ホンダがF1撤退を発表した翌日に、インディカーには継続参戦することが発表されました。
F1撤退で失望していたファンにとっては火に油を注いだ形になり、
「カーボンニュートラルを目指すんなら、F1もインディも全部やめろよ!」
みたいな意見も、SNSで目にすることが少なくありませんでした。
もちろん考え方は人それぞれ自由なのでどんな意見があっても良いと思います。
でも管理人は、そうは思いませんでした。
むしろ、ホッとしたというか感謝というか、そのような気持ちになりました。
ホンダのF1撤退のニュースで、2022年以降のF1鈴鹿開催や、角田選手のF1昇格白紙などの不安もありましたが、同時に「インディーも撤退したら、佐藤琢磨はどうなるんだ!?」という不安もあったからです。
そのあたりについて、思うところを書いていきたいと思います。
発表内容について
まずインディ継続の発表内容をおさらいしてみます。
今回はF1撤退の時とは異なり、インディカー運営から発表された内容となります。
- ホンダ パフォーマンス デベロップメント社(HPD)と、ゼネラルモーターズ社(GM)と2030年まで契約を延長する
- ホンダ、シボレー共に2022年から予定していたハイブリッドエンジン導入は2023年に延期する
まず、主体がホンダ本社ではなく、アメリカでのホンダ関連会社であるHPDということが解ります。
またF1と同様に、ブレーキ時の回生エネルギーを利用したハイブリッドエンジンを2022年から導入しようとしていましたが、新型コロナの影響で1年先延ばしとなっています。
- ホンダ本体とは切り離されたHPDが運営していること
- F1に比べて必要コストがケタ外れに違うこと
- 次世代のパワーユニット技術の研究にもなること
などの理由から参戦継続を決めたことが想像できます。
なので、ホンダの八郷社長の撤退会見とは、少し切り離して考えるべきかと思いました。
もしインディも撤退していたら?
このホンダのインディ参戦継続が何を意味するのか考えてみました。
『佐藤琢磨が、今後の進退を自分の意志で決定できる』
ことを意味するのではないかと思います。
ずっとホンダのマシンと歩んできた佐藤琢磨選手のレース人生。
下位カテゴリーを卒業した2002年以降は、トロロッソでのF1テストと、フォーミュラE以外はすべてホンダのエンジンに乗って戦ってきたはずです。(イベントでのデモ走行は除く)
もしホンダが、F1と同様にインディカーも撤退していたらどうなっていたでしょうか?
シボレーエンジンを駆る佐藤琢磨なんて想像できません。
本人もホンダへの義理もあり、引退の道を選ばざるを得なかったのではないでしょうか。
なので、インディへの継続参戦のニュースを聞いた時にはホッとしました。
数々の感動を与えてくれた琢磨選手
F1では表彰台や、日本人初のフロントロー、鈴鹿での熱狂など、数々の感動を与えてくれた佐藤琢磨選手。
今年の8月には2度目のインディ500制覇も記憶に新しいところです。
まだ来年の去就は発表されていませんが、これまでの様子を見る限りまだまだ現役バリバリで、
来年も3度目のインディ500制覇を目指してくれるはずだと信じています。
そんな偉大なドライバーもいつか引退する時がきます。
その際には自分の意志でヘルメットを脱ぐ決断をして欲しいと思っています。
意志に反して去る形だと、本人も我々ファンもすごく悲しいですから。
『佐藤琢磨が引退する時は、自分の意志で決定できる』
今回ホンダがインディを継続してくれる決断をしてくれたのは、こういう観点では我々ファンには非常に嬉しい決断だったのではないでしょうか。
ホンダに裏切られた気持ちでいっぱいのファンの方の気持ちもわかります。
考え方は人それぞれ違っていいと思います。
でも管理人としては、ポジティブに捉えて、これからもモータースポーツは続けるホンダを応援していきたいと思います!
以上、ホンダのインディ継続に対して思うところでした!