袂を分かったホンダの若武者マックスと、かつて自分を乗り越えていった絶対王者ルイス。
ともに登壇した表彰台の姿に感動しました!
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2021年F1第20戦カタールGPが終了しました。
いやぁ、本当に感動しました。
レース前のフェルスタッペンのペナルティや、白熱のタイトル争いの行方も気になりましたが。
でも、カタールGPの主役はこの人だったんではないでしょうか!
『フェルナンド・アロンソ、7年ぶりの表彰台!』
ついに2度の王者が、F1の表彰台に帰ってきてくれました!
それだけでも感動なのに、インタビュアーがマクラーレン・ホンダで共に苦労したバトンだったりしたもんですから。
ちょっと涙腺が崩壊しそうになってしまいました(笑)
そんな、アロンソが主役となった初開催カタールGP。
さっそく振り返ってみましょう。
マックスの5グリッド降格で、危なげなくハミルトン優勝!
まずいきなり、タイトル争いの両雄のレース結果です(笑)
予想通り前日の予選でのダブルイエロー無視により、フェルスタッペンが5グリッド降格。
7番手からのスタートとなってしまいます。
余程のアクシデントが無い限り、もう正直この時点で勝負ありでしたよね。
結果は、ハミルトンが終始安定した走りで見事に優勝。
一方のフェルスタッペンも、スタートで一気に4番手までリカバリー。
きっちり2位とファステストラップポイントを確保したのは流石でした。
これがタイトルを争うドライバーの戦い方、というところを見せてくれました!
これで二人のポイント差は、たった8ポイント。
「フェルスタッペンが2位以上で、ハミルトンが下位に沈んだ場合」のみ、一応次戦でのタイトル決定の可能性もありますが。
おそらく最終戦まで、この胃の痛くなるような二人の戦いは続いていくのではないでしょうか。
あと、メルセデスとレッドブルの骨肉の場外抗争も続きそうですね(笑)
アロンソ、芸術的なターン2!
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ということで、今回の主役のアロンソについて。
フェルスタッペンとボッタスのグリッド降格により、スタートは3番手に。
こちらの動画、フェルスタッペン視点のオンボードカメラです。
3番手からスタートしたアロンソに注目して、見てみてください。
ターン2でのライン取り、芸術的すぎませんか!?
決してラフプレーではない形で、フェルスタッペンをアウトサイドに封じ込め。
そして勢いをつけた加速により、ターン3でガスリーに一気に並びかけるこの芸術的なオープニングラップ。
以前の記事で取り上げたのですが、アロンソと言えばロケットスタート。
というくらい、これまでのキャリアで素晴らしいスタートを何度も見せてくれています。
今回のカタールGP、ソフトタイヤスタートで、有利な奇数列からのスタートだったので。
管理人をはじめ、スタートで一気にトップに躍り出る姿を夢見た方も多かったのではないでしょうか。
残念ながらトップには立てませんでしたが、でもこの芸術的な2コーナーでのライン取り。
アロンソのロケットスタート史に新たな1ページが加わったと、管理人は勝手に思っています(笑)
恐るべきタイヤマネジメント
その後、さすがにマシン戦闘力の高いフェルスタッペンには抜かれて3位に落ちますが。
そこから1ストップ戦略を実行し、2ストップ戦略を取ったペレスを見事に抑え切り表彰台獲得となりました。
管理人はラップタイミングと睨めっこしながら観ていたのですが。
いやぁ、本当に驚異のタイヤマネジメント能力を見せつけてくれていたんですよ!
なかなかテレビ画面では伝わりにくいし、文字にして伝えるのも難しいのですが(笑)
タイヤ交換までの最初のスティントは、一つ後ろのノリスにペースをあわせて無理して騒がず、抑え気味のペースで走っているようなタイムの出し方で。
そしてタイヤ交換後の第2スティント。
スティント序盤でタイヤをかなり温存している様子で、でもペレスが2ストップを実行したあたりから猛烈にペースアップ。
もし最後にバーチャルセーフティカーが出ていなくても、十分ペレスを凌げるペースとタイヤマネジメントをしていたように思えました。
さすが、2度のワールドチャンピオンは伊達ではないというか。
このドライバーが2度しかタイトルを獲得していないというのが、F1界の七不思議です(笑)
F1の美しいストーリーを感じる、感動の表彰台
そして、7年ぶりとなる表彰台へと登壇するわけですが。
その前にインタビューです、今回のインタビュワーはジェンソン・バトン。
そう、2015年からの暗黒のマクラーレン・ホンダで、共に苦労したバトンです。
インタビューの内容も素敵だったし、最後にアロンソを笑顔で表彰台に送りだすバトン。
この光景でまず、かなりウルウルきちゃいました(笑)
そしてさらに、今回のこの表彰台のメンバーですよ。
アロンソと袂を分かったホンダが、若武者フェルスタッペンとともに表彰台に上がり。
そしてその若武者のタイトルへの挑戦に、容易には屈しない絶対王者ハミルトン。
すごく良いメンバーでの表彰台だったと思います。
思えば2005~06年、当時の皇帝ミハエル・シューマッハを打ち破ったのがアロンソ。
そのアロンソと2007年にチームメイトとなり、デビューイヤーで打ち破ったのがハミルトン。
その後ハミルトンがF1界の絶対王者として君臨し、いま戦いを挑んでいるのがフェルスタッペン。
あぁ、なんて美しいストーリーなんでしょう。
こんな下手な小説のようなドラマが、本当に起こってしまうのがF1です。
なんだかそんなことを考えさせられるような、F1をずっと見続けてきて本当に良かったと思える感動の表彰台。
レース後、なんだか泣きそうになってしまいました。
ここにさらにベッテルとライコネンが絡んでいたら、きっと涙腺崩壊していたと思います(笑)
次に狙うは、40代での優勝です!
ドライバー | PP | 優勝 | 表彰台 | 入賞 | FL |
---|---|---|---|---|---|
F.アロンソ | × | × | 〇 | 〇 | × |
K.ライコネン | × | × | × | 〇 | × |
M.シューマッハ | △ | × | 〇 | 〇 | 〇 |
P.デ・ラ・ロサ | × | × | × | × | × |
N.マンセル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
P.アリオー | × | × | × | × | × |
R.アルヌー | × | × | × | 〇 | × |
(調査条件)
- 1987年以降にF1に出走した40代ドライバー
- 2021年第20戦カタールGP終了時点
以前の記事で取り上げた、40代F1ドライバーの戦績を更新してみました。
管理人がF1を見始めた1987年以降、40代での表彰台は、N.マンセル、M.シューマッハに次ぐ3人目の記録ですね!
次に狙うは、もちろん40代での優勝ですよね!
チームメイトのオコンが今年ハンガリーGPで優勝してますし、来年はマシン規定も変わり戦力がシャッフルされる可能性も高いです。
なので、アロンソが優勝するのも決して夢なんかではないですよね!
今回のカタールGPを始め、まったく老いてない素晴らしい走りを見せてくれているアロンソ。
次は優勝という形で、再び感動を与えてくれるはずです!
そんなことを期待しながら。
今年残り2レースも、全力でアロンソを応援したいと思います!
以上、2021年F1第20戦カタールGP、主役のアロンソについてでした!