ベルギーは14位、ハンガリーは10位からと2戦連続10位以下から優勝のレッドブル。
先行逃げ切りイメージが強いので、これまでの優勝時の予選最低順位を調べてみました!
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2022年F1第14戦ベルギーGP、14番グリッドからのマックスの圧勝は凄かったですよね。
フェラーリファンとしては、もうなんだか逆にスッキリしてます(笑)
前戦ベルギーGPも10番グリッドからの優勝だったので、これで2戦連続で10番グリッド以下からの優勝。
これは1959年最終戦から1960年開幕戦にかけての、ブルース・マクラーレン以来62年ぶりだとか。
こんな大記録を打ち立てた、マックスも凄いですが。
そんな珍記録を、生中継時に瞬時に教えてくれるフジテレビNEXTの川井ちゃんもやっぱり凄いと思いました(笑)
そんなことを思っていたら、また頭に疑問が、
『レッドブルで、これまで予選10番手以下から優勝したドライバーなんて居たっけ?』
かつての黄金時代も、ベッテルは3番手以上からしか優勝していないように。
レッドブルって追い込み型というよりは、先行逃げ切り型ってイメージじゃないですか?
そんなレッドブルで、予選10番手以下から優勝したドライバーは過去に居たのか?
これは気になってきたので、さっそく調べてみることにしました!
レッドブル:優勝GPと予選順位一覧
年度 | GP | ドライバ― | 予選順位 |
---|---|---|---|
2009 | 中国 | S.ベッテル | P.P |
イギリス | S.ベッテル | P.P | |
ドイツ | M.ウェバー | P.P | |
日本 | S.ベッテル | P.P | |
ブラジル | M.ウェバー | 2 位 | |
アブダビ | S.ベッテル | 2 位 | |
2010 | マレーシア | S.ベッテル | 3 位 |
スペイン | M.ウェバー | P.P | |
モナコ | M.ウェバー | P.P | |
ヨーロッパ | S.ベッテル | P.P | |
イギリス | M.ウェバー | 2 位 | |
ハンガリー | M.ウェバー | 2 位 | |
日本 | S.ベッテル | P.P | |
ブラジル | S.ベッテル | 2 位 | |
アブダビ | S.ベッテル | P.P | |
2011 | オーストラリア | S.ベッテル | P.P |
マレーシア | S.ベッテル | P.P | |
トルコ | S.ベッテル | P.P | |
スペイン | S.ベッテル | 2 位 | |
モナコ | S.ベッテル | P.P | |
ヨーロッパ | S.ベッテル | P.P | |
ベルギー | S.ベッテル | P.P | |
イタリア | S.ベッテル | P.P | |
シンガポール | S.ベッテル | P.P | |
韓国 | S.ベッテル | 2 位 | |
インド | S.ベッテル | P.P | |
ブラジル | M.ウェバー | 2 位 | |
2012 | バーレーン | S.ベッテル | P.P |
モナコ | M.ウェバー | P.P | |
イギリス | M.ウェバー | 2 位 | |
シンガポール | S.ベッテル | 3 位 | |
日本 | S.ベッテル | P.P | |
韓国 | S.ベッテル | 2 位 | |
インド | S.ベッテル | P.P | |
2013 | マレーシア | S.ベッテル | P.P |
バーレーン | S.ベッテル | 2 位 | |
カナダ | S.ベッテル | P.P | |
ドイツ | S.ベッテル | 2 位 | |
ベルギー | S.ベッテル | 2 位 | |
イタリア | S.ベッテル | P.P | |
シンガポール | S.ベッテル | P.P | |
韓国 | S.ベッテル | P.P | |
日本 | S.ベッテル | 2 位 | |
インド | S.ベッテル | P.P | |
アブダビ | S.ベッテル | 2 位 | |
アメリカ | S.ベッテル | P.P | |
ブラジル | S.ベッテル | P.P | |
2014 | カナダ | D.リカルド | 6 位 |
ハンガリー | D.リカルド | 4 位 | |
ベルギー | D.リカルド | 5 位 | |
2016 | スペイン | M.フェルスタッペン | 4 位 |
マレーシア | D.リカルド | 4 位 | |
2017 | アゼルバイジャン | D.リカルド | 10 位 |
マレーシア | M.フェルスタッペン | 3 位 | |
メキシコ | M.フェルスタッペン | 2 位 | |
2018 | 中国 | D.リカルド | 6 位 |
モナコ | D.リカルド | P.P | |
オーストリア | M.フェルスタッペン | 4 位 | |
メキシコ | M.フェルスタッペン | 2 位 | |
2019 | オーストリア | M.フェルスタッペン | 2 位 |
ドイツ | M.フェルスタッペン | 2 位 | |
ブラジル | M.フェルスタッペン | P.P | |
2020 | 70周年 | M.フェルスタッペン | 4 位 |
アブダビ | M.フェルスタッペン | P.P | |
2021 | エミリア・ロマーニャ | M.フェルスタッペン | 3 位 |
モナコ | M.フェルスタッペン | 2 位 | |
アゼルバイジャン | S.ペレス | 6 位 | |
フランス | M.フェルスタッペン | P.P | |
シュタイアーマルク | M.フェルスタッペン | P.P | |
オーストリア | M.フェルスタッペン | P.P | |
ベルギー | M.フェルスタッペン | P.P | |
オランダ | M.フェルスタッペン | P.P | |
アメリカ | M.フェルスタッペン | P.P | |
メキシコ | M.フェルスタッペン | 3 位 | |
アブダビ | M.フェルスタッペン | P.P | |
2022 | サウジアラビア | M.フェルスタッペン | 4 位 |
エミリア・ロマーニャ | M.フェルスタッペン | P.P | |
マイアミ | M.フェルスタッペン | 3 位 | |
スペイン | M.フェルスタッペン | 2 位 | |
モナコ | S.ペレス | 3 位 | |
アゼルバイジャン | M.フェルスタッペン | 3 位 | |
カナダ | M.フェルスタッペン | P.P | |
フランス | M.フェルスタッペン | 2 位 | |
ハンガリー | M.フェルスタッペン | 10 位 | |
ベルギー | M.フェルスタッペン | 14 位 | |
通算優勝:85勝 優勝時予選平均順位:2.25位 |
(調査条件)
- 予選順位は、ペナルティ等を反映したグリッド順位
- 2022年F1第14戦ベルギーGP終了時
これまでレッドブルが優勝したGPを、ドライバーと予選順位が分かるように表にしました。
2009年の初優勝以来、これまで通算85勝を挙げています。
優勝時の予選平均順位は2.25位と高いので、やっぱりイメージ通り優勝時は先行して逃げ切るようなレースが多かったのかもしれませんね!
