モナコGPとアゼルバイジャンGPの2レース続けて、メルセデスもハミルトンも表彰台を逃しています。
これって実は相当久しぶりの、異常事態なのかも!?
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今年も大波乱だった2021年のアゼルバイジャンGP。
ベッテルやアロンソのベテラン勢の奮起、角田裕毅の成長ぶりも嬉しくて、まだまだ余韻が続いています。
そして表彰台に向かうシーン。
優勝したペレスが、旧所属チームのアストンマーチンのメンバーとも喜びを分かち合う感動のシーンもありました。
そんな感動の表彰台を見ていて、ふとこんな疑問が頭に思い浮かんできました。
- 『メルセデスが2戦連続で表彰台を逃す、これって相当珍しくない!?』
- 『同じくハミルトンも2戦連続表彰台圏外、それも相当珍しくない!?』
うーん、パッと思い出せないくらい、かなり昔のことのような気がします(笑)
これは気になってきたので、さっそく調べてみることにしました!
メルセデス 表彰台圏外レース
年度 | Rd. | GP | L.ハミルトン | V.ボッタス |
---|---|---|---|---|
2021 | 5 | モナコ | 7位 | リタイア |
6 | アゼルバイジャン | 15位 | 12位 | |
2020 | 8 | イタリア | 7位 | 5位 |
16 | サヒール | 9位* | 8位 | |
2019 | 11 | ドイツ | 9位 | リタイア |
15 | シンガポール | 4位 | 5位 | |
20 | ブラジル | 7位 | リタイア | |
2018 | 9 | オーストリア | リタイア | リタイア |
19 | メキシコ | 4位 | 5位 | |
2017 | 6 | モナコ | 7位 | 4位 |
年度 | Rd. | GP | L.ハミルトン | N.ロズベルグ |
2016 | 5 | スペイン | リタイア | リタイア |
2015 | 10 | ハンガリー | 6位 | 8位 |
13 | シンガポール | リタイア | 4位 | |
2013 | 18 | アメリカ | 4位 | 9位 |
19 | ブラジル | 9位 | 5位 |
*2020年サヒールGPは、G.ラッセルが代役出場
まずはメルセデスチームから。
メルセデスが2台のマシンともに表彰台を逃したレースを、2戦連続の結果が出てくるまで遡って列挙してみました。
結果はなんと!
- 2013年第18~19戦以来、約8年ぶりの2戦連続表彰台圏外
であったことがわかりました!
そりゃ、はるか昔の気がしちゃうわけですね(笑)
よくよくこのデータを見てみると。
- 2014年PU時代以降
- 2017年以降のハミルトン・ボッタスコンビ
この2つのケースで、今回が初めてだったこともわかります。
ちなみにPU時代の2014年~2020年まで合計138レースです。
そのうち、メルセデスが表彰台圏外だったのはたった11レース(8.0%)です。
7年間で11レースですから、年間平均1.5レース程度しか表彰台圏外にならないということ。
そりゃあ2戦連続で表彰台圏外なんて、余程のことが無い限り起こり得なかったということがよくわかりますね。
ハミルトン 表彰台圏外レース
年度 | Rd. | GP | L.ハミルトン |
---|---|---|---|
2021 | 5 | モナコ | 7位 |
6 | アゼルバイジャン | 15位 | |
2020 | 1 | オーストリア | 4位 |
8 | イタリア | 7位 | |
2019 | 9 | オーストリア | 5位 |
11 | ドイツ | 9位 | |
15 | シンガポール | 4位 | |
20 | ブラジル | 7位 | |
2018 | 3 | 中国 | 4位 |
7 | カナダ | 5位 | |
9 | オーストリア | リタイア | |
19 | メキシコ | 4位 | |
2017 | 4 | ロシア | 4位 |
6 | モナコ | 7位 | |
8 | アゼルバイジャン | 5位 | |
9 | オーストリア | 4位 | |
11 | ハンガリー | 4位 | |
18 | メキシコ | 9位 | |
19 | ブラジル | 4位 |
続いて、ルイス・ハミルトン。
ハミルトンが表彰台に立てなかったレースを、2戦連続の結果が出てくるまで遡って列挙してみました。
結果は、こちらもなんと!
- 2017年第18~19戦以来、約4年ぶりの2戦連続表彰台圏外
であったことがわかりました!
『2戦続けて表彰台に乗れない』ことが4年ぶりだなんて・・・やっぱりこの男は凄すぎます。
なお他にもこのデータからは、
- 2018年第9戦以来、3年ぶり55戦ぶりにノーポイント
であることもわかりますよね、なんと54戦連続で入賞していたということです。
もう凄すぎて笑うしかないような、もう何も言うことはありませんね(笑)
メルセデスとしては異常事態!?
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ということで、メルセデスは8年ぶり、ハミルトンが4年ぶりに『2戦連続で表彰台を逃した』データを見てきました。
普通のチームやドライバーにとっては、そんなに珍しいケースではないと思いますが。
これまで最強を誇っていた、メルセデスにとっては異常事態といって良いのかも。
トト・ウォルフ代表も、こんな感じでイライラしてますしね(笑)
とは言っても、今年のマシンの性質上、ここ2戦は市街地サーキットが合わなかっただけのような気もします。
そんな苦しい中でも。
アゼルバイジャンではハミルトンは表彰台寸前でコースアウトを喫しただけですし。
前半4戦の普通のサーキットでは3勝と、見事なメルセデスのチーム力も見せつけています。
次のフランスGP、この異常事態から絶対王者がどのように巻き返しを図るのか?
それとも、まさかの3戦連続表彰台圏外なんてことになってしまうのか?
そんな着眼点でも、これからのタイトル争いを楽しんでいくこととしましょう!
以上、メルセデスとハミルトンの『2戦連続表彰台圏外』の調査についてでした!