鈴鹿サーキット、全観戦席からのF1マシン走行ビューと金網・電柱など詳細情報ガイド。
第7回は、コスパ世界一「西エリア券」での観戦エリア詳細情報です!
2024年F1日本GP、鈴鹿サーキットとしては初めて4月の開催です!
チケット販売開始は2023年12月10日(日)からとなります!
例年多くのF1ファンの皆様にご覧頂いている、鈴鹿サーキット全観戦席の詳細ガイド。
今年もやります、全19回に分けて全観客席ごとの詳細レビューを実施します!
レビュー内容は全席共通です、全観戦席のリンクはこちら。
ポータルサイトとして、ぜひブックマークしてご利用ください!
第7回は、世界一のコスパを誇る西エリア券です!
さっそくレビューしていきます。
2023年からの変更点
大きな変更があるので、まずは2023年からの西エリア変更点を確認しておきましょう。
2023年は指定席だった以下2エリア。
- G(立体交差側)エリア
- Oエリア
2024年は西エリア自由席扱いとなります!
ちなみに2022年までは、どちらも西エリア券で入場できるエリアだったので。
「2年前に戻った」という印象です。
これにより、2024年の西エリア券で観戦できるエリアがこちら。
- L(スプーン入口)
- M(スプーン中央)
- N(スプーン出口)
- P(130R出口)
- J(200R外側)
- デグナー場外
- G(立体交差側)
- O(西ストレート)
さらに2023年に引き続き、200R近辺を始めとする一部通路でも観戦可能となっていて。
西エリア券1枚で、こんなにいろんな場所からの観戦が可能になっています!
これら観戦可能エリアごとに、詳細レビューしていきたいと思います。
西エリア:F1マシン走行ビュー
では、西エリアのF1マシン走行ビューをチェックしていきましょう。
こちら、みんなでF1YouTubeチャンネルに公開した2024年版動画です。
- 西エリアの観戦ビュー
- 収録エリア:Lエリア/Mエリア/Nエリア/Pエリア/Jエリア/デグナー場外/200R/スプーンへの通路/Oエリア/Gエリア
- 収録年度:2023年/2022年/2019年/2018年/2017年/2011年/2009年/2005年/2004年 F1日本GP
合計10地点からの走行動画を公開しています!
実際に現地観戦した際の視界に近いよう、なるべく高倍率ズームを使わずに等倍で撮った動画を掲載しています。
すべてF1マシンの走行動画なので、視界だけでなく目視可能時間も参考にして頂けます!
西エリア全般の特長としては、観戦エリアの多くは土手に丸太が並んでるだけです。
なので例えば2022年のような雨の場合、かなりの苦行となる覚悟が必要です。
その分チケット料金はとても安く、3日間で破格の12,000円となります。
こんなに多くのエリアで観戦できて、F1決勝が1万円台で観れるチケットなんて世界中どこを探してもありません!
なので鈴鹿一ではなく、世界一コスパに優れたチケットだと思って良いです!
では、各観戦エリアからの走行ビューと特長を見ていくことにしましょう。
YouTube動画の登場順に紹介していきます。
Lエリア(スプーンカーブ入口)
(主な特長)
- スプーン入口の、高速コーナリングするF1マシンを観ることができるエリア。
- スプーン出口は、丘が邪魔して途中までしか見えない。
- コースやマシンから、距離はやや遠い。
- 金網被り無く観戦できる場所が多い。
- 近年は、スプーン入口でオーバーテイクもそれなりに発生。
Mエリア(スプーンカーブ中央)
(主な特長)
- スプーン入口と出口、両コーナーを広範囲に観ることができるエリア。
- 西ストレートまでは見えない。
- コースやマシンから、距離はかなり遠い。
- 金網被り無く観戦できる場所が多い。
- 近年は、スプーン入口でオーバーテイクもそれなりに発生。
Nエリア(スプーンカーブ出口)
(主な特長)
- スプーンカーブ全景を、視界良く観ることができるエリア。
- 西ストレートも、前半部分まで観ることができる。
- コースやマシンから、距離はやや遠い。
- 視界の大半は金網被りは無いが、マシンが目の前を通る際は金網被りの視界が多い。
- 近年は、スプーン入口でオーバーテイクもそれなりに発生。
Pエリア(130R 出口)
(主な特長)
- 130R出口からシケイン進入までを、目の前で観ることができるエリア。
- NIPPOコーナーからデグナーにかけても観れるので、1周で2回同じマシンを観れる。
