2000年以降、グランドスラムを達成したのにその年タイトルを逃したのは12回中たった1回!
これは本当に今年は、フェラーリのタイトルを期待していいのかも!
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2022年F1第3戦オーストラリアGPが終了しました。
日本GP以外では唯一、真昼間に開催されたグランプリ。
きっとリアルタイム視聴された方、いつも以上に多いですよね!
結果はもう皆さんご存知の通り!
フェラーリ、シャルル・ルクレールの圧勝となりました!
しかも、ただの圧勝ではないんです!
ポールポジション、優勝、ファステストラップ、そして全周回に渡って一度も先頭を譲らないという。
『グランドスラム達成での圧勝劇』
だったんです!
実は、昨年調べたことがあるのですが。
グランドスラム達成と、そのシーズンのチャンピオンには強い相関関係があるんです!
そのあたりも含めて、オーストラリアGPでのルクレールの圧勝劇を見てみましょう。
レースは、まったく危なげない圧勝劇!
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こちら、いきなりゴールシーンですが(笑)
ポールポジションからスタートしたルクレールは、終始危なげない展開。
唯一ヒヤッとしたのは、2度目のセーフティーカー再開後のリスタート時。
フェルスタッペンに仕掛けられた時に、少しくらいですかね。
でもほとんどバトルをすることなく、終始リードを広げる一人旅のレースとなり。
このオーストラリアGPを完全制圧する結果となりました。
実は、ファステストラップは危なかった!
ラップタイミングを見ていたら、気付いていた方もいるかもしれませんが。
ルクレール、最終ラップでファステストラップのタイムを大幅に更新したんです。
それまでのルクレールのファステストタイムは、1分20秒966でした。
でも残り数周でタイヤ交換をしたアロンソが、なんと最終ラップに1分20秒846を叩き出したんです。
なのでもしこの最終ラップで、ルクレールが1分20秒260にタイム更新していなければ。
実は、このファステストラップの貴重な1ポイントをアロンソに奪われていたんです。
これまでのフェラーリなら、アロンソがタイム更新する可能性に気付かなかったような気がしますが(笑)
ちゃんと気付いて、きちんとルクレールに最終ラップでタイムを出すよう指示したんでしょう。
そして、指示通りちゃんとファステストラップを取ったルクレールも凄いですし。
何より、最終周でこの他を圧倒するタイムを出せるということ。
それが今年のフェラーリF1-75の、まだまだ隠されたポテンシャルを示しているのかもしれません!
自身初、F1史上26人目となるグランドスラム!
ということで、きっちりとファステストラップも獲得した結果。
スタートから全周回に渡り一度も先頭を譲らず、ポールポジション、優勝、ファステストラップ獲得という『グランドスラム』を達成することとなりました。
ルクレールにとっては、もちろん自身初です。
F1の歴史においても、これまでたった26人しか達成していない快挙です!
偉大なドライバーばかりが名を連ねる、このグランドスラム達成ドライバーの中に。
シャルル・ルクレールの名前も刻まれることになって感慨深いですし。
何より、グランドスラムとそのシーズンのタイトル獲得は強い相関関係があるんです!
年度別 グランドスラム達成ドライバー
年度 | ドライバー | 達成回数 | タイトル獲得 |
---|---|---|---|
2022 | C.ルクレール | 1回 | ? |
2021 | M.フェルスタッペン | 1回 | 〇 |
2019 | L.ハミルトン | 1回 | 〇 |
2017 | L.ハミルトン | 3回 | 〇 |
2016 | N.ロズベルグ | 2回 | 〇 |
2015 | L.ハミルトン | 1回 | 〇 |
2014 | L.ハミルトン | 1回 | 〇 |
2013 | S.ベッテル | 2回 | 〇 |
2012 | S.ベッテル | 1回 | 〇 |
2011 | S.ベッテル | 1回 | 〇 |
2010 | F.アロンソ | 1回 | × |
2004 | M.シューマッハ | 2回 | 〇 |
2002 | M.シューマッハ | 1回 | 〇 |
1998 | M.ハッキネン | 2回 | 〇 |
1995 | D.ヒル | 1回 | × |
1994 | M.シューマッハ | 2回 | 〇 |
1992 | N.マンセル | 3回 | 〇 |
1991 | N.マンセル | 1回 | × |
1990 | A.セナ | 2回 | 〇 |
1989 | A.セナ | 1回 | × |
1987 | G.ベルガー | 1回 | × |
(調査条件)
- 1987年以降のシーズンを対象に調査
- 2022年F1第3戦オーストラリアGP終了時点
こちら、昨年フェルスタッペンが初めてグランドスラムを達成した際。
グランドスラムを達成したのに、タイトルを逃したドライバーなんて居るのか?を調べた表です。
最新版に更新してみました。
ご覧の通り、グランドスラム達成したほとんどのドライバーが。
そのシーズンのチャンピオンになっていますよね!
1987年以降では20回中15回がチャンピオン、確率75%です。
ただし2000年以前はマシンの信頼性が低かったことも、タイトル獲得に大いに影響しているはずで。
信頼性の向上した2000年代以降に絞ると、12回中11回がチャンピオン獲得となっています!
これはもう今年のフェラーリはチャンピオン間違いなし、素晴らしいデータだ!
なんて興奮していたら、唯一タイトル獲得を逃した2010年アロンソはフェラーリでしたね(笑)
うーん、良いデータなのか、不吉なデータなのか分からなくなってきましたが(笑)
でもグランドスラム達成は圧勝中の圧勝だし、ポイント差を考えても。
フェラーリとルクレールが、今年のタイトル争いの主導権を握ったのは間違いないですね!
とはいえまだシーズンは始まったばかり、たった3レースです。
コース特性によってチーム勢力図が今後どう変わるかは分かりませんし、初タイトルへのプレッシャーも当然出てくるのでまだまだ油断なりません。
次戦はフェラーリの地元、イモラでのエミリア・ロマーニャGPです。
多くのチームがアップデートも入れてきますし、果たして次はどんなドラマが待っているんでしょうか?
地元でのフェラーリの活躍を期待しながら、次戦も楽しみに待つこととしましょう!
以上、2022年F1第3戦オーストラリアGP、ルクレールのグランドスラムについてでした!