歴代日本人F1ドライバー、デビュー戦はどんな結果だった?

調べてみた
© motor1.com
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1987年以降にデビューした日本人F1ドライバー、これまで『13人』。

予選・決勝戦績や対チームメイト成績から、角田裕毅のデビュー戦目標を考えてみます!

 

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いよいよあと一週間と少しで2021年のF1開幕戦です。

日本においては、なんと言っても角田裕毅選手のF1デビューがもっとも注目を集めているのではないでしょうか。

いつもF1を見ない友人の声などからも、F1ファンではない層の注目も集めつつあることを感じます。

 

デビュー戦となるバーレーンGPでは、日本だけではなく世界中をアッと言わせる活躍を期待したいですよね!

でも、これまでの日本人F1ドライバーのデビュー戦って・・・

あまり良い思い出が無いような気がします(苦笑)

 

角田選手のデビュー戦、どれくらいの活躍をすれば度肝を抜く結果となるのか?

これまでの歴代日本人F1ドライバーのデビュー戦結果をきちんと整理し、考えてみることにします。

 

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【予選編】歴代日本人ドライバー デビュー戦

日本人ドライバー 予選 チームメイト 予選
中嶋悟 12位 A.セナ 3位
鈴木亜久里 20位 P.アリオー 19位
片山右京 18位 B.ガショー 22位
鈴木利男 23位 E.コマス 21位
野田英樹 24位 E.コマス 23位
井上隆智穂 26位 D.ブラバム 24位
中野信治 16位 O.パニス 9位
高木虎之介 13位 R.ロセット 19位
佐藤琢磨 22位 G.フィジケラ 8位
井出有治 21位 佐藤琢磨 20位
山本左近 21位 佐藤琢磨 19位
中嶋一貴 19位 N.ロズベルグ 10位
小林可夢偉 11位 J.トゥルーリ 4位
平均順位 18.9位 平均順位 15.5位
対チームメイト成績:2勝11敗
予選最高位:11位(小林可夢偉)

(調査条件)

  • 1987年以降の日本人ドライバーを調査
  • スポット参戦ドライバーも含める
  • 予備予選のみ出場の服部尚貴は除く

 

まずは予選の結果からです。

各日本人ドライバーの予選順位と、デビュー戦のチームメイトとの成績比較ができるようにしました。

 

やっぱり良い思い出が無いのは当たっていました。

これまで13人のうち、デビュー戦の予選でチームメイトを上回ったことはたった2回しかありません。

さらに予選順位平均で見ると、チームメイトよりも3.4ポジションほど劣る結果となっています。

 

小林可夢偉の予選11位が最高順位です。

Q3進出寸前の結果は素晴らしいのですが、チームメイトのトゥルーリが4位だったことを考えると、手放しで喜んでいい結果では無いこともわかります。

 

とにかくこれまでの日本人ドライバーのデビュー戦予選では、

順位も対チームメイトでも苦戦していることが良く解かります。

 

【決勝編】歴代日本人ドライバー デビュー戦

日本人ドライバー 決勝 チームメイト 決勝
中嶋悟 7位 A.セナ リタイア
鈴木亜久里 16位 P.アリオー 9位
片山右京 12位 B.ガショー リタイア
鈴木利男 12位 E.コマス リタイア
野田英樹 リタイア E.コマス リタイア
井上隆智穂 リタイア D.ブラバム 12位
中野信治 7位 O.パニス 5位
高木虎之介 リタイア R.ロセット リタイア
佐藤琢磨 リタイア G.フィジケラ リタイア
井出有治 リタイア 佐藤琢磨 18位
山本左近 リタイア 佐藤琢磨 リタイア
中嶋一貴 10位 N.ロズベルグ 4位
小林可夢偉 9位 J.トゥルーリ リタイア
完走平均順位 10.4位 完走平均順位 9.6位
完走率:53.8%
入賞:無し
決勝最高位:7位(中嶋悟、中野信治)

 

つづいて、決勝レースの結果です。

 

こちらも予選同様、良い結果がほとんどありません。

これまで13人のうち、デビュー戦を完走したのは7人だけ、半数近くがリタイアという結果です。

ただし現代のF1と異なり、一昔前はリタイアする台数も多かったです。

チームメイトの完走率も同じように低いので、完走率についてはそれほど悪くないのかもしれません。

 

なので完走率はともかく、日本人ドライバーのデビュー戦での入賞が無いことの方に注目です。

中嶋悟さんと中野信治さんの7位が最高位となります(当時の入賞は6位まで)。

 

チームメイトに目を向けると、低い完走率であるにも関わらず、パニスとロズベルグの2度の入賞があります。

なのでレース結果についても、日本人ドライバーのデビュー戦はあまり良い結果ではないと言って良いのではないでしょうか。

 

なおパフォーマンスということでは、小林可夢偉について触れないわけにはいきません。

惜しくも入賞こそならなかった(当時の入賞は8位まで)ものの、チャンピオンを争うバトンとバトルを演じたり、途中3位を走ったりと見せ場たっぷりの活躍でした。

結果には残らないですが、デビュー戦ではこのようなパフォーマンスを見せることも重要かと思います。

 

角田裕毅、デビュー戦での目標はどれくらい?

© Yuki Tsunoda Twitter

これまでの13人の日本人F1ドライバーのデビュー戦、かなり苦労してきたことがわかりましたね。

 

これまでの日本人ドライバーを超える結果となると、

角田裕毅選手のデビュー戦はこんな目標になるかと思います。

チャレンジ目標
  • 予選でQ3進出(10位以内)
  • 予選結果でガスリーを上回る順位
  • 決勝では入賞ポイントゲット

 

仮にこの3つのチャレンジ目標のうち、一つでも達成出来たとすれば、新人のデビュー戦としては上々の結果だと思います。

もし仮に3つとも達成した場合には、世界中が『アッ』と驚くレベルの結果となるでしょう。

 

『ワールドチャンピオンになることが目標』と公言している角田裕毅選手です。

なので、これまでの日本人ドライバーの基準はあっさり超えてほしい。

ここは我々ファンとしても、敢えてこれくらい高い基準の目標を念頭に置きたいですね!

 

そして小林可夢偉が魅せてくれたようなセンセーショナルなパフォーマンスも期待して、

角田選手のデビュー戦を日本中から精一杯応援することとしましょう!

 

以上、歴代日本人F1ドライバーのデビュー戦についてでした!

 


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