2強対決のタイトル争いが、シーズン終盤逆転するって少ない気がしませんか?
なので、残り5戦から逆転タイトル獲得となったシーズンを調べてみました!
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いよいよ今週はメキシコGP、今年のF1もラスト5戦です。
2021年は、フェルスタッペンとハミルトンのハイレベルな2強対決シーズンとして。
おそらく何年後にも語られる、歴史的なシーズンとなりそうですね。
そんなことを考えていたら、またとある疑問が頭に沸いてきてしまいました。
『2強対決のタイトル争いって、シーズン終盤での逆転タイトル獲得は意外に少ないような?』
むむむ・・・?
例えば2010年のベッテルや、2007年のライコネンなど。
複数名のドライバーによる混戦シーズンでの大逆転タイトル獲得は、すぐにパッと思い出せますが。
2強の真っ向対決となったタイトル争いって、意外に逆転のケースは少ないような?
ということで『残り5戦から、逆転でタイトル獲得となったシーズン』を調べてみることにします!
残り5戦時点の順位と、タイトル獲得の相関
年度 | 残り5戦時点 | 最終結果 | ||
---|---|---|---|---|
1位 | 2位 | pt差 | タイトル獲得 | |
2020 | L.ハミルトン | V.ボッタス | 77 | L.ハミルトン |
2019 | L.ハミルトン | V.ボッタス | 73 | L.ハミルトン |
2018 | L.ハミルトン | S.ベッテル | 50 | L.ハミルトン |
2017 | L.ハミルトン | S.ベッテル | 34 | L.ハミルトン |
2016 | N.ロズベルグ | L.ハミルトン | 23 | N.ロズベルグ |
2015 | L.ハミルトン | N.ロズベルグ | 48 | L.ハミルトン |
2014 | L.ハミルトン | N.ロズベルグ | 3 | L.ハミルトン |
2013 | S.ベッテル | F.アロンソ | 77 | S.ベッテル |
2012 | F.アロンソ | S.ベッテル | 4 | S.ベッテル |
2011 | S.ベッテル | J.バトン | 124 | S.ベッテル |
2010 | M.ウェバー | L.ハミルトン | 5 | S.ベッテル |
2009 | J.バトン | R.バリチェロ | 16 | J.バトン |
2008 | L.ハミルトン | F.マッサ | 2 | L.ハミルトン |
2007 | L.ハミルトン | F.アロンソ | 5 | K.ライコネン |
2006 | F.アロンソ | M.シューマッハ | 10 | F.アロンソ |
2005 | F.アロンソ | K.ライコネン | 24 | F.アロンソ |
2004 | M.シューマッハ | R.バリチェロ | 38 | M.シューマッハ |
2003 | M.シューマッハ | K.ライコネン | 7 | M.シューマッハ |
2002 | M.シューマッハ | J.P.モントーヤ | 66 | M.シューマッハ |
2001 | M.シューマッハ | D.クルサード | 37 | M.シューマッハ |
2000 | M.ハッキネン | M.シューマッハ | 2 | M.シューマッハ |
1999 | E.アーバイン | M.ハッキネン | 2 | M.ハッキネン |
1998 | M.ハッキネン | M.シューマッハ | 16 | M.ハッキネン |
1997 | M.シューマッハ | J.ヴィルヌーヴ | 11 | J.ヴィルヌーヴ |
1996 | D.ヒル | J.ヴィルヌーヴ | 21 | D.ヒル |
1995 | M.シューマッハ | D.ヒル | 15 | M.シューマッハ |
1994 | M.シューマッハ | D.ヒル | 21 | M.シューマッハ |
1993 | A.プロスト | A.セナ | 27 | A.プロスト |
1992 | N.マンセル | R.パトレーゼ | 52 | N.マンセル |
1991 | A.セナ | N.マンセル | 22 | A.セナ |
1990 | A.セナ | A.プロスト | 17 | A.セナ |
1989 | A.プロスト | A.セナ | 1 | A.プロスト |
1988 | A.セナ | A.プロスト | 3 | A.セナ |
1987 | N.ピケ | A.セナ | 14 | N.ピケ |
(調査条件)
- 1987年以降のシーズンを調査
残り5レース時点のランキングとポイント差、そして最終的にタイトルを獲ったドライバーを表にしてみました。
管理人がF1を見始めた、1987年から昨年2020年までの34シーズンを調査対象としています。
結果としては。
『34シーズン中6シーズンが、残り5戦から逆転タイトル獲得劇となった!』
ということが分かりましたね!
