新コースは波乱要素がいっぱい! F1トスカーナGPが開幕しました!

レース
© Formula1 Twitter
スポンサーリンク

いよいよ2020年 F1第9戦 トスカーナGPが開幕しました。

F1にとっては新コースとなるムジェロ・サーキットが舞台となります。

見ている我々もコースを覚えるために、フリー走行からテレビで見られた方も多かったのではないでしょうか。

 

高速コースのイメージが強かったのですが、思った以上に中速のコーナーもあった印象でした。

でも、なかなか息が抜ける場所がなくて、体力的に大変そうなサーキットでしたね。

でも走っていて楽しいのか、ドライバーからのコメントは概ね高評価です。

 

初日を見た限りでは、今回のグランプリはタイヤがポイントになる予感がしています。

その他のトピックスも含めて、フリー走行の振り返りと予選展望を見ていきたいと思います。

 

スポンサーリンク

タイヤに厳しいサーキット

© Pirelli Motorsport Twitter

 

予想はされていましたが、フリー走行を見た限り予想以上にタイヤに厳しそうなサーキットです。

そのためか、今回のピレリのコンパウンドは、もっとも固いC1、C2、C3のセットです。

ご覧のように、ソフトとミディアムの差は0.9秒と予想されています。

 

フリー走行2回目で、ボッタスが1分16秒台に入ったので、ポールポジションタイムは1分15秒~16秒あたりでしょうか。

そうするとギャップも小さくなるので、メルセデスでもソフトタイヤでのQ2突破は厳しいかもしれません。

 

タイヤ戦略が重要になってきますが、新コースのためデータが無いので各チームはまだ手探り状態のはずです。

予選トップ10までがソフトタイヤでスタートし、タイヤ交換で後続のミディアム勢に抑え込まれるような展開があるかもしれませんね。

抜けないコースなので、2ストップか1ストップか迷いどころ。

さらに、もし気温がもっと高くなれば、ますますタイヤに厳しい条件となってきます。

 

レース展開に大きく関わってくるので、土曜のフリー走行や予選から、各チームのタイヤ選択を注意深く見てみることにしましょう。

 

狭いコースならではのドラマがあるかも

© Formula1 Twitter

 

珍しく、マクラーレンのランド・ノリスがクラッシュしてしまいました。

このように、コースオフしたらすぐにグラベルで立ち往生したり、クラッシュしたりするリスクが大きいサーキットです。

良くも悪くも、オールドサーキットの特長ですね。

 

このようなサーキットの予選においては、アタック中に誰かがコースオフしたら、すぐにイエローフラッグやレッドフラッグになる可能性が高いです。

なので、早めにタイムを出しておく必要があるかもしれません。

 

結果を出さなければいけなかったり、運を持っていないチームやドライバーは、なぜかこのような悪循環に見舞われたりするのがF1です(笑)

コースが狭いゆえの、渋滞も予想されます。

なのでフェラーリやアルボンやペレスなど、結果が欲しいチームやドライバーは、とにかく早め早めの予選アタックを心掛けた方がいいのではないでしょうか。

 

予選モード禁止の影響に注目

Getty Images / Red Bull Content Pool

 

前戦イタリアGPから変更となった、予選と決勝でのエンジンモード共通化。

レース展開が赤旗中断などで混乱したこともあり、イタリアGPでの結果はあまり参考になりませんでした。

その影響を、もしかしたら今回のトスカーナGPで目にすることができるかもしれません。

 

このサーキットは抜きにくいサーキットですから、予選結果が重要になってきます。

初日の結果とはいえ、上位のメルセデスとレッドブルにはこれまでのような大きな差はありません。

また中団勢は、100分の1秒単位で僅差の接戦となっています。

 

そのため、多少無理してでもハイパワーなエンジンモードで予選上位を狙うチームが出てくるかもしれません。

そうなると、そのチームは決勝レースで信頼性問題を抱えながらの戦いになります。

 

このあたりの、パワーと信頼性をどこで折り合いをつけるか。

各チームのフリー走行からの上昇度合いから、戦略を予想して予選を見ると楽しいと思います。

 

全力アタックの高速セクター2が楽しみ!

https://twitter.com/F1/status/1304375682592579586

 

こちら、セクター2高速区間のハミルトンの動画です。

下り区間の高速コーナーを、ダウンフォースをバリバリに効かしたF1マシンが駆け抜けていく姿がとても美しかったです。

 

なんとこの動画の最初のターン6から7にかけて、最大5.6Gまで首に負荷がかかっていることがわかります。

そのあとのアラビアータコーナーも、アクセル全開で駆け抜けています。

 

フリー走行の段階で、このセクター2の高速区間は時速260~280km/hくらいで駆け抜けていました。

それでも、まだコースに慣れていないとコメントしていたハミルトンです。

コースも熟知し、本気を出してきた予選で、この歴史に残る名車メルセデスW11でどんな走りをしてくれるのか。

ワクワクしながら、この高速区間の走りを見たいと思います。

 

 

=====

ということで、フリー走行のトピックスを中心に見てきました。

今回のトスカーナGPも、メルセデスの優位は変わらないでしょう。

 

初日から好調のボッタスが、今度こそハミルトンを阻止するのか。

でも思った以上に、メルセデスと差がないレッドブルのフェルスタッペンが阻止するのか。

前戦優勝の注目のガスリーは、予選どの位置に飛び込めるのか。

 

やっぱりF1って見どころいっぱいです!

新コースで予想できないドラマも期待しながら、まずは今日の予選を楽しむことにしましょう!

 


F1ランキング