、フェラーリについて。
第3戦オーストラリアGP終了時には、このように圧倒的な大差だったはずなのですが。
そこからたった3戦、第6戦目にして。
ドライバーズもコンストラクターズも、レッドブルとマックスに逆転されてしまいました(涙)
ルクレールは、マシントラブルなので仕方ないです。
もう次戦の母国モナコGPに気持ちを切り替えていくしかありません。
サインツも心配です、マックスと同じターン4でコースアウトしてからはあまり見せ場もなく。
表彰台を逃してしまう4位という結果に終わってしまいました。
フェラーリファンにとっては、さぞがっかりしたレースになったと思います。
でも昨年のスペインGP、ちょっと思い出してみましょう。
このレースで7度のチャンピオンのハミルトンが、タイトル争い経験の無いマックスをコテンパンにやっつけたレースです。
この段階でハミルトンの4戦3勝、マックスはまったく勝てる気がしないような状況でした。
でも、こんな悔しい経験をしたからこそ。
マックスは学び、強くなり、タイトルを獲得し、今の姿があるんだと思います。
一昔前の年間16戦くらいのレース数であれば、成長する間もなくシーズンが終了していたのかもしれません。
でも今は年間22戦もあり、まだ6戦が終わっただけです。
ルクレール、サインツともに、確かにタイトル争いの経験はありません。
でもきっとこの悔しい経験から、強く成長していってくれるはずです!
管理人も、今年はフェラーリ推しなので。
そう信じて、次戦以降も応援したいと思います!
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ということで、スペインGPについて振り返ってきましたが。
あらためてF1チャンピオンの偉大さや、タイトル争い経験の重要さが浮き彫りとなったレースだったのではないかと思っています。
マックス、ハミルトン、アロンソと、チャンピオンの名が出てきたのに。
ここにベッテルの名前が無いのが、ほんとに悔しいし悲しいですよね。
アストンマーチンのアップデート、まだ効果を発揮するのは時間がかかりそうですが。
早くベッテルにも、「さすが4度のチャンピオン!」という走りを見せて欲しいですね!
ほか、素晴らしい走りを見せてくれた角田裕毅選手についても。
いろいろ書きたいことがあるのですが、もう容量オーバーなので明日以降の記事にしたいと思います(笑)
ということで以上、色々ありすぎた2022年F1第6戦スペインGPについてでした!