実車テスト機会もほぼ無い中で、どうやったら実力を再証明できるのか・・・?
正直、道筋が見えません。
先日のセルジオ・ペレスのレッドブル加入発表と同時に、アレクサンダー・アルボンのリザーブドライバー降格も併せて発表されました。
その後、本人からもファンへのメッセージなどが出ています。
アルボンは管理人が好きなドライバーだったし、日本のファンも多かったですよね。
なので、仕方ないこととはいえ、なんだかとても悲しい姿でした。。。
そんなアルボンが、再びレギュラードライバーに戻るシナリオはあるのか?
可能性を考えてみることにしました。
2021年はシミュレーター中心の活動に?
まず2021年の、アルボンのチーム内での役割を見てみましょう。
こちらのチーム代表のクリスチャン・ホーナーが明かした、リザーブドライバーの役割は以下です。
- シミュレーターでのマシン開発
- 2022年に向けた開発とタイヤテスト
これだけを見ると、2022年開発に向けて、実走テスト機会もありそうに見えます。
しかしながら、2021年シーズン開幕前の実走テストですら、3日間だけに絞られている状況です。
仮にもしタイヤテストがあっても、貴重な機会なので正ドライバーが対応するはずです。
さらに新型コロナの影響が考えられる中で、実走テストの機会がこれまでよりもさらに増えるとは考えづらい状況のはず。
なので残念ながら、アルボンの2021年型F1マシンでの実車テストは1度も無いことも大いにあり得るのではないでしょうか。
(レッドブルのことなので、きっとデモランは多く見れそうですが・・・)
レギュラーに戻れるシナリオは?
実車テストの機会が無い中で、才能の再証明は難しいはずです。
そうなると、レギュラーに戻るシナリオは他力本願に頼らざるを得ないのかな、と。。
アルボンに良い風向きになるシナリオとしては、、、
- ペレスもアルボンと同様に、フェルスタッペンから0.5秒落ち程度の予選タイムしか出せない
- レース結果もアルボンと同程度以下、トップ争いやフェルスタッペンの援護ができない
残念ながら、こんな他力本願シナリオしか思い浮かびませんでした。。。
でも仮にこのような事態になってペレスが交代となるにしても。
2022年からの交代であれば、候補はピエール・ガスリーや角田裕毅などいくらでも控えています。
そうならないためには・・・
- 2021年シーズン途中に、ペレスの不振によってアルボンに急遽交代する
やっぱり、こんな後ろ向きなシチュエーションくらいしか、レギュラー復帰するシナリオが思い浮かびません・・・(苦笑)
アルボンからのメッセージが切ない・・・
こちらが、アルボンがインスタグラムで公表したメッセージの一部抜粋です。
要約すると、このようなコメントです。
- 『正直傷ついたことを隠すことは出来ない、全力を尽くしたけど十分でなかったようだ』
- 『でもサポートしてくれたファン、特にタイのファンには感謝しかない、とても力になった』
- 『まだ諦めたわけではない、人生を賭けてきたF1でまだまだやりたいことがある』
- 『2022年にはF1に戻って、タイ国旗を振れることに邁進していく』
厳しいF1の世界で仕方ないとは言え、なんだかこのコメントは切なくなってしまいました。。。
なので今回レギュラーに復帰できるシナリオを考えたわけですが、、、
やっぱり現実は厳しいと言わざるを得ません。
もしチャンスが来た時には、今度こそ結果を!
とは言っても、トロロッソで半年、レッドブルで約1年半とたっぷりチャンスを与えられた上で、残念ながら結果を出せなかったのも事実です。
先日の記事にも書いたので、しつこくて申し訳ないですが、今年の開幕戦で優勝を逃したのが本当に悔やまれます。
これまで書いてきた通り、実力の再証明をしようにも、実車に乗る機会が想定できない中で、レギュラー復帰への現実的な道筋は無いといっていいはずです。
しかし例えばですが、来期もまた正ドライバーの新型コロナウィルス感染や、体調不良などの理由で、レッドブルやアルファタウリのドライバーに代役が必要になる機会が、もしかしたらあるかもしれません。
そんな相当薄い可能性になると思いますが、もしそのようなチャンスが再び来た際には。
今年の開幕戦のようにもう取りこぼしは許されません、確実に結果を出して欲しい。
そして、再び我々ファンの前に正ドライバーとして帰ってくるチャンスを掴んで欲しいと思います。
以上、アルボンのレギュラー復活の可能性についてでした。