あれから27年、それでもF1は続いています。
F1に安全神話なんて存在しないことを、決して忘れてはいけない日です。
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いよいよ本日から、2021年F1第3戦ポルトガルGPの開幕です!
本日、4月30日はフリー走行が行われます。
ゴールデンウィークに入って、早々のグランプリと言えば。
オールドファンは、1994年のサンマリノGPが脳裏に焼き付いている方も多いはずですよね。
管理人は毎年、この時期はイモラの悲劇でこの世を去った2人のこと、そしてF1は危険なスポーツであるということを忘れないように考えることにしてします。
決して、忘れてはいけないことだと思っています。
なので、今日はF1の安全性について、思うところを書きたいと思います。
安全神話などない、その日は突然やってくる
こちら、1994年F1第2戦パシフィックGP。
少し切れている写真ですいませんが、管理人が撮影した、並んで走るアイルトン・セナとローランド・ラッツェンバーガーです。
まさか第3戦サンマリノGP、この2週間後には2人が揃って命を落とすなんて。
もちろんこの時、誰も想像していませんでした。
この当時、『カーボンモノコック』の採用で安全性が飛躍的に高まったF1マシン。
レースにおいては、12年間も死亡事故は発生していませんでした。
なので、『もはやF1で死亡事故なんて発生しない』と、誰もがこの安全神話を信じていました。
ところが、結果はご存知の通り。
イモラの悲劇の週末が、この2人の命を突然奪うこととなりました。
- 絶対の安全なんてあり得ないこと
- その日は突然やってくること
2人の死をもって知ることとなりました。
今の時代に置き換えるとヘイロー?
当時の『カーボンモノコック』の安全神話は、もしかしたら今の時代では『ヘイロー』の安全神話に似ているのかもしれません。
昨年のバーレーンGP。
『ヘイローがグロージャンの命を守った!』のは事実です。
しかし『ヘイローがあるから、安全で大丈夫というわけではない』ということを、あらためて認識しておきたいですし、忘れないようにしたいです。
このグロージャンの事故も、数々の奇跡が積み重なって無事生還できたにすぎません。
一歩間違えれば、『今のF1でも安全神話なんてない』ということ。
クラッシュすれば、ドライバーには生命の危機が常につきまとうこと。
この日だからこそ、あらためて胸に刻んでおきたいと思います。
生命の危機と隣り合わせで戦うドライバーをリスペクト
1994年のイモラの週末を知っていたり、2014年日本GPの悲しい事故を現場で見たり。
またF1以外のカテゴリーにおいても、数々の悲しい事故を見る経験をしたことがある方も多いと思います。
いろんな悲しい事故を経験をしてくると、例えば前戦イモラでのボッタスとラッセルのクラッシュなどを見ると、本当にゾッとするんです。
とにかく他のスポーツと異なり、悲しい事故や危険と常に隣り合わせのこのスポーツです。
なので、前戦イモラでのマゼピンのクラッシュの時にも記事にしましたが、たとえ小さなクラッシュや嫌いなドライバーでも、嘲笑したり揶揄したりする気持ちにはなれません。
このスポーツを愛しているファンとして出来ること。
生命を賭けて戦っているドライバー全員をリスペクトし、レースが安全無事に終了することを祈ることだけだと考えています。
最近F1を見始めた方は、突然ドライバーが命を落とすところを見たことが無い方も多くいると思います。
もしこの記事を読んで、同じように考えてくれる方が居れば。
ぜひ今回のポルトガルGPでは全ドライバーをリスペクトしながら応援し、ノークラッシュで無事にレースが終わる楽しいグランプリになることを一緒に祈りたいと思います。
湿っぽくなりましたが、ポルトガルGP楽しみましょう!
すみません、せっかくF1ポルトガルGPの開幕なのに、なんだか湿っぽくなってしまいましたね(笑)
さぁ、いよいよポルトガルGPです!
ハミルトンとフェルスタッペン、メルセデスとレッドブルの頂上対決が楽しみで仕方ありません!
また日本期待の角田裕毅も、必ず悔しさから成長を見せてくれるはず!
移籍したり、マシンで苦戦しているドライバーたちも、必ず良いところを見せてくれるはずです!
とにかく、生命の危険と隣り合わせで、最高の戦いを見せてくれるF1ドライバーたち。
そんな彼らをリスペクトしながら、ポルトガルGPを存分に楽しむこととしましょう!
以上、F1の安全性について思うところでした!