渾身のアタック、チームプレイ、戦略の妙、運、日本人ドライバーの活躍、技術者の想い。
でも最後は人で決まる、F1の魅力が凝縮された最終決戦となりそうです!
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2021年F1最終戦アブダビGP、いよいよ決勝の日を迎えました。
早く見たいような、まだ終わって欲しくないような。
もう朝起きてから、ずっとワクワクとソワソワが同居する不思議な感覚です(笑)
土曜に行われた予選、もう結果は皆さんご存知だと思いますが。
レッドブル・ホンダのフェルスタッペンがポールポジションです。
見ましたか、あの凄まじいアタックとチームプレイ!
そしてメルセデスのハミルトンが2番手です。
でも虎視眈々と、レースでの自信と逆転を目論む不気味な笑顔!
もう、たまりませんね(笑)
タイトル争い以外でも、角田選手の大活躍や、それぞれのラストランなど。
なんというか、今回の最終戦アブダビGP。
F1の素晴らしさがすべて詰まった、究極の一戦となりそうです!
そんな最終戦に向けて、今日は少し想うところを書いていきたいと思います。
フェルスタッペン、渾身のアタック
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(動画は2ページに分かれています)
こちら、Q3でフェルスタッペンがポールポジションを決めた予選アタックです。
劣勢を挽回するこの渾身の走り、惚れ惚れしましたよね。
さらに、ペレスも大仕事をしました。
自らのタイムを犠牲にし、トゥを与えてフェルスタッペンに協力。
この大一番で、見事なチームプレイを決めてきたレッドブル・ホンダには拍手ですよね。
F1ドライバーの究極のアタックと、チームプレイ。
F1の魅力が詰まった予選結果となりましたし。
そしてこれが、第4期ホンダ最後のポールポジション。
そう思うと、なお感慨深いです。
戦略の違い、幸運の女神はどちらに微笑む?
対してこちら、予選直後のインタビューに答えるハミルトン。
この重要な予選で、0.5秒以上もの大差で敗れたあとの表情とは思えないくらい。
なんだか自信に満ちた表情、笑顔ですよね!
両ドライバーのタイヤ戦略について。
ハミルトンは、ミディアムタイヤでのスタートとなります。
一方のフェルスタッペンは、予選Q2でスタートタイヤとなるミディアムタイヤでブレーキロックしてしまい。
その傷んだタイヤでスタートするわけにいかないので、仕方なくソフトタイヤでタイムを出し、結果決勝ではソフトタイヤスタートとなりました。
ここに来て、両雄のタイヤ戦略が異なるという予想外の展開となります。
フリー走行2回目の結果から考えると、ハミルトン有利な状況に思われます。
ソフトタイヤのペースは速いものの、10周強くらいしか良いペースを保てなそうでしたから。
レッドブルは、まさかの2ストップ作戦も?なんて考えたりしちゃいますよね。
でも改修となったヤス・マリーナサーキットのデータは、どのチームも持ち合わせていません。
ラバーが乗り、ソフトタイヤが思った以上の20周以上持ったりすると・・・。
もしかしたら一気に、ソフトタイヤ勢に有利な形勢となる可能性もあります。
またターン12~15がコース改修となったことで、セーフティーカーが出動する確率が高くなったはずです。
もしセーフティーカー出動となったら?
そのタイミング次第で、どちらかのドライバーに圧倒的に有利な状況になってもおかしくありません。
このあたりは、どちらが幸運の女神に愛されるのか?
戦略の妙と、運に左右されるドラマという、これもF1の魅力が詰まったレースとなりそうです。
角田裕毅、ついに予選でガスリーを上回る!
そして昨日の予選、角田裕毅選手の活躍を取り上げないわけないはいけません!
今シーズン最終戦でついに!
チームメイトのガスリーを予選で上回ってくれました!
全敗のままシーズンを終えるのと、一回でも上回るのとでは精神的にも全然違ったでしょうし。
何より来シーズンに向けて、本人の自信が深まったはずですよね!
そしてメルセデス勢以外では、角田選手だけがミディアムタイヤでのQ3進出となります。
開幕戦ではミディアムタイヤでのアタックに失敗していた角田選手。
しかしここ最終戦で見事に決めてくれたこと、この一年の成長を証明しているのではないでしょうか!
Q3では1回目のアタックで4番手タイムを叩き出すも、トラックリミットによりタイム取り消し。
もしそれが無ければ、2回目のアタックは限界ギリギリまで攻めて、タイム差的にはもしかしたら3番手まであったのではないかと思っています。
でもまぁ、トップ3インタビューの楽しみは来シーズンまで取っておいて(笑)
まずは今日の決勝レースでしっかりポイントゲットし、来年のさらなる飛躍に繋がる結果を出せるよう応援したいと思います!
ホンダへの想い
朝からこのメッセージを見て、ウルっときた方も多いのではないでしょうか。
日経新聞にも、全面広告で掲載されています。
ホンダが、1964年からF1に参戦し。
その参戦期間中のチャンピオンチームと、同じ日本のトヨタに対して「ありがとう」と。
そして、「じゃ、最後、行ってきます」と。
こんなの、反則ですよ。
朝からこんなの見せられて、管理人の涙腺は崩壊しました(笑)
ホンダ第4期、思えばこんなスタートでした。
2014年アブダビテスト。
HondaのF1パワーユニットが初走行で周回したのは2日間でわずか5周。トラブル連続でメンバーは3日間ホテルにチェックインできませんでした。そこから夢を追いかけ続けて7年。
今週末は同じ場所で世界一をかけて戦います。さあ、見てろよ。ラストラン👊#PowerOfDreams pic.twitter.com/IBczU5uu6p
— Honda Racing F1 (@HondaRacingF1) December 10, 2021
当初は5周も満足に走れなかったエンジンが。
いままさに最後に同じ場所で、F1の頂点まであと一歩のところまで来ています。
ここに至るまでの、技術者や関係者の並々ならぬ努力に対しては本当にリスペクトと感謝ですし。
最終戦での、劣勢を挽回する見事なポールポジションには拍手を送りたいです。
そんなホンダの姿を観れるのも、泣いても笑ってもこのあとの1レースを残すのみです。
いつか必ず「おかえりなさい」と言える日が来ることを信じで。
どんな結果になろうとも、ホンダには惜しみない感謝と拍手で、F1からの旅立ちを見送りたいと思います。
最後はこの2人、人間同士の戦い!
ということで、いろいろ見てきましたが。
F1って、最先端の技術を駆使した戦いでありながら。
でも最後は人間の戦い、精神力の戦いであるのが最大の魅力だと、管理人は考えています。
チームとしてのいろんな戦略や、技術者の想いをのせてはいますが。
最後はコース上で戦うこの2人の偉大なドライバー、人間同士の戦いで決着するはずです。
あと数時間で、いよいよこの戦いの勝者と敗者が決まっているはずです。
クリーンなバトルで決まって欲しいですが、もしかしたらまた両者接触なんてこともあり得るかもしれません。
でも、もうどんな結果になろうとも受け入れるつもりです。
フェルスタッペンとハミルトン、今シーズンこれまでこんなに素晴らしい戦いを繰り広げてくれたことに変わりはありません。
この両雄には感謝とともに、でもやっぱり最後には素晴らしいクリーンな戦いを期待したいと思います。
さぁ、いよいよ世紀の一戦がまもなく始まります。
2021年F1最終戦アブダビGP、みんなで楽しむこととしましょう!
以上、最終戦アブダビGPに向けて想うところでした!