グランドスラムを達成すると、そのシーズンのタイトル獲得の可能性が限りなく高いです。
スペインGPではマックスが自身3度目の達成で、これで統計データ上も盤石ですね!
2023年F1第7戦スペインGPを振り返っています。
レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、さりげなくグランドスラムを達成したんですよね。
強すぎて、ほとんど画面に映りませんでしたが(笑)
滅多に見られないので、聞いたことがないF1ファンの方も居るかもしれませんが。
- ポールポジション
- 優勝
- ファステストラップ
- 全周回トップ
この4つをすべて達成する完全制覇のこと、『グランドスラム』と呼ばれています。
マックスは、自身3度目となる快挙です。
実はこの『グランドスラム達成』、『タイトル獲得』と強い相関関係にあるんです。
年度別 グランドスラム達成ドライバー
年度 | ドライバー | 達成回数 | タイトル獲得 |
---|---|---|---|
2023 | M.フェルスタッペン | 1回 | ? |
2022 | M.フェルスタッペン | 1回 | 〇 |
2022 | C.ルクレール | 1回 | × |
2021 | M.フェルスタッペン | 1回 | 〇 |
2019 | L.ハミルトン | 1回 | 〇 |
2017 | L.ハミルトン | 3回 | 〇 |
2016 | N.ロズベルグ | 2回 | 〇 |
2015 | L.ハミルトン | 1回 | 〇 |
2014 | L.ハミルトン | 1回 | 〇 |
2013 | S.ベッテル | 2回 | 〇 |
2012 | S.ベッテル | 1回 | 〇 |
2011 | S.ベッテル | 1回 | 〇 |
2010 | F.アロンソ | 1回 | × |
2004 | M.シューマッハ | 2回 | 〇 |
2002 | M.シューマッハ | 1回 | 〇 |
1998 | M.ハッキネン | 2回 | 〇 |
1995 | D.ヒル | 1回 | × |
1994 | M.シューマッハ | 2回 | 〇 |
1992 | N.マンセル | 3回 | 〇 |
1991 | N.マンセル | 1回 | × |
1990 | A.セナ | 2回 | 〇 |
1989 | A.セナ | 1回 | × |
1987 | G.ベルガー | 1回 | × |
(調査条件)
- 1987年以降のシーズンを対象に調査
- 2023年F1第7戦スペインGP終了時点
管理人がF1を見始めた1987年から、昨年2022年までの36シーズン。
グランドスラム達成状況を一覧にしてみました。
一度でもグランドスラムが達成されたシーズンは、21シーズン(58.3%)ありました。
1年半から2年に一度しか達成されない偉大な記録ということす!
その21シーズンのうち、グランドスラム達成者がタイトルを獲得したのが16シーズンあります。
タイトル獲得率は76.2%です。
やや低く感じますが、近年の2000年以降に絞ってみると。
タイトルを逃したシーズンは一度のみ(2名が達成の2022年は除く)。
近年では、グランドスラムを達成したドライバーがほぼチャンピオンとなっていることが分かりますよね。
マックスやファンにとっては、もはや鬼に金棒なデータです(笑)
今回はフリー走行まで完全制圧!
そして、よくよく振り返ってみると。
このスペインGP、なんと3回のフリー走行まで含めてすべてマックスがトップでした。
なんだこりゃ!
タイムや順位にあまり意味の無いフリー走行とはいえ。
これはもはやグランドスラムを上回る、シン・グランドスラムって感じですよね(笑)
あと1回達成で、タイトル当確?
回数 | 年度 | ドライバー | チーム | ドライバーズ | コンストラクターズ |
---|---|---|---|---|---|
3回 | 2017 | L.ハミルトン | メルセデス | 〇 | 〇 |
1992 | N.マンセル | ウィリアムズ | 〇 | 〇 | |
2回 | 2016 | N.ロズベルグ | メルセデス | 〇 | 〇 |
2013 | S.ベッテル | レッドブル | 〇 | 〇 | |
2004 | M.シューマッハ | フェラーリ | 〇 | 〇 | |
1998 | M.ハッキネン | マクラーレン | 〇 | 〇 | |
1994 | M.シューマッハ | ベネトン | 〇 | × | |
1990 | A.セナ | マクラーレン | 〇 | 〇 | |
1回 | 2022 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 〇 | 〇 |
2021 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 〇 | 〇 | |
2019 | L.ハミルトン | メルセデス | 〇 | 〇 | |
2015 | L.ハミルトン | メルセデス | 〇 | 〇 | |
2014 | L.ハミルトン | メルセデス | 〇 | 〇 | |
2012 | S.ベッテル | レッドブル | 〇 | 〇 | |
2011 | S.ベッテル | レッドブル | 〇 | 〇 | |
2002 | M.シューマッハ | フェラーリ | 〇 | 〇 | |
1989 | A.セナ | マクラーレン | × | 〇 | |
2022 | C.ルクレール | フェラーリ | × | × | |
2010 | F.アロンソ | フェラーリ | × | × | |
1995 | D.ヒル | ウィリアムズ | × | × | |
1991 | N.マンセル | ウィリアムズ | × | × | |
1987 | G.ベルガー | フェラーリ | × | × |
ちなみに、1シーズンで複数回グランドスラムを達成した場合。
そのドライバーは必ずタイトルを獲得しています。
なので、マックスはあと1回どこかでグランドスラムを達成すれば。
あくまで統計データにおいてはですが、タイトルは確定とデータが示しています。
でもまぁ、こんなデータがあろうが無かろうが。
もはや、ほぼ当確のような気もしちゃいますけどね(笑)
歴史的なシーズンを楽しむことにしましょう!
ということでスペインGPでマックスが達成したグランドスラムと、タイトル獲得の相関関係を見てきました。
マシン・ドライバーの総合力が問われる、このスペインGP・カタロニアサーキットでの圧勝ぶり。
何が起きるのかが分からないのがF1とはいえ、さすがにマックスが今後も圧勝し続けるようなシーズン展開を想像せざるを得ませんでしたよね。
果たして、マックスが今後あっさりと2度目・3度目のグランドスラムを達成してタイトル獲得となるのか?
それとも、チームメイトのペレスやメルセデス・フェラーリあたりが奇跡の逆襲に転じるのか?
どっちに転んでも、歴史に残るシーズンとなりそうなので(笑)
今後もマックスの圧勝が続くのかにも注目して、今後のF1も楽しんでいくこととしましょう!
以上、「グランドスラム達成」と「タイトル獲得」の相関関係についてでした!