オーバーテイクが難しいことで有名なコースでの2連戦。
ポールポジションの重要性はどこよりも大きいはずですが、勝率を調べてみたら意外な結果が分かりました!
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2022年F1第6戦スペインGP、いよいよ明日から開幕です!
今年は、その翌週に第7戦モナコGPとの連戦となります。
このスペインからモナコへの連戦って、管理人がF1を見始めてからは初めてのケースだと思います。
いろいろ見どころ沢山なのですが、まずはやっぱりルクレールとフェルスタッペンのタイトル争いに注目ですよね。
なにせオーバーテイクが難しいコースでの2連戦だけに。
ポールポジションをどちらのドライバーが獲得するか、とても重要になってくるはずです。
そんなことを考えていたら、またふと頭に疑問が湧いてきました。
『スペインGPとモナコGP、どっちのコースの方がポールポジション有利なんだろ?』
スペイン・カタロニアサーキットも、モナコ・モンテカルロ市街地コースも。
オーバーテイクが難しいことで有名なので、きっと両サーキットともポールポジションからの勝率はすごく高いはずでは?
これは気になってきたので、さっそく調べてみることにしました!
ポールからの勝率比較(1987年以降)
GP | サーキット | レース数 | PPからの優勝 | PPからの勝率 |
---|---|---|---|---|
スペイン | カタロニア | 31レース | 23勝 | 74.2% |
モナコ | モンテカルロ | 34レース | 17勝 | 50.0% |
(調査条件)
- 1987年以降のレースを調査
- 2021年シーズン終了時点
いつものように、管理人がF1を見始めた1987年以降のレースについて。
両サーキットにおける、ポールポジション獲得ドライバーの勝率を調べてみました。
結果はなんと!
スペインGP・カタロニアサーキットの圧勝じゃないですか!
スペインGPが最初にカタロニアで開催されたのが1991年、以降31レースが開催されて。
ポール獲得ドライバーの勝率はなんと74%、つまり4レースで約3回はポール獲得ドライバーが優勝というすさまじい勝率です!
対して、モナコGPは意外な結果でした。
1987年以降は、コロナ禍の2020年のみ中止となったので合計34レース開催されましたが。
勝率は、ちょうど半分の50%しかありません。
モナコなんて、ポールを獲ったらほぼ優勝決定くらいのイメージだったのですが。
意外や意外、半分しか勝ってないとは。
もしかして、1987年以降だけが異常で。
歴史あるモナコGPです、もっと昔まで遡ると勝率が上がるんでしょうか?
ポールからの勝率比較(1950年以降)
GP | サーキット | レース数 | PPからの優勝 | PPからの勝率 |
---|---|---|---|---|
スペイン | カタロニア | 31レース | 23勝 | 74.2% |
モナコ | モンテカルロ | 67レース | 30勝 | 44.8% |
(調査条件)
- 1950年以降のレースを調査
- 2021年シーズン終了時点
ということで1950年のF1発足以来、すべてのモナコGPの結果も調べてみました。
そしたらなんと、またも意外な結果なのですが。
1987年以降だけに絞った時よりもさらに低い勝率となってしまいました(汗)
トータルでは、勝率が半分の50%を割ってしまい。
スペインGP・カタロニアサーキットと比べると、なんと約30ポイントの圧倒的な差になっています。
これって、スペインGPが圧倒的に勝率が高いのか?
それとも、モナコGPが意外に勝率が低いということなのか?
他のGP・サーキットと比べてみないと分からないですね。。。
主要サーキット ポールからの勝率比較(1950年以降)
GP | サーキット | レース数 | PPからの優勝 | PPからの勝率 |
---|---|---|---|---|
スペイン | カタロニア | 31レース | 23勝 | 74.2% |
シンガポール | マリーナ・ベイ | 12レース | 8勝 | 66.7% |
アブダビ | ヤス・マリーナ | 13レース | 8勝 | 61.5% |
オーストリア | レッドブルリンク | 17レース | 9勝 | 52.9% |
日本 | 鈴鹿 | 31レース | 15勝 | 48.4% |
カナダ | モントリール | 40レース | 19勝 | 47.5% |
モナコ | モンテカルロ | 67レース | 30勝 | 44.8% |
ハンガリー | ハンガロリンク | 36レース | 16勝 | 44.4% |
バーレーン | バーレーン | 18レース | 8勝 | 44.4% |
ブラジル | インテルラゴス | 38レース | 16勝 | 42.1% |
オーストラリア | アルバートパーク | 25レース | 10勝 | 40.0% |
ベルギー | スパ・フランコルシャン | 54レース | 21勝 | 38.9% |
イギリス | シルバーストン | 56レース | 20勝 | 35.7% |
イタリア | モンツァ | 71レース | 25勝 | 35.2% |
サンマリノ | イモラ | 30レース | 10勝 | 33.3% |
(調査条件)
- 1950年以降のレースを調査
- 2022年第5戦マイアミGP終了時点
ということで、主要サーキットのポールポジションからの勝率も整理してみました。
2022年F1開催サーキットのうち、現行レイアウトに近い形で少なくとも10レース開催されたコースを対象としました。
データ整理するの、めちゃくちゃ大変でした(笑)
でも、苦労した甲斐あって。
こうやって勝率順に並べて見ると、とても分かりやすいですね!
スペインGP・カタロニアサーキットが、やっぱり堂々の1位でした!
もうこれは、ポールポジションが圧倒的に有利なサーキットNO.1と言っていいでしょう!
そしてモナコGP・モンテカルロ市街地コースは、全体で7番目というのも驚きですが。
なんとなんと、日本GP鈴鹿サーキットよりもポールの勝率が悪いことが分かりました。
あくまで統計データで、母数のレース数にも依存しますが。
でも、ある程度オーバーテイクが難しそうなイメージのサーキット順に並んでいるような気もします。
なので、モナコGPがポール圧倒的に有利だというのは、もしかしたらイメージ先行だったのかもしれませんね(汗)
モナコより、スペインGPのポール争いに注目!
ということで、こと統計的なデータにおいては。
スペインGPの方が、モナコGPよりも圧倒的にポールポジションが重要だということが分かりましたね。
これは明日から始まるスペインGPは、土曜の予選が本番と言ってもよいかもしれませんね(笑)
今年これまで5戦で、ポールポジションはルクレールが3回獲得しています。
あとはマックスとペレスが1回づつなので、こと予選においてはルクレールが圧倒しています。
レッドブルがここにきて反撃してきただけに、フェラーリとしてもここは流れを変えたいところ。
アップグレードも投入されるようなので、これはこの2強の予選対決が非常に楽しみですよね。
データ的には、予選が最重要となるスペインGP。
レッドブルがここ数戦の良い流れのままにポール獲得なるのか、それともフェラーリが巻き返しを図ってくるのか?
明日からのスペインGP、特に土曜の予選に注目して楽しむことにしましょう!
以上、スペインGPとモナコGP、ポールからの勝率比較についてでした!