いよいよ14年ぶりのイモラでの開催となる、F1エミリア・ロマーニャGPの開幕です。
その前にここにきて、ドライバー移籍市場が一気に動き出しました。
まずピエール・ガスリーのアルファタウリ残留が正式発表されました。
それを皮切りに、昨日にはアルファロメオのライコネンとジョビナッツィの残留、また離脱の憶測が囁かれていたラッセルのウィリアムズ残留も正式発表されました。
これで一気に来年2021年のシートが4席埋まる形となります。
残るシート争いの中で、今週末もっともプレッシャーがかかるのはアレクサンダー・アルボンとなりました。
アルボン含めて、残る来年のドライバー移籍市場の形勢を改めてみてみることにします。
現在の空きシート状況
こちらがF1公式ツイッターが配信している、2021年ラインナップのイラストです。
こちらは各チームからの公式発表をベースに作成されているのでまだ6名のシートが「?」となってはいます。
でも、メルセデスのハミルトン、アストンマーチンのストロールの残留は確定でしょうから、そうすると実質的には残りは以下の4シートとなります。
- レッドブル ×1名
- アルファタウリ ×1名
- ハース ×2名
アルボンはイモラのレースが最後の正念場
まずはレッドブルです。
前回のポルトガルGPと今回のエミリア・ロマーニャGP、この2戦のレース結果から来期ドライバーの判断するというウワサが囁かれています。
その大事なポルトガルGPで、アルボンはチームメイトのフェルスタッペンに周回遅れとなり、12位と結果を出せませんでした。
このイモラでのレースがラストチャンスの意気込みで臨む必要があります。
思えば今年の開幕戦、ハミルトンとの接触さえなければ表彰台は確実、あわよくば優勝もあり得たレースでした。
その開幕戦で躓いたところから、いまの躓きが始まっている気がします。
一つの不運だったりミスが、後に命取りとなる厳しいF1の世界をよく表しています。
そうはいっても過去を振り返っていても仕方ないので、この土壇場のイモラでのレース。
予選4位以内、決勝表彰台、という結果なら100点満点。
それにどこまで近づけるかというところでしょうか。
シートを争うペレスも、同じくらいの位置で必死に戦ってくるはずです。
両ドライバーともに、執念のレースで奮起を期待することにしましょう。
アルファタウリのクビアトも厳しい状況
続いてアルファタウリです。
残る一席を巡っては、ダニール・クビアトには厳しい状況となっています。
チームメイトのガスリーが、常時予選ではQ3進出や、レースでも着実にポイント獲得しているのに対して、今シーズンのクビアトは結果が出せていません。
ゆえに我らが角田裕毅選手にチャンスを与えられる可能性が高くなってきています。
日本人ファンとしては角田選手のデビューをもちろん見たいです、でもこれまで頑張ってきてくれたドライバーにも敬意があります。
精一杯戦ってクビアト選手も結果を出したうえで、それでも正々堂々と角田選手が選ばれるような、そんなストーリーを期待して見ています。
なのでアルボンと同様に正念場が続くクビアトにも、このイモラでのレースでは奮起を期待しましょう。
ハースはミックとマゼピンの新人コンビ?
残るはハースです。
現ドライバーのグロージャン、マグヌッセンの離脱が正式に発表されており、2名のドライバーが新たに追加されることは決定しています。
現段階でのウワサとしては、ミハエルの息子ミック・シューマッハと、豊富な資金をバックボーンに持つニキータ・マゼピンの新人コンビ説が有力です。
セルジオ・ペレスがレッドブル入りに的を絞り、ハース入りは資金的に既に諦めたというウワサが根拠です。
いきなり新人二人というのが、不安なことは間違いないです。
しかし一度下降線をたどったチームを立て直すためには、そのやむを得ない選択をしないといけないこともあるのがF1の世界です。
マゼピンについては、国内外のSNSなどでいろいろ言われています。
でもスピードに関しては今年のF2で2勝を上げているのでF1昇格に相応しい結果を出せています。
でもラフプレーは許されませんので、その点だけ今後成長をしてくれれば良いかと思います。
とにかくこちらは、正式発表待ちですね。
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来るドライバーが居れば、必ず去るドライバーもいる厳しい世界がF1のドライバー市場です。
管理人としては、F1の全ドライバーが好きでリスペクトしているので、今年に限らず毎年移籍ニュースの時期になると辛いです。
しかし、今後のドライバー人生を賭けて戦っているF1ドライバーはもっと辛いはずです。
今回のレースで言うと、アルボン、ペレス、クビアトが、今後のF1での生き残りを賭け執念で結果を出しに来るはずです。
そんな彼らに敬意を払わないわけにはいきません。
今週のエミリア・ロマーニャGPではこの3人を応援することにしたいと思います!
以上、加速するドライバー移籍市場のまとめでした!