メルセデスもハミルトンも、今年の予選はすべて3列目以下です。
一体いつ以来で、ワースト連続回数はどれくらいか、調べてみることにしました!
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今週はF1開催がありませんので、今シーズンのいろんなデータを振り返っています。
これまで5レースの予選結果を眺めていて、こんなデータに気付きました。
『メルセデスの2人、今年これまで5戦で一度もセカンドローにすら入ってない』
なんということでしょう!
決勝レースでは、ハミルトンもラッセルも一度づつ表彰台を獲得しています。
でもマシンの速さの違いが顕著に表れる予選においては、まだ一度も2列目にすら付けていないんですね。
データを眺めてそんなことを思っていたら、またふと疑問が湧いてきました。
- 『メルセデスとハミルトン、5連続で予選2列目を逃すなんていつ以来?』
- 『ワースト記録って、どれくらいなんだろ?』
うーん、きっと2014年以降のPU時代にはそんな機会はほぼ無い気がしますが。
さっぱり分からないので、さっそく調べてみることにしました!
【メルセデス】予選3列目以下の連続回数一覧
連続回数 | 年度 | Rd. | ドライバ― | |
---|---|---|---|---|
15連続 | 2011 | 5~19 | M.シューマッハ | N.ロズベルグ |
15連続 | 2010 | 5~19 | M.シューマッハ | N.ロズベルグ |
7連続 | 2012 | 14~20 | M.シューマッハ | N.ロズベルグ |
5連続 | 2022 | 1~5 | L.ハミルトン | G.ラッセル |
2連続 | 2012 | 4~5 | M.シューマッハ | N.ロズベルグ |
2012 | 7~8 | M.シューマッハ | N.ロズベルグ | |
2012 | 11~12 | M.シューマッハ | N.ロズベルグ | |
2011 | 1~2 | M.シューマッハ | N.ロズベルグ | |
2010 | 1~2 | M.シューマッハ | N.ロズベルグ |
(調査条件)
- 2022年F1第5戦マイアミGP終了時点
- 1950年代の戦績は含まず
まずは、メルセデスのチームとしての戦績を調べてみました。
ただし1950年代の参戦は除いています。
メルセデスは2010年にF1復帰しています。
そこから今シーズンの5連続も含めて、予選3列目以下が連続したのはこの9回でした。
ワースト記録は、2010年と2011年がタイ記録で並んでいます。
いかにメルセデスと言えども、やはり参戦初期には苦労していたことがよく分かるデータですよね!
そして今シーズンの5連続予選3列目以下というのは、2012年の7連続に次ぐ悪い記録で。
つまり10年ぶりの異常事態である、ということが分かりましたね!
なおハミルトンが、メルセデスに加入したのは2013年なので。
ハミルトン加入後、こんな事態は初めてであるのも凄いですよね。
やっぱり今年のメルセデス、10年に一度級の不振であることが良く分かります。
【L.ハミルトン】予選3列目以下の連続回数一覧
連続回数 | 年度 | Rd. | 所属チーム |
---|---|---|---|
9連続 | 2009 | 1~9 | マクラーレン |
5連続 | 2022 | 1~5 | メルセデス |
4連続 | 2014 | 8~11 | メルセデス |
3連続 | 2010 | 2~4 | マクラーレン |
2連続 | 2016 | 3~4 | メルセデス |
2013 | 12~13 | メルセデス | |
2012 | 9~10 | マクラーレン | |
2011 | 6~7 | マクラーレン | |
2010 | 11~12 | マクラーレン |
(調査条件)
- 2022年F1第5戦マイアミGP終了時点
続いて、ハミルトン個人としての戦績を調べてみました。
ハミルトンのF1デビューは2007年。
そこから今シーズンの5連続も含めて、予選3列目以下が連続したのはこの9回でした。
ワースト記録は2009年、マクラーレン時代まで遡ります。
前年の激しいタイトル争いによるマシン開発の遅れから、前半戦にとても苦労したシーズンです。
そして今シーズンは、そのワースト記録に次ぐ悪い結果となっています。
ということでハミルトンが予選3列目以下に5戦連続で沈むのは、13年ぶりの異常事態ということですね。
意外だったのが、2014年メルセデスで4連続を喫しているところでしょうか。
でもこの時は雨やマシントラブルなどの不運が続き、予選順位が悪くなっただけなので。
やっぱり今年、メルセデスのハミルトンが5連続でサードロー以下というのは異常事態。
そんなことが良くわかるデータでした!
ハミルトン、決してラッセルに劣ってません!
このところハミルトンの不調を伝えるニュースが、国内外で出てきています。
特にラッセルのパフォーマンスに比較して、ハミルトンの成績がイマイチみたいな風潮がありますが・・・。
でも、よく思い出してみてください!
まず予選対決では、ハミルトンが3勝2敗でここまで勝ち越しているんです。
そしてレースでも、オーストラリアGPとマイアミGPの2レースではセーフティーカーのタイミングの運・不運で順位が逆転しただけ。
あまりタラレバしても意味は無いですが、もし仮にセーフティーカーの不運がなければ。
この二人の差は、現在の23pt差ではなく13pt差くらいに落ち着いているはずです。
予選でのQ1落ちやレースで周回遅れとなるなど、ハミルトンにインパクトのあるシーンが続いただけで。
このメルセデスの二人、高いレベルで差が拮抗していて非常に面白いコンビだと思っています。
この素晴らしいドライバー2名を要する、メルセデスがもし復調してきたら?
きっとフェラーリやレッドブルのタイトル争いを搔き乱す、面白い存在になるはずです。
なので、今後メルセデスが反撃の狼煙をあげるのを応援していきたいところです。
まずは次戦スペインGP、今期初となるセカンドローを獲得することができるのか?
ぜひそんな着眼点から、次戦メルセデス勢に注目して応援することとしましょう!
以上、メルセデスとハミルトンの連続予選3列目以下の調査についてでした!