『鼓舞』と『批判』は違います、批判と捉えられかねない言葉には注意!
でももう謝罪コメントも出たし、ファンは応援あるのみ!
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2021年F1第4戦スペインGPの予選が終わりました。
まったく読めなかったトップ争いは、ハミルトンが見事に通算100回目のポールポジションを獲得。
レッドブル・ホンダのフェルスタッペンは、残念ながら2位となりましたが、僅差なので決勝での巻き返しに期待ですね!
白熱のトップ争いの一方で、残念だったのが角田裕毅選手。
予選結果自体はそこまで気にすることは無いレベルだったのですが、でも、その後がよろしくなかった。
何がいけなかったのか?
少し深堀して見てみましょう。
F1で、チームへの『批判』は良いこと無し!
トップ争いと同じく、中団争いもコンマ1秒以下を争う激しい戦いとなりました。
そんな中で、角田選手はたった0.007秒差で16位と、予選Q1で敗退となってしまいました。
でもこの結果自体は、僅差だし、チームメイトのガスリーもQ2敗退して12位だったこともあるし。
そこまで気にすることではなかったはずです。
しかし、この後の言動が良くありませんでした。
アタック直後の無線や、マシンを降りた後のメディアでのインタビューで、チームやマシンの批判とも受け取られかねないこんな発言をしてしまいます。
無線
- 『マジで信じられないよ、このマシン!』
インタビュー
- 『アタックへの準備は万全だったのに、なぜかタイムが出なかった。』
- 『ガスリーとはマシンに対する意見がいつも違うし、同じマシンか疑問に感じることがある。』
- 『ドライビングスタイルの違いはあれど、なぜ自分だけこんなに苦戦するのかよく分からない。』
これは、F1では絶対やっちゃダメなことです(汗)
『鼓舞』と『批判』は違う!
例えば、マシンの力が100だったとします。
鼓舞と批判の違いは、こんな感じでしょうか。
『鼓舞』
『今日のマシンは〇〇の要因で、90くらいの力だった。100にするために努力していこう!』
『批判』
『今日のマシン、理由はわからんが90くらいの力だった!まったく信じられない!』
鼓舞はいくらでもしていいと思います。
でも今回の無線やインタビューは、批判に近いと受け取られかねないコメントです。
いかに感情が昂っている時に発する無線とはいえ、『自チームへの批判』と捉えられかねない発言、それだけはしちゃダメと考えてます。
角田選手、無線では『I can’t f***ing believe this car』って言ってたと思います。
母国語ではないし、もしかしたら『(マシンが)信じられない』ではなく『(自分が)マシンを信じ切れていない』と言いたかったのかもしれません。
でも言葉選びも含めて、チーム批判に捉えられかねない言葉には注意が必要かと。
技術の最高峰を競うF1ですが、最後は人間同士の戦いです。
チームやエンジニア、メカニックまで、味方から『批判しやがって』とソッポを向かれるような発言だけは、F1では百害あって一利なしです。
今後は、ぜひ発言や言葉選びにも注意してほしいですね。
本人からすぐ謝罪コメント、これでチームもすっきりしたはず!
そんなこんなで、予選終了後はかなり心配していたのですが。
でも角田選手本人が、インスタグラムのストーリーにこのような謝罪メッセージをすぐに投稿してくれました。
要約すると、こんな感じ。
- 『今日のコメントについて、自分のマシンのために働いてくれているみんなとチームに謝罪したい。』
- 『十分にマシンの力を引き出せてない自分への、不満からの発言だった。』
- 『今夜エンジニアとデータ分析し、明日は改善できるよう頑張る。』
ツイッターにも、同様の投稿もしてくれています。
すぐにこんなコメントを出してくれて、本当に良かったです!
まだまだ4戦目の新人ですし、20歳の若者です。
きっとチーム側も、息子を見守るような気持ちでスッキリしてくれるでしょう(笑)
ファンの応援スタイルも、人それぞれです!
今回の件で、角田選手ファンにもいろいろ変化があったかもしれません。
批判や落胆の言葉もSNSで多く見かけて、なんだか盛り上がっています(汗)
でもファンの形、応援の形は人それぞれです。
いつもいつも黙って見守るだけではなく、時には批判しながら応援するファンが居ても良いと思います!
例えば管理人は大阪出身で、自分も父親も昔からずっと阪神タイガースファンでした。
しかし応援スタイルはずいぶんと違いました。
自分は、負け試合でも静かに『次の試合に期待しよう!』というタイプ。
対して、父親は負け試合だと
- 『掛布、ほんまチャンスに弱すぎるわ』
- 『岡田、ここで打たへんからアカンねん』
など、かなり文句を言いながら見るタイプ(笑)
でも毎試合必ず見ていたし、阪神が勝ったら一緒に喜んでたし。
応援スタイルは違えど、父も子も阪神を愛していたと思います(笑)
なので、いま角田選手に批判的や落胆のコメントをしだしたファンについても、父と同じような応援スタイルなのかもしれません、これから良いレースを魅せればきっと喜んでくれるでしょう!
ファンの形や応援する形に、正解なんてないのではないでしょうか。
レースで挽回し、今度は『チームに感謝』の無線を!
一度吐き出した言葉はもう取り返しはつきませんが、角田選手のさっそくの謝罪コメントで、チームとのわだかまりも無くなったと信じたいですね。
でもさらに信頼を回復するためには、レースで結果を出すことです!
抜きにくいコースではありますが、ポイント獲得を狙ってレースでは挽回を期待しましょう。
そしてレース後に、今度は批判ではなく『チームへの感謝』を叫んでいる無線が聞けたら最高ですね!
まだデビュー4戦目、すべてのレースで結果を出す必要はありません。
シーズン前半は数戦に一度、時に光る走りを魅せてくれれば良い時期です。
その時が、今回のスペインGPのレースとなることを期待して!
管理人は静かに角田選手のF1での戦いを見守っていくスタイルで、ずっと応援していきたいと思います!
以上、角田選手のスペインGP予選についてでした!