F2第7戦 ベルギー レース1で、見事に優勝した角田裕毅選手。
残念ながらレース2は不運なアクシデントやペナルティでノーポイントに終わりました。
それでも、F1デビュー条件であるランク4位以内どころか、チャンピオン獲得が十分狙える位置にいます。
ところで、現在20歳の角田選手、誕生日は5月11日です。
なのでもし来年からのF1デビューが決まり、例年通り3月に開幕するF1スケジュールであれば。
若干20歳でF1デビューということになります。
F1デビューの低年齢化が問題視され、2016年からはスーパーライセンスポイントが導入されることになりました。
なので20歳でデビューするとなると、相当早い方なのでは?
気になってきたので、過去の日本人ドライバーとの比較や、ここ10年のF1デビュー平均年齢を調べてみることにしました。
歴代日本人ドライバーの平均デビュー年齢
まずは、過去の日本人ドライバーとの比較をしてみましょう。
フルタイムF1ドライバーとして、少なくとも連続で1年以上F1に挑戦した日本人ドライバーは過去9人います。(山本左近は連続一年ではないので外しています)
そのデビューした年と、年齢を調べてみました。
なお、初めてレースに出走した年齢です、フリー走行のみ出走は含まれません。
年度 | ドライバー | デビュー年齢 |
---|---|---|
1987年 | 中嶋悟 | 34歳 |
1988年 | 鈴木亜久里 | 28歳 |
1992年 | 片山右京 | 28歳 |
1994年 | 井上隆智穂 | 30歳 |
1997年 | 中野信治 | 25歳 |
1998年 | 高木虎之介 | 24歳 |
2002年 | 佐藤琢磨 | 25歳 |
2007年 | 中嶋一貴 | 22歳 |
2009年 | 小林可夢偉 | 23歳 |
歴代日本人ドライバー、デビュー年齢は平均26.6歳でした。
こうやって並べてみると、中嶋悟さんのデビューから20年以上の時を経て、だんだん低年齢化してきているのがよく解かります。
もし角田選手が20歳でデビューできれば、日本人としては相当若い年齢でのデビューですね。
ただし残念ながら2009年デビューの小林可夢偉選手以降、もう11年も日本人ドライバーはレースデビューしていないですよね。
それまでの低年齢化の傾向からすれば、ここ10年以上空けていますから。
可夢偉の23歳、中嶋一貴の22歳と比較すると20歳デビューはそこまで早いわけではないのかも?
これは、ここ10年程度の傾向をちゃんと見る必要がありますね。
直近10年間の平均デビュー年齢
ということで、この10年間でデビューしたドライバーたちが何歳でデビューしたのか、すべて調べてみました。
これも初めてレースに出走した年齢で、フリー走行のみ出走は含んでいません。
現役F1ドライバーは赤文字で表記しています。
年度 | ドライバー | デビュー年齢 |
---|---|---|
2020年 | ラティフィ | 25歳 |
2019年 | ノリス | 19歳 |
アルボン | 23歳 | |
ラッセル | 21歳 | |
2018年 | シロトキン | 22歳 |
ルクレール | 20歳 | |
2017年 | ストロール | 18歳 |
ハートレイ | 27歳 | |
ガスリー | 21歳 | |
ジョビナッツィ | 23歳 | |
2016年 | オコン | 19歳 |
バンドーン | 24歳 | |
パーマー | 25歳 | |
ウェーレイン | 21歳 | |
ハリアント | 23歳 | |
2015年 | サインツ | 20歳 |
ナッセ | 22歳 | |
フェルスタッペン | 17歳 | |
メルヒ | 23歳 | |
ロッシ | 23歳 | |
2014年 | エリクソン | 23歳 |
クビアト | 19歳 | |
マグヌッセン | 21歳 | |
スティーブンス | 23歳 | |
ロッテラー | 32歳 | |
2013年 | ボッタス | 23歳 |
グティエレス | 21歳 | |
ビアンキ | 23歳 | |
チルトン | 21歳 | |
ヴァン・デル・ガルデ | 27歳 | |
2012年 | ベルニュ | 21歳 |
ピック | 22歳 | |
2011年 | マルドナド | 26歳 |
ディレスタ | 24歳 | |
リカルド | 22歳 | |
ダンブロシオ | 25歳 | |
ペレス | 21歳 |
ここ10年間でデビューしたドライバーは、合計37人も居ました。
この37人全員の平均が、ここ10年の平均ということですね。
計算すると、直近10年のデビュー年齢は平均22.4歳でした。
あれ?
小林可夢偉や中嶋一貴のデビューとさほど変わらないですね、これは意外でした。
でも、表をよく見ると赤文字の現役ドライバーは16人いますが、現役ドライバーじゃない人たちが少し平均年齢を上げているような気もします(笑)
現役ドライバーの平均デビュー年齢
では、現役ドライバーの平均デビュー年齢はいくつなのか?
これも気になったので見てみましょう。
まず、上の表に居ないのはあとこの4人だけです。
年度 | ドライバー | デビュー年齢 |
---|---|---|
2009年 | グロージャン | 23歳 |
2007年 | ハミルトン | 22歳 |
2007年 | ベッテル | 19歳 |
2001年 | ライコネン | 21歳 |
これで、赤文字の現役F1ドライバー全員揃いました。
計算すると、なんと現役ドライバーのデビュー年齢は平均20.8歳でした!
さすが、現役ドライバーだけに絞ると、一気に1.6歳も若返りました。
時代によってルールが違ったりしますが、やはりF1まで到達し、かつ長く生き残るような人たち。
そんなドライバーは若いころから才能溢れるところを見抜かれ、早々にデビューし活躍するということなのでしょう。
角田選手、デビューは早過ぎないことが解かりました
調べてみた結果を整理してみましょう。
日本人ドライバーのF1デビュー平均年齢
26.6歳
直近10年間のF1デビュー平均年齢
22.4歳
現役ドライバーのF1デビュー平均年齢
20.8歳
ということで、このまま角田選手が無事にF2ランキング4位以内に入り、晴れてF1デビューすることになったとして。
20歳でのデビューは、現役ドライバーと比較すると決して早過ぎるわけではないことが解かりました。
むしろ、あと1年間F2に残留し21歳でのデビューとなると平均より遅いということですね。
これは意外でした、調べて良かった(笑)
角田選手の今後について、あと1年はF2で勉強して、F1が新しいレギュレーションになる2022年からの参戦もアリなのかと思っていました。
でも長くF1で戦っていくためには、やはり早いうちに来年からのステップアップに期待した方が良さそうですね。
角田選手と同じくF1を目指す若手ドライバーたちで、今年はF2がアツい戦いになっています。
平均年齢より早くデビューできる来年からのステップアップを目指して、これからもF2での角田選手を応援していきましょう!
以上、F1ドライバーのデビュー年齢調査でした!