これまで多くのチームやドライバーが表彰台に立っている2021年。
序盤6戦終了時点で、過去のF1シーズンと比較してみました!
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先日のアゼルバイジャンGPにおいて。
ベッテルが異なる4チームで表彰台を獲得した記録を調べてみました。
その記事を書いたり調べたりしている際、こんな新たな疑問が頭をよぎりました。
『2021年、第6戦ですでに6チーム8名が表彰台登壇。これってかなり多い!?』
今年これまでレッドブル、メルセデス、フェラーリ、マクラーレン、アルファタウリ、アストンマーチンの6チーム。
そして、フェルスタッペン、ペレス、ハミルトン、ボッタス、サインツ、ノリス、ガスリー、ベッテルの8名のドライバーが表彰台に登壇しています。
表彰台3名×6戦=のべ18名しか席が無いわけですから。
そんな中で今年の6チーム8名ってかなり多いはずですよね。
そしてもしかして、荒れるシーズンを象徴しているのでは?
気になってきたので、さっそく過去のシーズンと比較してみることにしました!
第6戦終了時:表彰台獲得チーム数
年度 | チーム数 |
---|---|
2021年 | 6 チーム |
2020年 | 4 チーム |
2019年 | 3 チーム |
2018年 | 4 チーム |
2017年 | 3 チーム |
2016年 | 4 チーム |
2015年 | 2 チーム |
2014年 | 5 チーム |
2013年 | 4 チーム |
2012年 | 7 チーム |
2011年 | 4 チーム |
2010年 | 5 チーム |
2009年 | 5 チーム |
2008年 | 4 チーム |
2007年 | 4 チーム |
2006年 | 5 チーム |
2005年 | 5 チーム |
2004年 | 4 チーム |
2003年 | 5 チーム |
2002年 | 3 チーム |
2001年 | 5 チーム |
2000年 | 5 チーム |
(調査条件)
- 2000年以降のシーズンを調査
リタイア率が高かった1990年代以前を除き、2000年以降に絞って調査しました。
まずは、『序盤6戦終了時の、表彰台登壇チーム数』についての結果です。
今年2021年の『6チーム』という数字は。
『今回調査対象の22シーズンで、2番目に多いシーズン』
であることがわかりました!
唯一、今年2021年を上回ったシーズンが2012年です。
- レッドブル
- フェラーリ
- マクラーレン
- ロータス
- メルセデス
- ザウバー
- ウィリアムズ
序盤6戦までで、この7チームもが表彰台を獲得する波乱の序盤戦となったシーズンです。
ただし2012年当時の参戦チーム数は12チームで、今年2021年は10チームです。
- 2012年 7チーム/全12チーム(登壇率58.3%)
- 2021年 6チーム/全10チーム(登壇率60.0%)
参戦チーム数に対する表彰台登壇率で比較してみると、2012年より今年2021年の方が登壇率は高いことがわかります。
なので2012年と同じくらい、今年ここまでは波乱要素の強いシーズンだったことがわかりますね!
第6戦終了時:表彰台獲得ドライバー数
年度 | ドライバー数 |
---|---|
2021年 | 8 名 |
2020年 | 5 名 |
2019年 | 5 名 |
2018年 | 7 名 |
2017年 | 6 名 |
2016年 | 8 名 |
2015年 | 4 名 |
2014年 | 8 名 |
2013年 | 8 名 |
2012年 | 10 名 |
2011年 | 7 名 |
2010年 | 8 名 |
2009年 | 8 名 |
2008年 | 7 名 |
2007年 | 6 名 |
2006年 | 8 名 |
2005年 | 9 名 |
2004年 | 6 名 |
2003年 | 7 名 |
2002年 | 6 名 |
2001年 | 7 名 |
2000年 | 7 名 |
(調査条件)
- 2000年以降のシーズンを調査
続いて、『序盤6戦終了時の、表彰台登壇ドライバー数』についての結果を見てみましょう。
今年2021年の『8名のドライバー』という数字は。
『今回調査対象の22シーズンで、3位タイで多いシーズン』
ということがわかりました!
トップはまたも2012年の『10名』、やっぱりこの年は凄いですね(笑)
そして2位は2005年の『9名』となっています。
そして3位タイで、『8名』となるわけですが。
2016/2014/2013/2010/2009/2006年と、今年以外にも6シーズン該当がありました(表の緑字)。
なので今年のドライバーの人数は、チーム数ほどは多くはないようです。
これまでの歴史と比較して、そこそこ多いシーズンであるということですね。
シーズン最終結果:序盤結果との因果関係は?
年度 | チーム数 | ドライバー数 |
---|---|---|
2021年 | ? | ? |
2020年 | 7 チーム | 13 名 |
2019年 | 5 チーム | 8 名 |
2018年 | 4 チーム | 7 名 |
2017年 | 4 チーム | 7 名 |
2016年 | 5 チーム | 9 名 |
2015年 | 6 チーム | 10 名 |
2014年 | 6 チーム | 10 名 |
2013年 | 4 チーム | 8 名 |
2012年 | 7 チーム | 13 名 |
2011年 | 4 チーム | 7 名 |
2010年 | 5 チーム | 8 名 |
2009年 | 8 チーム | 13 名 |
2008年 | 9 チーム | 14 名 |
2007年 | 6 チーム | 8 名 |
2006年 | 7 チーム | 12 名 |
2005年 | 7 チーム | 13 名 |
2004年 | 5 チーム | 9 名 |
2003年 | 6 チーム | 10 名 |
2002年 | 4 チーム | 7 名 |
2001年 | 7 チーム | 10 名 |
2000年 | 5 チーム | 7 名 |
(調査条件)
- 2000年以降のシーズンを調査
こちらが、最終的にそのシーズン一年間で、何チーム何名が表彰台に登壇したかのデータです。
チーム・ドライバーともに、トップと2位のシーズンに黄色マークをつけてみました。
もっとも多かったシーズンは2008年でした。
この年は10チーム中、9チームが表彰台を獲得するという、凄まじく荒れた年となりました。
でも序盤の登壇数はそこまで多くなかったので、このシーズンは中盤から後半にかけて荒れに荒れたシーズンだったということです。
では一方、序盤6戦で多かった2012年や2005年はどんな結果だったでしょうか?
このデータからは、その後もそのまま表彰台登壇ドライバーが順調に増え続け。
両シーズンとも13名が表彰台を経験するシーズンだったことがわかります。
なのでもし今年2021年も、この序盤が多かった2012年や2005年と傾向が同じであれば。
シーズン終了後には、13名前後の表彰台登壇ドライバーが期待できるシーズンとなるのではないでしょうか!
そしてぜひその中の一人が、日本期待の角田裕毅選手だったらもう最高ですよね!
最後まで誰が勝つかわからないシーズンに!?
表彰台登壇に関するデータを見てきました、いかがだったでしょうか。
近年で印象に残っている、波乱のシーズンとしてはやっぱり2012年です。
なんとこの年、最初の7戦すべて異なる優勝者というとんでもないシーズンでした。
みんな大好きマルドナド師匠が勝ったのもこの年でしたよね(笑)
今回調べた2012年や2008年のシーズン。
最終戦の最終ラップまで、チャンピオンが誰になるかわからなかった凄いシーズンでした。
ぜひ今年もそんな凄いシーズンになって欲しいですよね!
とにかくこれから今年の残りレースで、表彰台に登壇するドライバーが増えそうな傾向がデータで出たので。
ぜひこんな観点からも、今年のF1を楽しんでみてはいかがでしょうか!
以上、序盤6戦での表彰台登壇回数の調査についてでした!