年度では2012年、2010年、2007年、2000年、1999年、1997年の6シーズンです。
確率では17.6%ですね。
うーん、なんだか多いのか少ないのか、良く分からなくて微妙(笑)
でもせっかく調べたことですし、もう少し掘り下げて見てみることにしましょう。
2強対決のシーズンは?
該当年度は、2012年、2010年、2007年、2000年、1999年、1997年の6シーズンですが。
この中で、2強対決のシーズンと言えばどの年が該当するでしょうか?
2010年・2007年:×
ベッテル、ライコネンの初戴冠となったこの2シーズン。
最終戦で3名以上にタイトル獲得の可能性があったので、この2シーズンは2強対決ではないと言い切れると思います。
2012年:〇
開幕から7戦目まで、異なる優勝者が誕生するという伝説のシーズンです。
なので混戦のイメージが強いですが、でも残り5レースの時点では。
- アロンソ:194pt
- ベッテル:190pt
- ライコネン:157pt
アロンソとベッテルが、3位ライコネンに1レース優勝以上のポイント差をつけています。
シーズン通しての2強対決と言うよりは。
シーズン終盤この2人に絞られた2強対決と言って良さそうですね!
2000年:△
このシーズン、シューマッハとハッキネンの一騎打ちのイメージが強いですが。
でも残り5レース時点のポイントは。
- ハッキネン:64pt
- シューマッハ:62pt
- クルサード:58pt
と、意外にクルサードが頑張っていて三つ巴の戦いなんですよね(汗)
なのでシーズンを通しての2強対決という意味では『△』という感じでしょうか。
1999年:〇
このシーズン、残り5レースでのポイント差は。
- アーバイン:56pt
- ハッキネン:54pt
- フレンツェン:36pt
と、1レース優勝以上のポイント差(当時は1位:10pt)を3位フレンツェンにつけています。
なので2強対決と言っても良さそうですよね!
でもシューマッハがシーズン中盤に骨折で欠場となったので、なんだかちょっと微妙かもですが(笑)
1997年:〇
2強のこのクラッシュで決まったこのシーズン。
- シューマッハ:66pt
- ヴィルヌーヴ:55pt
- フレンツェン:23pt
残り5レースでのポイント差も3位に対して圧倒的ですし、この年はシーズン通して文句なく2強対決ですね!
2021年の2強対決はどうなる?
ということで、これまでのデータを整理してみると。
『2強対決で残り5戦からの逆転タイトル劇は、1997年、1999年、2012年の3回だけ!』
ということが分かってきましたね!
34シーズンで3回、約10年に一回のレアケースと言うことがわかりましたので。
これはフェルスタッペンファンには心強いデータとなりますね!
でもまぁ、何をもって『2強対決』とするかで若干結果は変わりますが(笑)
これまでのF1で、多くの皆さんがイメージする2強対決って、こんなところでしょうか。
- ハミルトン vs ロズベルグ
- シューマッハ vs アロンソ
- シューマッハ vs ハッキネン
- セナ vs プロスト
シューマッハ vs ハッキネン対決は2000年に△で該当しましたが、それ以外はやっぱり逆転タイトル劇は無かったわけで。
その結果、『2強対決って、意外に逆転しない』というイメージに繋がったのかもですね!
今回調べたデータでは、今年のタイトルはフェルスタッペン有利なデータとなりましたが。
でも母数も少ない単なる統計なので、ハミルトンファンの方はあまり気にせずに(笑)
とにかく、歴史に残るシーズンになりそうな2021年、残り5レース。
果たして、今回調べた通り高い確率でフェルスタッペンが逃げ切れるのか?
ぜひそんな着眼点からも、このハイレベルな2強対決を楽しむこととしましょう!
以上、2強対決は意外に逆転タイトル劇が少ないのかの調査でした!