レッドブル・ホンダの今シーズン初勝利で盛り上がった70周年記念GP。
でも日本のファンにとっては、もう一つ嬉しいニュースが飛び込んで来ましたよね。
レッドブル・ホンダのサポートも受ける角田裕毅選手が、F2レースで見事に初優勝!
海外の国際レースで聞く君が代、最高でした!!
これでポイントランキングも6位まで上がってきました。
いよいよF1昇格に向けた目標のランキング4位が見えてきましたね。
でもまだまだ、F1と比べてF2って知名度が低いというか。
知ってはいるけど、意外と知らないことも多いと、よく聞きます。
なので今回は、おもにF1との違いと対比しながら、F2レースの概要をわかりやすく紹介しようと思います。
開催フォーマットとポイントシステムの違い
まず、こちらが現在のポイントランキングです。
- 角田選手は62ポイントで6位
- 前戦から2つランクアップ
- トップとは44ポイント差
ということが解かると思います。
開催フォーマットとポイントシステムがF1と異なりますので、まずこれだけ覚えておけばよいというルールをまとめてみました。
これだけ覚えよう①:開催フォーマット
ラウンドごとに週末に2レース行われるのが最もF1と違うところです。
レース1とレース2の比較がこちら。
レース1 | レース2 | |
---|---|---|
開催日 | 土曜日(F1予選後) | 日曜日(F1決勝前) |
レース距離 | 長い | 短い |
タイヤ交換 | 義務あり | なし |
スタート順 | 金曜予選で決定 | 1~8位のリバースグリッド |
特長的なのは、リバースグリッドでしょうか。
例えばレース1の8位の人は、レース2ではポールポジションからスタートできることになります。
なのでレース1で8位内に入ることに大きな意味がある、ということだけ覚えておきましょう!
これだけ覚えよう②:ポイントシステム
もらえるポイントも、レース1とレース2で異なります。
F1との違いを含めて簡単にまとめてみました。
F1 | レース1 | レース2 | |
---|---|---|---|
優勝 | 25 | 25 | 15 |
2位 | 18 | 18 | 12 |
3位 | 15 | 15 | 10 |
4位 | 12 | 12 | 8 |
5位 | 10 | 10 | 6 |
6位 | 8 | 8 | 4 |
7位 | 6 | 6 | 2 |
8位 | 4 | 4 | 1 |
9位 | 2 | 2 | なし |
10位 | 1 | 1 | なし |
ポールポジション | なし | 4 | なし |
ファステストラップ | 1 | 2 | 2 |
赤字がF1と違うところですね。
- レース1:F1と同じ
- レース2:3位以下と同じポイントを8位まで与える
- ポールポジション:4ポイント
- ファステストラップ:2ポイント
F1との違いということでは、これだけ覚えておけば大丈夫です!
角田選手のランク4位が重要な意味
レッドブルの総帥ヘルムート・マルコさん、この一人だけ白い服を着た人です。
この方から、ランク4位以上を目標にするよう角田選手は言われています。
ニュースを目にしたことがある方も多いと思います。
では、なんで4位なのか?
答えはF1に出場するためのスーパーライセンス獲得のためです。
この条件だけは覚えておきましょう。
これだけ覚えよう③:スーパーライセンス
スーパーライセンスを獲得するための条件
- 過去3シーズン累計が40ポイント以上
角田選手の現スーパーライセンスポイント
- 14ポイント(2018年:12P、2019年:2P)
F2の付与スーパーライセンスポイント
- 1位:40P
- 2位:40P
- 3位:40P
- 4位:30P
- 5位:20P
- 6位:10P
- 以下略
ご覧の通り、現在14ポイントの角田選手がスーパーライセンスを取るためには、ランク4位以上が必須であることが解かりますね。
現在のところ発表されている年間スケジュールは、10ラウンド20レースです。
ラウンド5まで終了しているので、ちょうど半分終了ですね。
いまのところランク6位ですから、十分射程距離に入っています。
この年間ランク4位目標、というところもぜひ押さえておいてください。
F1チーム育成ドライバーのライバルたち
最後に、ライバルドライバー達ですね。
ご存知の通り、角田選手はレッドブルの育成ドライバーです。
同じように、他にもフェラーリやルノーやメルセデスの息のかかった若手育成ドライバー達が凌ぎを削っているシリーズです。
これだけ覚えよう④:ライバルドライバー
特に激しい争いをしているのが、ご覧のFerrari Driver Academyのドライバーたち。
これから角田選手がポイント争いを繰り広げる中で、このFDAの面々が立ちはだかるはずです。
なので、まずはこのドライバーたちから覚えていくのが良いかと思います。
これまでの流れとしては、シュバルツマン選手がずっとポイント争いのトップを走ってきました。
しかし今回のシルバーストンシリーズで失速、一気にアイロット選手が逆転しました。
ミック・シューマッハや、ジュリアーノ・アレジは、ご存知ミハエルやジャンの息子たちです。
先日のレース2では、そのシューマッハーとシュバルツマンが接触。
その隙をついて見事に勝ったのが角田選手です。
ぜんぶは紹介しきれないので、他の育成ドライバーや、松下選手、佐藤選手などの日本人ドライバーなど。
気になった場合には、ぜひこちらのFormula2公式サイトでチェックしてみましょう。
DAZNで全セッション見れます
視聴方法ですが、F1をフジテレビNEXTでご覧になっている方は、残念ながら見ることはできません。
でもDAZNでF1を視聴している方や、DAZNを新たに契約すれば、F2もF3もあわせて全セッション視聴することができます。
ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
『これだけは覚えよう』とした内容だけ解っていれば、事前情報としてはバッチリです。
F1ではなかなか見ることができない、最後まで誰が勝つかわからないレースを楽しめます。
レッドブル育成から、アルファ・タウリでのデビューまでF1へのレールが見えてきた角田選手。
ぜひ、F1への道を一緒に応援して楽しむのはいかがでしょうか。
以上、F2シリーズの見どころ紹介でした!