70周年記念GPでは、ハミルトンが155回目の表彰台フィニッシュで、シューマッハの記録に並ぶ偉業を達成したことが話題になっていました。
また予選3位を獲得したヒュルケンベルグが、表彰台未登壇記録を持っているのはご存知の通り。
世界中が、レース前は初表彰台を期待して応援していましたよね。
なんだか、「表彰台」に関する記録がクローズアップされたグランプリになりました。
優勝数はともかく、表彰台の回数って実はあんまり意識していなかったような。
- ハミルトンとかシューマッハの表彰台内訳は?
- 現役ドライバーのうち、どれくらい表彰台乗ったことがあるんだっけ?
- 表彰台未登壇記録の、以前の記録は?
など、いろいろ気になってきたので調べてみました。
ハミルトンとシューマッハの表彰台内訳
シューマッハの最多記録に並んだハミルトン。
まずは、この二人の最多記録155回の内訳を調べてみることにしました。
ハミルトン
優勝:87回、2位:40回、3位:28回
シューマッハ
優勝:91回、2位:43回、3位:21回
二人とも、表彰台のうち60%近くが優勝です。
これってとんでもない記録ですね!
どれくらいすごいか比較として、プロストとセナも調べてみました。
アラン・プロスト:106回(4位)
優勝:51回、2位:35回、3位:20回
アイルトン・セナ:80回(7位)
優勝:41回、2位:23回、3位:16回
プロストとセナともに約50%ですね。
特に、セナはもっと優勝率が高いのかと思っていたので意外でした。
ここからも、ハミルトンとシューマッハの突出ぶりが解かると思います。
ハミルトンは、優勝回数記録も含めてこれからまだまだ更新していくでしょう。
管理人が生きているうちは、ミハエル・シューマッハの記録なんて絶対破られないと思っていました。
優勝記録も含めて、まもなくその時がやってくるでしょうね、とても感慨深いです。
現役ドライバーの表彰台回数
つづいて、現役ドライバーの表彰台回数と内訳。
それに、初表彰台までにかかったレース数を調べてみました。
ドライバー | 表彰台 | 優勝 | 2位 | 3位 | 初表彰台 |
---|---|---|---|---|---|
ハミルトン | 155回 | 87 | 40 | 28 | 初レース |
ベッテル | 120回 | 53 | 35 | 32 | 22レース |
ライコネン | 103回 | 21 | 37 | 45 | 18レース |
ボッタス | 49回 | 8 | 23 | 18 | 28レース |
フェルスタッペン | 35回 | 9 | 13 | 13 | 24レース |
リカルド | 29回 | 7 | 6 | 16 | 55レース |
ルクレール | 12回 | 2 | 3 | 7 | 23レース |
グロージャン | 10回 | 0 | 2 | 8 | 11レース |
ペレス | 8回 | 0 | 2 | 6 | 20レース |
クビアト | 3回 | 0 | 1 | 2 | 29レース |
マグヌッセン | 1回 | 0 | 1 | 0 | 初レース |
ガスリー | 1回 | 0 | 1 | 0 | 46レース |
ストロール | 1回 | 0 | 0 | 1 | 8レース |
サインツJr | 1回 | 0 | 0 | 1 | 101レース |
ノリス | 1回 | 0 | 0 | 1 | 22レース |
アルボン | なし | – | – | – | – |
オコン | なし | – | – | – | – |
ジョビナッツィ | なし | – | – | – | – |
ラッセル | なし | – | – | – | – |
ラティフィ | なし | – | – | – | – |
*2020年 F1第5戦 70周年記念GP 終了時
なんと、現役ドライバー20人中15人が表彰台をすでに経験していました。
予想よりも多くてびっくりしました。
未経験5人のうち、今年達成できそうなのはアルボンでしょうか。
昨年のブラジルGPや、今年の開幕戦では、接触さえなければ表彰台確実でしたから。
予想通りフェルスタッペンとの差、とくに予選タイム差をいろいろ言われ始めています。
予選はともかく、決勝レースではここのところ良い走りをしています。
早期の初表彰台を期待して見てみましょう。
サインツJrの101戦目での達成というのは、もっとも遅い表彰台登壇記録のようです。
これも意外でした。というか、サインツJrってもう100戦越えてるのか(笑)
これが最も遅い記録ということは、100戦もして表彰台に乗れないようだと、中堅をウロウロして消えていく運命が待っているという結果かと思います。
そういう意味では、サインツJrは来期フェラーリ移籍するので良かったと言えるでしょう。
トップチームで、これから表彰台を量産してくるでしょう。
そして、マグヌッセンのF1初レースでの表彰台が輝いていますね(笑)
逆にこの1回だけで、その後107戦で表彰台はありません。
ハンガリーではギャンブルがあたり良い走りを見せてましたが、残念ながらそれ以外は最近は荒い走りも目立っているマグヌッセン。
なんとかこの初レースでの輝きを思い出してほしいところですね、正念場かと思います。
表彰台未登壇記録、ヒュルケンより前の記録は?
ヒュルケンベルグの表彰台未登壇 178レース出走は有名ですよね。
でも、それ以前ってどうだったんでしょう?
これも気になったので調べてみました。
まずヒュルケンベルグより一代前。
これは記録を破った時に、「これでスーティル時代が終わってオレの時代だ」と名言を残したので、これは有名だし割とすぐわかります。
では、その前の2代前の王者は!?
答えは、写真のピエルルイジ・マルティニ選手でした!
若い方はご存知ないかもですが、1980年代~90年代に活躍した、いぶし銀のめちゃくちゃ良いドライバーだったんです。
キャリアのほとんどをミナルディ(現アルファ・タウリ)で過ごしたので、ミスターミナルディなんて呼ばれていました。
表彰台未登壇記録としては、119レース出走で表彰台ゼロという結果でした。
1990年代から長らくこの記録を持っていましたが、上記のスーティルが2014年に記録を塗り替えます。
そのスーティルの記録128レース出走を、ヒュルケンベルグが2017年に塗り替える歴史になりますね。
不名誉な記録のように見えますが、こうやって見ると実力はあるけどなかなか不運などが重なって表彰台には乗れなかった良いドライバーということがよく解かりますね。
逆に、表彰台に乗れないのに消えないということは、関係者からよほど腕が見込まれているということでしょう。
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いかがだったでしょうか、表彰台関連の記録。
普段、あまり意識していなかったので調べてみると面白いですね。
スペインGPでは、きっとハミルトンが記録更新する可能性が高いですね。
ヒュルケンベルグが出場できるかはまだ解かりませんが、もし出走できたら(ハードルはかなり高いですが)初表彰台を応援したいですね。
誰が表彰台に乗って、どんな記録が生まれるのか。
少し意識して、これからF1を楽しんでみるのもいかがでしょうか。
以上、表彰台関連記録のご紹介でした!