イモラで99回目、次でいよいよ前人未到の100回です。
最強マシンじゃなかった2013年までも、凄い予選成績でした!
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2021年F1第2戦エミリア・ロマーニャGPを見直してます。
先日の記事でルクレールの予選を振り返りましたが、同じく予選で光り輝いていたのがこの人です。
『ルイス・ハミルトン、99回目のポールポジション獲得!』
レースでも凄まじい走りを魅せてくれたハミルトンだったので、予選のこの偉業を忘れていましたよ(笑)
いよいよ、前人未到の100回目のポールポジションにリーチとなりました。
良い機会なので、そんなハミルトンのこれまでの99回のポールポジション、予選について。
少しデータを紐解いてみたいと思います。
歴代F1ドライバー PP回数 トップ10
順位 | ドライバー | PP回数 | 予選出走数 | PP獲得率 |
---|---|---|---|---|
1 | L.ハミルトン | 99回 | 268戦 | 36.9% |
2 | M.シューマッハ | 68回 | 308戦 | 22.1% |
3 | A.セナ | 65回 | 162戦 | 40.1% |
4 | S.ベッテル | 57回 | 260戦 | 21.9% |
5 | J.クラーク | 33回 | 73戦 | 45.2% |
5 | A.プロスト | 33回 | 202戦 | 16.3% |
7 | N.マンセル | 32回 | 191戦 | 16.8% |
8 | N.ロズベルグ | 30回 | 206戦 | 14.6% |
9 | J.M.ファンジオ | 29回 | 51戦 | 56.9% |
10 | M.ハッキネン | 26回 | 165戦 | 15.8% |
(調査条件)
- 予選出走数は、予選落ちなどで決勝レース未出走も含む
- 2021年第2戦エミリア・ロマーニャGPまでのデータ
まずは、ポールポジション獲得回数の歴代トップ10です。
PP獲得回数と、予選出走数、PP獲得率を出してみました。
PP獲得回数は、2位のミハエル68回に対して、1.5倍近くの圧倒的な回数です。
今後年間レース数がもっと大幅に増えない限りは、この記録ももう永遠に破れないのではないかと思っています。
そして、PP獲得率にも注目してください。
この中ではファンジオ、クラーク、セナに次ぐ4番目です。
ほかこの表には居ないアルベルト・アスカリに次ぎ、歴代では5位の記録です。
レース数の母数の少ない1950~60年代を除いた近代F1に限ると、PP獲得率はあのセナに迫る勢いということです。
獲得回数だけではなく、ハミルトンのポールポジション記録がいかに凄いのか、改めてわかるデータですね。
年度別 PP獲得回数 & PP獲得率
年度 | PP回数 | 予選出走数 | PP獲得率 |
---|---|---|---|
2007 | 6回 | 17戦 | 35.3% |
2008 | 7回 | 18戦 | 38.9% |
2009 | 4回 | 17戦 | 23.5% |
2010 | 1回 | 19戦 | 5.3% |
2011 | 1回 | 19戦 | 5.3% |
2012 | 7回 | 20戦 | 35.0% |
2013 | 5回 | 19戦 | 26.3% |
2014 | 7回 | 19戦 | 36.8% |
2015 | 11回 | 19戦 | 57.9% |
2016 | 12回 | 21戦 | 57.1% |
2017 | 11回 | 20戦 | 55.0% |
2018 | 11回 | 21戦 | 52.4% |
2019 | 5回 | 21戦 | 23.8% |
2020 | 10回 | 16戦 | 62.5% |
2021 | 1回 | 2戦 | 50.0% |
合計 | 99回 | 268戦 | 36.9% |
(調査条件)
- 予選出走数は、予選落ちなどで決勝レース未出走も含む
- 2021年第2戦エミリア・ロマーニャGPまでのデータ
続いて、ハミルトンの年度別のポールポジション獲得状況を見てみましょう。
まず最強メルセデスに乗る以前の7年間、ぜひ注目して欲しいのは2013年以前の戦績です。
2007~13年までに絞ると、このような結果です。
- 129戦で31回のポールポジション
- PP獲得率24.0%
この7年間だけで、歴代8位の回数です、プロストやマンセルの生涯PP回数に匹敵します。
そしてPP獲得率では、ミハエル・シューマッハの生涯PP率を上回っています。
すでにキャリア前半の7年で、歴史に残る速さを魅せていたことが良く解かるデータです。
そしてもうひとつ凄い記録。
今回のイモラで、『デビューイヤーから、15年連続ポールポジション獲得』となりました。
デビューしてから毎年必ず1回はポールを獲っています。
ちなみに開幕戦では、『デビューイヤーから、15年連続優勝』も実現しています。
この2つの記録とも、もう今後絶対破られない記録だと思っています。
F1に100戦参戦だけでも凄いこと!
これがどれくらい凄いことか、イメージするために。
例えば、日本人ドライバーのF1最多出場記録は?
こちら片山右京さんの97戦です(決勝未出走なども含む)。
つまり、日本人では、まだ誰も100戦以上参戦したドライバーは居ないということです。
これまでのF1の歴史を振り返っても、100戦以上参戦したドライバーは76人程度しか居ないようです。
年間レース数の違いはあるとは思いますが、それでもF1で100戦レースに出ることだけでもいかに凄いことか、わかってもらえると思います。
なのにハミルトンはもうすぐ、100回のポールポジションや優勝を記録しようとしているわけです。
もう、凄いとかいうレベルではないですよね(笑)
歴史の目撃者となりましょう!
ハミルトンの成績について、『2014年以降の最強メルセデスのおかげ』なんて言う方も居ます。
でも今回データを見てきた通り、決して最強チームとは言えない2013年までの7年間も、凄い速さを魅せているドライバーだったことが解っていただけたのではないでしょうか。
そんなハミルトン、今年は今のところ最強マシンを得ていません。
しかしすでに開幕の2戦の予選でもレースでも、さすが7度のチャンピオンというところを世界中に見せつけています。
きっと今年これからも凄い走りを魅せてくれて、100ポールポジション、100勝もすぐに達成するでしょう。
そしてレッドブル・フェルスタッペンと記憶に残る熾烈なチャンピオン争い・頂上決戦を魅せてくれるはずです!
今年はそんな、記録にも記憶にも残るシーズンになりそうです!
我々ファンはそんな歴史の目撃者となれることに喜びを感じながら、次戦ポルトガルGP以降もF1を楽しんでいくこととしましょう!
以上、ハミルトン、ポールポジション記録の振り返りでした!