ガスリーやハミルトンは、一気に天国から地獄へ。
一方マックスにとっては、いきなり天国モード。
このままタイトル争いの流れも、一気に傾けることができるのか?
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2021年F1第14戦イタリアGP、まもなく決勝です。
スプリント予選実施のため変則開催となっていますが、このあとの決勝は通常ヨーロッパ開催と同じ22時から行われます。
そのスプリント予選、皆さん感想はいかがだったでしょうか?
管理人としては、
『週末の流れを一気に変えるスプリント予選、恐るべし』
という感想です(笑)
いろんなドライバーが、スプリント予選によって大きく流れが変わってしまいました。
さっそく、そのスプリント予選の状況を振り返ってみます。
昨年覇者ガスリー、一気に奈落の底に!
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まずは衝撃的だった、ガスリーのクラッシュから。
ご覧の通り、スタート直後のコーナーで少し突っ込み過ぎて。
前方のリカルドに衝突してしまいます。
そしてハミルトンと並走していた結果、右側に位置するハミルトンを意識しながらのドライブによって。
左側のフロントウィングの異変に気付かず、このように激しいクラッシュとなってしまいました。
このクラッシュによって。
日曜の決勝レースは、ピットからのスタートとなる模様です。
金曜の予選までは、圧巻の6番手タイムを叩き出し好調さを見せていたガスリー。
昨年初優勝を遂げたゲンのいいモンツァで、また同じように好成績が期待されていたのですが。
ピットスタートとなることで、苦しい戦いが予想されます。
せいぜいグリッドが1~2順位上がる程度のメリットに対して。
クラッシュの代償があまりにも大きすぎるという、そんなスプリント予選の特長を表したかのような結果となってしまいました。
楽勝ムードのハミルトン、一転苦境に!
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そして、こちらがハミルトンのスタートです。
あらためて見ると、相当酷いスタートであることが分かりますよね。
2番手スタートから一気に6番手まで転落し。
その後も、直線の速いマクラーレン勢に抑え込まれて5位でゴール。
予選では、メルセデスが圧倒的な1-2という結果で。
焦点はボッタスがハミルトンに順位を譲るのかくらいで、とにかくメルセデス勢の楽勝ムードが漂っていたのですが。
一転、ハミルトンにとっては。
タイトル争いの行方も左右しかねない苦境に立たされてしまいました。
マックス、これ以上ない美味しい展開!
見てください、このしたり顔(笑)
タイトル争いのもう一方の雄、フェルスタッペンにとってはこれ以上ない展開。
予選まではメルセデス勢に大差をつけられ、マクラーレン勢とはほとんど差の無い3位。
なのでスプリント予選でも、マクラーレン勢を抑えられるかだけが焦点で、苦しい戦いが予想されたのですが。
終わってみれば、ノープレッシャーの2位フィニッシュ。
貴重な2ポイントを追加し、ハミルトンとのタイトル争いを5ポイント差に広げることに成功しました。
そしてさらにラッキーなことに!
1位フィニッシュのボッタスが、パワーユニット交換ペナルティのため最後尾スタート。
よって決勝レースは、ポールポジションからのスタートとなります。
4位スタートのハミルトンとの間に、マクラーレン勢の2人が壁になってくれるという神展開。
もうスタートさえ決まれば、マックスの勝利は確定かもしれません。
たった1日で、こちらは地獄モードから一気に天国モードとなりました。
ほんとに、恐るべしスプリント予選です(笑)
とは言っても、メルセデスの底力は侮れない!
しかし、しかしですよ!
このままレッドブルの楽勝といかないことがあるのもまた、F1の面白いところです(笑)
運命の女神は気まぐれで、よくイタズラすることはこれまでのF1の歴史が証明してます。
まずスプリント予選を制し、最後尾スタートとなるボッタスについて。
久しぶりにここまで完璧な週末となっています。
やっぱり移籍発表もあって、吹っ切れた時のボッタスは速い!
最後方からでも、この週末の速さから考えるとバンバンと追い上げを見せてくれるでしょう。
そして何より、ハミルトンです。
昨日のスプリント予選後には『決勝は、フェルスタッペンの楽勝だろう』なんてコメントを出していました。
でもネガティブなコメントを出した時のハミルトンこそ不気味なのは、いつもの無線で証明されてますよね(笑)
何よりもここ数年、幸運の女神にもっとも愛されている男です。
土曜日のスプリント予選では、女神に少しイタズラされてしまいましたが。
例えば、タイヤ交換戦略でまずマクラーレン勢を交わし。
マックスとはすでに大差で万事休すかと思いきや、突然セーフティーカーで一気に追いつくとか?
そんな神展開も大いに考えられます。
ここはメルセデス勢、特にハミルトンの底力と強運をもってして。
最後まで結果が分からない、面白いレースになることを期待したいですね!
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ということで、スプリント予選によって天国から一転地獄となったガスリーとハミルトン。
逆に一気に楽勝ムードとなったフェルスタッペンの状況を見てきました。
他にもマクラーレンのリカルド。
スプリント予選でノリスと順位を逆転し、ここに来て自身に満ち溢れた表情と走りを魅せてくれています。
とにもかくにも、『スプリント予選』が多くのドライバーの週末の流れを大きく変えたことは間違いありません。
このまま、レッドブル・ホンダ優位のまま進むのか?
それとも、メルセデスが再び強運を引き寄せるのか?
はたまた、日曜日には幸運の女神はマクラーレン勢に微笑みかけるのか?
もう決勝レースが待ち遠しくて仕方ないです!
このあとのF1イタリアGP、運の流れも見極めながら、思う存分楽しむこととしましょう!
以上、週末の流れを変えた『スプリント予選』についてでした!