- 両視界ともF1マシンは高速のため、可視時間は意外に短い。
- 両視界とも、金網被りの視界となる。
- シケイン進入へのオーバーテイクバトル、観れる可能性は高い。
Jエリア
(主な特長)
- ヘアピン立ち上がりから、F1マシンの加速性能の凄さを体感できるエリア。
- 指定席だった当時と異なり、低い位置からの視界となるため見晴らしは良くない。
- グランドスタンド方面から到達するには、77段の階段を駆け上がる必要がある。
- どの観戦場所でも、金網被り視界は確定。
- 高速で通過するため、F1マシンの可視時間は意外に短い。
デグナー場外エリア
(主な特長)
- デグナーを高速で駆け抜ける、F1マシンのコーナリング性能の凄さを体感できるエリア。
- 看板が設置されるため、デグナー2つ目の視界は悪い。
- 上段を除き、金網被りの視界がほとんど。
- 観覧車を背景にしたカメラスポットのため、上段はカメラマン勢で大混雑。
- 予想以上に高速で通過するため、F1マシンの可視時間は思ったより短い。
200R
(主な特長)
- 鈴鹿有数の、F1マシンと至近距離で観戦を楽しめるポイント。
- 目線の高さで、F1マシンが向かってくる大迫力は唯一無二。
- 他のエリアと異なり、丸太すらなく立ち見必須。
- 金網被り確定。
- F1マシンの可視時間は一瞬、レースよりもフリー走行で観戦がオススメ。
スプーンへの通路
(主な特長)
- 2023年より目隠し幕が外れ観戦可能に、2024年も同様対応の模様。
- 200Rよりも、さらにF1マシンに近づくことが出来る
- イン側に切り込んでくる、スプーンカーブ手前が最接近地点。
- 目と鼻の先をF1マシンが通過する、異次元の迫力。
- 通路なので、丸太すらなく立ち見のみ。
- F1マシンの可視時間は一瞬、レースよりもフリー走行で観戦がオススメ。
O(西ストレート)
(主な特長)
- 鈴鹿の中で、最高速度を堪能できるエリア。
- 130R側は、場所によっては130Rやデグナーまで観ることができる。
- スプーンカーブ側は、スプーンへの進入と立ち上がりを観ることができる。
- 目の前のコースは、金網被りの視界となる。
- 西ストレートでDRSは使えないが、オーバーテイクはそれなりに期待できる。
G(立体交差側)
(主な特長)
- 130R進入とデグナー立ち上がり、1周で2回同じマシンを観戦できるエリア。
- ただし両視界とも通過速度は速く、可視時間は意外に短い。
- 130R進入側は金網被り確定、デグナー立ち上がりは金網被りの無い場所が多い。
- 130R進入側では、オーバーテイクはそれなりに期待できる。
- ヘアピンはまったく観えないが、立ち上がっていく音だけ聴こえる。
10エリアの観戦ビューと特長を見てきました。
エリアによってまったく特長が異なり、初めての方は覚えきれませんよね(笑)
逆に言うと、こんなにいろんな性格のエリアから選んで観戦できるということです。
「西コース内での自由席」というチケットなので、ぜひセッションごとにいろんなエリアで観てみることをオススメしたいです。
なお鈴鹿サーキット公式HPには、指定席の動画は公開されているものの。
西エリアはなぜか動画がまったくアップされていません。
なので、ぜひ当サイトのYouTube動画にて。
西エリアにおける実際のF1マシン走行ビューをチェックしてみてください!
視界情報詳細
西コース全域にも、当然このように気になる電柱やスピーカーはあります。
ただし、これまでレビューしてきた指定席と異なり。
西エリアは自由席なので、気に入らない視界の場合は移動すれば良いだけです(笑)
なので詳細な座席位置情報などは、今回のレビューでは割愛したいと思います。
西エリア:オススメ観戦エリア
グランドスタンドから近くて快適な観戦エリアは?
「Pエリア」をオススメします!
(主な理由)
- 西エリア内で、グランドスタンドからもっとも近い!
- Q2スタンド下まで行けば、雨宿りができる!
- 130Rオアシスや最終コーナー裏オアシスも、比較的近い!
とは言っても、観戦する場所はこの写真のような感じで土手に丸太があるだけなので。
このエリアに限らずですが、西エリアチケット購入の場合には「レジャーシート」「椅子」持参がオススメ!
雨が降ったら、いずれにしても大変ではありますが。
でも指定席よりもむしろ、足元や左右の間隔は広めに取れて快適になるはずです!
