今週末はいよいよF1 2020年第11戦アイフェルGPです。
ドイツのニュルブルクリンクサーキットで開催されます。
このニュルブルクリンクサーキットは、ベルギーのスパ・フランコルシャンと同じように山奥の地形にあり、天候が不安定なことで有名です。
こちら、メルセデスチームの週末の天気予報です。
— Mercedes-AMG PETRONAS F1 Team (@MercedesAMGF1) October 7, 2020
3日間通してずっと雨予報です、そして気温は、土日が最高気温8℃、そして最低気温はなんと3℃。
めちゃくちゃ寒いグランプリとなりそうです。
ニュルブルクリンクのF1開催時期について、これまでの歴史で最も遅い時期だったのは1995年の10月1日に決勝レースが行われた年です。
その他の年は、シーズン序盤の春先か、7~9月の夏シーズンに集中しています。
それが今年のアイフェルGP決勝は10月11日です、一気に10日間も遅くなります。
ヨーロッパの山奥ですから、10月に入ると一気に寒くなり、10月中旬には雪が降ることもあるそうです。
雪はさすがにまずい!
そもそも、雪の中をF1マシンが走る姿なんて想像できません(笑)
そんなこと、今まで一度も無いのでは?
気になってきたので、過去にF1マシンが雪の中を走ったことがあるか、調べてみることにしました。
シーズン前の冬期テストで走行例が!
Snow days ❄️ 22nd Feb 2005
Fernando Alonso returns to the pits in his Renault R25 as Formula 1 testing is cut short by snow at Silverstone #F1 pic.twitter.com/LHG61F9L7R
— Motorsport Images (@MSI_Images) December 10, 2017
結論から先に。レース中に雪が降ってきて雪上を疾走する例は、長いF1の歴史の中で無かったです。
雨でも走れないことがあるのに、そりゃそうですよね(笑)
しかし探してみるとあるものです。
こちらのツイートは、2005年シーズン開幕前のシルバーストンでのテストです。
フェルナンド・アロンソが雪の中でルノーをドライブしていて、雪がひどくなってきたから走行をやめちゃうところの写真です。
というか、なんでこの状態でサーキットを走行していたんでしょうか(笑)
いろいろ謎は多いですが、雪景色の中を走行するF1マシンの貴重な姿です。
ほか、記憶に新しいところでは、2018年のスペイン・バルセロナでの冬期テスト。
こんな感じで、全体で8日間しかない貴重なテスト日が大雪にたたられました。
そんな中で、雪が雨に変わり、唯一のタイムを記録したのが、なんとまたもこの人。
Fernando Alonso was the only driver to post a time during the third day of Formula 1 testing at Barcelona, which was affected by snow and heavy rain.
Only five cars ventured out at all during the day, with Alonso completing the most laps with 11 – via @Motorsport #F1 #Formula1 pic.twitter.com/DO1mMCzVDO— JMH Automotive (@JMHAuto) February 28, 2018
はい、またもアロンソです(笑)
ご覧のようにだいぶ雪も小降りになって路面に残っていない状態です。
とはいえ、5人だけしか走行せず、そのほとんどがインスタレーションラップのみで終わる中、
唯一タイムを記録したのがアロンソでした。
調べてみて、アロンソが雪が大好きだということが解りました、さすがラリーに挑戦したりするだけあります(笑)
プロモーション活動では多くの例があります
レースやテストで、ガチに走行する例は予想通り無かったですね。
その代わり、プロモーション活動では結構目にすることも多いです。
こちらは、2016年のマックス・フェルスタッペンです、レッドブルのショーランイベントで、このように雪山をF1マシンで攻めています。
登りも下りも結構攻めていたようで、タイヤにはガチガチにチェーンが巻かれています。
そしてこちらは、同じく2016年のフェラーリのイベント、ドライバーはジャンカルロ・フィジケラです。
なんとこのイベント専用に、ピレリが専用のスパイクタイヤを用意したそうです。
雪上にコースを作り、ピットインしてこの専用タイヤに交換する演出をし、ガンガン雪上を走るところを魅せ観客も拍手喝采だったとか。
他にも、古くはBMWザウバーやルノーなどが、スキー場でのイベントで雪上走行を行ったことがあります。
ヨーロッパだとこんな雪上イベントでF1ファンを楽しませてくれるんですね。
羨ましい、一度でいいから見てみたい光景です。
F1アイフェルGP、とにかく無事に終了しますように・・・
Coats 🔛🥶#SkyF1 | #F1 | #EifelGP 🇩🇪 pic.twitter.com/FymCedfrpp
— Sky Sports F1 (@SkySportsF1) October 8, 2020
ということで、雪上でのF1マシン走行例を見てきました。
話をF1アイフェルGPに戻すと、ご覧のツイートが最新の状況です。
予想通り天気も悪そうで、ガスリーはコートを着たりして、とにかくみんな寒そうです。
雪はともかく、間違いなく雨がからむレースとなりそうです。
思い出すのは、2007年のレースです。
大雨にたたられ、大量のマシンが同じ場所でコントロール不能になりコースアウトする、恐ろしい光景を目にしたレースです。
今年これまで、ひどい事故がいくつかありました。
もう恐ろしい事故は見たくありません。
万一、大雨や雪が降ってきたときには、F1運営には勇気ある決断で中止や延期も視野に入れて。
ドライバーの安全第一で運営してもらうことを期待しましょう!
以上、雪上のF1マシン調査でした!