レッドブルもメルセデスも、今年まだ1-2フィニッシュがありません。
ワンツーの無いままタイトルを獲ったチームなんてあるのか、調べてみました!
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先日のメキシコGP、地元のペレスがハミルトンを猛追するも、惜しくも届かず3位。
レッドブル・ホンダの、今シーズン初のワンツーフィニッシュとはなりませんでした。
一方のメルセデスも、レッドブルと同じくワンツーフィニッシュは今年これまでありません。
そんな状況を見ていたら、またとある疑問が頭をよぎってきました。
『一度もワンツーフィニッシュせずに、タイトルを獲ったチームなんてこれまであったっけ?』
うーん、むむむ・・・パッと思い出せない(笑)
でもタイトル獲得チームは、普通シーズンで1回くらいはワンツーフィニッシュしているような?
ということで、これは気になってきたので。
さっそく調べてみることにしました!
チャンピオンチームの1-2フィニッシュ回数一覧
年度 | チーム | 1-2フィニッシュ |
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2020 | メルセデス | 5回 |
2019 | メルセデス | 9回 |
2018 | メルセデス | 4回 |
2017 | メルセデス | 4回 |
2016 | メルセデス | 8回 |
2015 | メルセデス | 12回 |
2014 | メルセデス | 11回 |
2013 | レッドブル | 4回 |
2012 | レッドブル | 1回 |
2011 | レッドブル | 3回 |
2010 | レッドブル | 4回 |
2009 | ブラウンGP | 4回 |
2008 | フェラーリ | 3回 |
2007 | フェラーリ | 4回 |
2006 | ルノー | 1回 |
2005 | ルノー | 無し |
2004 | フェラーリ | 8回 |
2003 | フェラーリ | 無し |
2002 | フェラーリ | 9回 |
2001 | フェラーリ | 3回 |
2000 | フェラーリ | 3回 |
1999 | フェラーリ | 3回 |
1998 | マクラーレン | 5回 |
1997 | ウィリアムズ | 無し |
1996 | ウィリアムズ | 6回 |
1995 | ベネトン | 1回 |
1994 | ウィリアムズ | 1回 |
1993 | ウィリアムズ | 1回 |
1992 | ウィリアムズ | 6回 |
1991 | マクラーレン | 3回 |
1990 | マクラーレン | 無し |
1989 | マクラーレン | 4回 |
1988 | マクラーレン | 10回 |
1987 | ウィリアムズ | 4回 |
平均 4.2回 / 1シーズン |
(調査条件)
- 1987年以降のシーズンを対象に調査
コンストラクターズ選手権のチャンピオンチームと、シーズンにおけるワンツーフィニッシュ回数を表にまとめてみました。
調査対象は、管理人がF1を見始めた1987年から2020年までの34シーズンとします。
結果は、ワンツーフィニッシュの無いままコンストラクターズタイトルを獲得したシーズンは。
『2005年、2003年、1997年、1990年の合計4回』
あることが分かりました!
ただし4回ありますが、最後はもう16年も前の2005年シーズンです。
なのでもしこのまま2021年シーズン、メルセデスかレッドブルがワンツーが無いままタイトルを獲得したら。
2005年以来16年ぶりの珍事発生ということですね!
34シーズンで該当は4回なので、確率としては11.8%。
約8~9年に1回くらいの確率なので、2021年はとても珍しいシーズンになる可能性があると言って良いのではないでしょうか。
過去4回と、2021年の共通点は?
2005年
前年までのシューマッハ・フェラーリ時代が終焉し。
アロンソ(ルノー)vs ライコネン(マクラーレン)の若手同士のタイトル争いだったシーズン。
2003年
シューマッハ(フェラーリ)vs ライコネン(マクラーレン)の、チャンピオンと若手のタイトル争い。
1位と2位のポイント差が少ないこともあり、シーズン1勝のライコネンが最終戦までタイトルを争ったシーズンでした。
1997年
ヴィルヌーヴ(ウィリアムズ)vs シューマッハ(フェラーリ)の、若手とチャンピオンのタイトル争い。
最終戦までもつれたタイトル争いは、両雄のこのクラッシュにより決着。
1990年
セナ(マクラーレン)vs プロスト(フェラーリ)の、チャンピオン同士のタイトル争い。
シーズン終盤までもつれたタイトル争いは、第15戦日本GP鈴鹿にてスタート後の1コーナーで両雄クラッシュにより決着。
過去4回のケースと2021年、何か共通点があるかと思い並べてみましたが。
『異なるチームのドライバーによる、シーズン終盤までのタイトル争い』
そんなシーズンであるということが共通点ですかね。
タイトルを争う一方のドライバーが、しぶとくライバルチーム間の2位に割り込むことにより。
結果ライバルチームが1-3フィニッシュするケースが多い、ということかもしれませんね。
ちなみに今年2021年、メルセデスとレッドブル両チームの1-3フィニッシュ回数を見てみると。
- メルセデス:4回
- レッドブル:3回
こんな感じです。
対して過去4回のケースの1-3フィニッシュ回数。
- 2005年 ルノー:1回
- 2003年 フェラーリ:4回
- 1997年 ウィリアムズ:2回
- 1990年 マクラーレン:4回
こんなにあるので、あながち間違ってないかもですね!
タイトルを獲れなかったドライバーは全員チャンピオンですし、タイトル獲得チームの間にしぶとく割って入り、2位をもぎとるケースが多かったのかもしれませんね!
あと気になる点としては、全4回のうち1997年と1990年の2回については。
どちらのシーズンも、両雄のクラッシュによるタイトル決定でした。
今年2021年、間違ってもこんな形でのタイトル決着は、共通点とならないように祈りたいですね(笑)
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ということで、コンストラクターズタイトルを獲得したチームのワンツーフィニッシュ回数を調べてみました。
統計的には、『タイトル獲得チームの多くは、ワンツーフィニッシュを達成』していることが分かりました。
今シーズンは1ptを争う激しいタイトル争いなので、残り4レースで1-2フィニッシュを決めたチームが、ドライバーズもコンストラクターズも大きく有利に立てそうですね。
そうなると、昨日の記事でも取り上げましたが、やっぱりペレスとボッタスの役割がカギを握ってくるかもしれません。
果たして残り4レースで、先に1-2フィニッシュを決めるのはメルセデスとレッドブルどちらなのか?
それとも、16年ぶりに1-2フィニッシュの無いままタイトル決定となるのか?
ぜひそんな視点からも、今シーズン残り4レースを楽しむこととしましょう!
以上、コンストラクターズタイトル獲得チームの1-2フィニッシュ回数調査でした!