ベンチシートで快適に観戦するには?
「Gエリア(立体交差側)」をオススメします!
(主な理由)
- 西エリアで唯一、ベンチシート完備の自由席!
- 土手での観戦と異なり、泥汚れを気にしないで良い!
- 雨天観戦時の辛さも大幅緩和!
- 130Rオアシスのすぐ隣なので、雨宿りや飲食に困らない!
西エリア、基本的には土手に丸太の観戦スタイルだとお伝えしましたが。
Gエリア(立体交差側)のみ唯一ベンチシート完備なんです!
しかも130Rオアシスのすぐ隣に位置するので、飲食やトイレ、雨宿りなどの環境も優れていて。
グランドスタンドからの距離がやや遠いことさえ苦にならなければ、天候などによってはPエリアより快適な観戦ができると思います!
一味違った迫力を体感するには?
「200R近辺」をオススメします!
(主な理由)
- F1マシンとの距離がとても近い!
- 目線の高さでF1マシンが左前方から向かってくる姿は圧巻!
- 速度・音・視界ともに、唯一無二の迫力を楽しめる!
ぜひこの観戦動画を見てください!
(再生ボタンを押せば、200Rの走行シーンから始まります)
E-1席(NIPPOコーナー)やA-1席(メインストレート)と並び、鈴鹿3大迫力ポイントと勝手に呼んでます(笑)
ただし、これらE-1席やA-1席はすべてF1マシンを真横方向から観る形に対して。
この200R近辺は、正面やや左方向からF1マシンが向かってきて真横を通過していくイメージです。
これが一味違う迫力なのですが、言葉で書いても分かりづらいと思うので(笑)
ぜひ動画でチェックしてみてください!
なお、この後にご紹介する、「スプーンへの通路」と場所が近く分かりづらいかもなので。
このあたりになります。
なお、この近辺は座席に類するような丸太など全くありませんので。
レースではなく、フリー走行でぜひ観戦することを強くオススメします!
異次元の迫力を体感するには?
「スプーンへの通路」をオススメします!
(主な理由)
- とにかく、F1マシンからの距離がとんでもなく近い!
- 「すぐそこ」をF1マシンが通過していく異次元の大迫力!
前述の200R近辺も、大迫力なのですが。
このスプーンへの通路では、さらなる異次元の迫力を楽しめます(笑)
200Rと異なり、目線は低い位置で真横から観る形にはなりますが。
とにかく、とんでもなくマシンからの距離が近いんです!
F1マシン走行ライン的に、最接近できるのはこのあたりの場所。
200Rよりもう少しスプーンカーブ方向へ歩いたところになります。
少し遠いですが、でも行く価値は十分すぎるほどあります。
ここは通路なので、座席に類する丸太なども全くありませんので。
ここも予選やレースではなく、フリー走行で観戦することを強くオススメします!
もっとも長時間マシンを観られるのは?
「Nエリア」をオススメします!
(主な理由)
- スプーンからバックストレート前半部分まで、視界範囲が広い。
- ドライコンディションで、およそ13~14秒間くらい目視できる!
例えば「Pエリア」「Gエリア(立体交差側)」も、1周で2回観れてオトクですが。
でも可視時間という意味では、速すぎてあっという間に過ぎ去っていくので。
「推しドライバーの姿を、できるだけ長く観ていたい!」
そんな観戦スタイルには、この「Nエリア」がオススメです!
ただし、ここは鈴鹿サーキット最果ての地です。
雨が降ると、こんなドロ道を突き進んでいく体力と強い意志が必要となります(笑)
高速コーナリングを楽しむには?
「Lエリア」をオススメします!
(主な理由)
- 300km/h近くから、ほとんど速度を落とさず進入する姿は圧巻。
- F1マシンならではの、高速コーナリングを楽しめる!
スプーンカーブ一つ目の進入、ぜひドライコンディションで観てみてください!
F1マシンの圧巻の高速コーナリングを楽しめるはずです。
ちなみにスプーンカーブと言うと、遠くて大変なイメージを持たれる方が多いですが。
実は「Lエリア」までは、ほぼ舗装された道で意外に近いです。
大変なのは、このLエリアから先です。
未舗装の「Mエリア」を通り、最果ての「Nエリア」まで行くのは苦行ですが(笑)
Lエリアまでは意外に近いので、ぜひ一度足を運んでみてください!
広い視界でF1マシンの走行を楽しむには?