そしてここ2戦のマックス以外では。
2017年アゼルバイジャンGP、ダニエル・リカルドが予選10位から優勝していることが分かりました!
レッドブル:予選順位別 優勝回数
予選順位 | 優勝回数 | 比率 |
---|---|---|
P.P | 42 勝 | 49.4% |
2 位 | 22 勝 | 25.9% |
3 位 | 8 勝 | 9.4% |
4 位 | 6 勝 | 7.1% |
5 位 | 1 勝 | 1.2% |
6 位 | 3 勝 | 3.5% |
10 位 | 2 勝 | 2.4% |
14 位 | 1 勝 | 1.2% |
通算優勝:85勝 優勝時予選平均順位:2.25位 |
一覧表だと分かりづらいので、分布にしてみました。
P.Pからの優勝が、49.4%と約半分を占めていて。
2位とあわせた、フロントローからの優勝が75.3%もの比率になります。
そして予選10位どころか、予選7位・4列目以降からの優勝となると。
ここ2戦のマックス以外では、2017年アゼルバイジャンGPのリカルドのたった1回しか無かったということですね!
やっぱりレッドブルは歴史的に先行逃げ切り型であったことが、データからも顕著ですよね!
レッドブルの3列目以降からの優勝、ほとんどリカルド!
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2017年アゼルバイジャンGP、リカルドが10番グリッドから優勝したレースと言えば。
このまさかの3台抜きオーバーテイクが有名でしたよね!
このリカルドの最大の武器、レイトブレーキング。
当時シビれたのを、このデータを調べてみて思い出しましたよ!
リカルドって、レッドブルでは通算7勝を挙げているわけですが。
優勝時の予選順位を見てみると。
- P.P ×1回
- 4位 ×2回
- 5位 ×1回
- 6位 ×2回
- 10位 ×1回
今回の、マックスの2戦連続10位以下からの優勝を除くと。
ペレスが一度6位から優勝した以外は、これまでのレッドブルの5位以下からの優勝はすべてリカルドが挙げていることになります!
メルセデスとフェラーリが強い時代に、リカルドが後方からしぶとく優勝を飾っていたことがデータからも分かりますよね。
そんな強かったリカルドが、マクラーレン移籍後苦しんでいるのを見るのは辛い限り。
早くこのレッドブル時代のような輝きを取り戻してくれるよう、祈るばかりです。
マックス、鈴鹿でセナ+ライコネン級の伝説を妄想!
ということで、レッドブルの予選下位からの優勝データを見てきました。
今のマックスなら、最後方スタートでもピットスタートでも。
どこからでも優勝しちゃうんじゃないかと思っちゃうくらいの強さですよね。
ポイント計算上は、日本グランプリがタイトル決定戦の場になる可能性も高く。
どうせだったら、この1988年と2005年の伝説のF1日本GPを超えるようなレースにならないかと妄想しちゃいます(笑)
- 1988年:スタートでポールから14番手まで落ちたセナが、大逆転しタイトル獲得。
- 2005年:キミ・ライコネンが、予選17位からファイナルラップでオーバーテイクし優勝。
あくまで妄想ですが、例えば。
- 優勝したらタイトル決定のマックスが、ペナルティで予選最下位からスタート。
- 怒涛の追い上げでファイナルラップに劇的なオーバーテイクで優勝、タイトル決定。
もし本当にこんなことになったら、新たな伝説のレースとして鈴鹿中が熱狂の渦になりそうですね!
でもまぁ、予選最後方なんて狙ってやるものでもないか(笑)
とにかく、そんな伝説のレースも妄想できるくらいどこからでも勝てるマックスの強さなので。
鈴鹿も含めて今後のマックスの無双ぶり、楽しんでいくこととしましょう!
以上、レッドブルの10番手以下からの優勝についてでした!