予測不能を期待していた、例年とは異なる真夏のF1スペインGP。
昨日予選が行われ、メルセデス勢の完璧な1-2位独占という結果になりました。
しかしそれにしても、メルセデス勢は本当に速い、安定していますね。
今回は、なかなか波乱の要素が見当たらない気もします。
でも何が起こるのかわからないのがF1です。
レッドブルが逆転するための条件や、それ以外のチームのポイントなど。
さっそく決勝レースに向けた見どころを見ていきたいと思います。
メルセデス、唯一の不安はデグラデーション?
まずはメルセデス勢です。
今回のスペインGP、フリー走行1からすべてのセッションで1-2位を独占してきました。
予選も、見事にフロントロー独占という結果です。
マシンの実力差が出やすいサーキットという理由もあるかもしれません。
また、ボッタスがきちんとハミルトンと超僅差の2位につけてるところも凄いですね。
チームとして盤石の体制になっていることも素晴らしいと思います。
唯一不安があるとするならば、やはり高温下でのタイヤマネジメントでしょうか。
前回の70周年記念GPは、以下の条件が重なりブリスター問題が出てしまいました。
- シルバーストンのサーキット特性
- ソフト寄りのコンパウンド
- 通常より高い内圧
でも今回この条件は無いので、ブリスターは発生しないように思えます。
ただしレッドブルよりも早く摩耗が進み、デグラデーションが発生しだすとピンチかもしれません。
唯一の不安材料、でしょうか。
しかし、優秀なこのチームです。
きっとそのような事態に備えてすでに戦略も練っているんじゃないかと思います。
もしレッドブルよりもタイヤの摩耗が激しい時は。
もしかしたら、2人のドライバーで戦略をわけるかもしれません。
「タイヤ重視」「コースポジション重視」で戦略を分けてくるのでは無いでしょうか。
もともと今シーズンは、公平を期すために同じ戦略を取らせることが多かったと思います。
しかし、このチームならきちんとドライバーマネジメントも行えます。
勝つための最適解をドライバーも納得したうえで練っているのではと想像します。
いずれにしても、普通にいけば優勝争いはメルセデス勢二人の戦いになるはずです。
抜きにくいサーキットなので、スタートが最重要になってくるのは間違いないです。
スタートと、その後の状況に合わせた戦略に注目して見てみましょう。
レッドブル逆転の奇策はあるか?
レッドブルは、フェルスタッペンが予選3位、アルボンが6位。
アルボンは、今回はとにかく最低限のポジションは確保できましたね!
ここから、メルセデス勢を逆転する奇策はあるか?
うーん・・・。
いろいろ考えてみましたが、現実的にはあまり可能性ありませんね(笑)
まず可能性としては、とにかくスタートでトップに立つことですね。
トップに躍り出た場合にのみ、勝つチャンスが出てくるかと。
この場合、チームメートのアルボンの援護が重要になってきますが、スタート位置とペース差からそれも期待できなそうです。
なので仮にスタートでトップに立っても厳しい戦いが待っているかと。
今回は、どうしても他力本願になりますね。
次のチャンスとしては、メルセデス勢がタイヤで苦しんだ場合でしょうか。
しかし、メルセデス勢が何も対策せずにここに乗り込んできていると思えないですよね。
なので、レースセットをメルセデスもきちんと煮詰めてきているはずです。
現実的には苦しい戦いになるでしょう。
あとはセーフティーカーが抜群のタイミングで入ることくらいですかね。
ダブルストップしないといけないメルセデス勢の間隙をぬって戦うような展開でしょうか。
これらの可能性が複数同時に発生したりする運も重なれば、勝利が見えてくるかもです。
いずれにしても、とにかくスタートを決めることと、何かあったときに然るべき場所にいることが重要です。
このあたりに注目してレースを見てみることにしましょう。
ガスリーのQ2アタックは見事!
予選でインパクトがあったということでは、ガスリーのQ2のアタックは見事でした!
5番手タイムを叩き出してQ3進出を果たしました。
去年の可哀そうな状態のガスリーを見てますから、今年のこれまでの活躍は嬉しいですね。
でも今年は予選では目立っていますが、レースではなかなかコンスタントにポイントが取れていないというのも事実です。
ここらでレースでも良いところを見せたいところです。
スタート位置は10番手です。
- 後ろのミディアムタイヤ勢に前に行かれないこと。
- 戦うべき相手を見極め、タイヤを痛めつけないこと。
今回のポイントはこのあたりでしょうか。
今回の競争相手は、現実的にはマクラーレンと、もしかしたら前から落ちてくるレーシングポイント。
それと後ろから来るルノーあたりでしょうか。
無駄にフェラーリ勢と争ってタイヤを痛めつけないで、6~7位あたりのポイントを着実に持ち帰る。
このような走りができれば、さらに評価も高まり、今後のトップチームへの復帰も広がると思うので期待して見てみましょう。
ベッテルの意地を見たい
ベッテルは、残念ながら1000分の2秒差でQ2落ちしてしまいました。
今回シャーシ交換もして、精神的にも少し明るくなったように思っていたのですが、予選の結果は残念なものとなりました。
チームメートのルクレールに対して、コンマ3~4秒遅いことが続いています。
ルクレールは素晴らしいドライバーなのですが、ベッテルは4度のチャンピオンです。
どうしてもファンやマスコミからの期待は高くなってしまうので、ここらで意地を見せてもらいたいところです。
決勝は、ミディアムタイヤでのスタートができる良い位置からのスタートです。
今年ルクレールがやっているような、冷静で着実にポジションを上げていく走り。
気づいたらなぜか上位にいて、さすがチャンピオンというような走り。
今度こそ、期待して見ることにしましょう。
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予想外の出来事が多く発生するか、と思っていた真夏のスペインGP。
そういえば昨日の記事に書いた、Haasは金曜の好走から一転、予想外に失速してしまいましたね(笑)
なんだったのでしょう?
本人たちも速かった理由も解らなければ、遅くなった理由も解らないみたいです(笑)
トップ争いは、今のところは順当な結果が予想されます。
しかし、何が起きるのか解らないのがF1です。
F1スペインGP決勝、まもなくレースです。
わくわくドキドキするような、予測不能なGPを期待することにしましょう!