「Mエリア」をオススメします!
(主な理由)
- スプーンの入口と出口、両コーナーとも視界良く観れる。
- 高い位置から、コース全体を俯瞰する視界
スプーンカーブ中央の「Mエリア」。
管理人的には、西コースにおける「B2席」のような印象でいます。
観戦エリアはコースの高い場所に位置するので、全体を俯瞰して観ることができて。
横方向にも長いエリアなので、観戦場所によって異なる見え方も楽しむことができます!
西エリアの中で、お子様の飽きが来なそうな場所は?
【F1日本GP鈴鹿 観戦席情報】
F1マシンが、凄いスピードで向かってくる感を楽しむには?
オススメは『西エリアチケット Oエリア』です!特に、スプーンカーブ側です。
「あんな遠くを走っていたのに、もう目の前にいる!」
と、お子様にも分かりやすいかと思います😊#f1 #F1jp #鈴鹿サーキット pic.twitter.com/NTuX4TRfM7— みんなでF1 (@minna_de_F1) July 3, 2022
「Oエリア スプーンカーブ側」をオススメします!
(主な理由)
- 最高速度が出る場所なので、お子様にも分かりやすい。
- F1マシンが、奥に行ったりこっちに来たり飽きが来ない。
最高速や、あっちに行ったりこっちに行ったり。
F1マシンの凄さがお子様にも十分伝わるし、ずっと飽きも来なく一緒に観戦できるのではないかと思います!
こちらのオススメエリア、場所についてはこちら。
西ストレートゲートからすぐなので、駐車場所によってはお子様連れの移動もしやすいかと思います!
ということで、西エリアは観戦場所が多岐にわたるので。
これまでの指定席レビューとは少し趣を変えて、目的別にオススメエリアをご紹介しました。
ご自身の観戦スタイルにマッチするものがあれば、ぜひオススメエリアでの観戦を検討してみてください!
総合評価
では最後に、この西エリア券を5つの軸で評価したいと思います。
快適性
- どのエリアも、グランドスタンドからの距離は遠い(最短:Pエリア20分、最長:Nエリア60分)
- Pエリア・Gエリアを除き、近隣に売店の少ないエリアが多い
- トイレはあるが、ほぼすべてのエリアが仮設トイレ
- 雨天の場合、厳しい観戦環境となる
などの理由で、星1つとしました。
ご参考に、2022年のスプーンカーブ・Lエリア裏手はこんなイメージでした。
気持ち程度の雨宿りテントと、売店や仮設トイレの数も多くないです。
視界
- スプーンエリアは、広範囲で視界良好
- その他のエリアも、場所によっては広い視界で観戦できる
- スプーン以外のエリアは、高速走行なので短時間しか観れない場所も多い
- 金網・電柱などが気になっても、自由席なので移動できる
などの理由で、星4つとしました。
迫力
- 200Rやスプーン通路での迫力は、鈴鹿サーキットで唯一無二
- スプーン入口の高速コーナリングは、一見の価値ある迫力
- 最高速度を間近で堪能できるエリアが多い
- エリアにもよるが、オーバーテイクの可能性もゼロではない
などの理由で、星5つとしました。
コスパ
- 全観戦席の中で、もっとも安いチケット料金
- 自由席観戦に慣れていて観戦場所も吟味すれば、十分過ぎるほど楽しめる
- 1万円台のチケット料金で決勝レースまで観れるのは、世界的にとても稀
などの理由で星5つとしましたが、星6つとか7つでも良いくらいのコスパです(笑)
初心者オススメ
- 全エリアともスクリーンが無く、レース展開は把握しづらい
- 雨対策、泥沼対策、売店・トイレ不足など、初心者には観戦のハードルが高い
- それなりに快適度のあるエリアも、観戦場所の確保は大変
- 1万円台でのお試し感覚と割り切って、F1レースをとりあえず観てみる分にはアリ
などの理由で、星1つとしました。
「快適さも求める初観戦」には、少々辛い西エリア券ですが。
- 「とにかく一度、F1を観てみたい」
- 「自由席観戦には慣れている」
そんな方には、世界一のコスパチケットです!
F1観戦において、何を重視してチケット購入するかは人それぞれです。
ぜひこれらの評価軸をご参考に、西エリア券での観戦を検討してみてください!
以上、西エリア券の詳細レビュー・ガイドでした。
今後の公開スケジュールはこちらです。
第8回はG席(130R側)のレビューになります、ぜひまたチェックしてみてください!