2023年F1エミリア・ロマーニャGP、イモラは中止となりました。
5年前に訪問してその立地を見たことがあるからこそ、賢明な判断をしてくれた関係者を称えたいと思います!
今週末は、イモラにて2023年F1エミリア・ロマーニャGPが開催される予定でした。
でもここ数日の同地域での悪天候により、多くの被害が発生している状況で。
週末に向けてさらなる悪化も考えられるなどの理由から、日本時間20時過ぎに今年のイモラは中止となることが発表されました。
管理人はイモラでのF1開催復活前の2018年、モナコGP観戦前に現地訪問したことがあります。
実はその時ゲリラ豪雨に見舞われ、川に囲まれたサーキットの立地条件がやや気になっていたんです。
実際に見たことがあるので、特に今回の中止決定は賢明な判断だと感じてます。
一体、イモラサーキットはどんな立地条件なのか?
雨や川にフォーカスした当時の現地訪問写真で振り返ってみることにします。
突然降り出した大雨
まずこちらがイモラの駅です、宿泊していたボローニャから電車で20~30分程度で来ることができます。
郊外のイタリアの雰囲気を味わえる素敵な街でした。
この駅からサーキットまでは、徒歩20~30分程度です。
駅に着いたころには快晴だったのですが、なんだか怪しい雲が左上に出始めていることが分かると思います。
そして、20分ほど歩いたあたりでしょうか。
奥の方に小さく、サーキット入り口のモニュメントが見えてます。
サーキットまで目と鼻の先のこの道路あたりで、「バリバリバリバリ」ってくらいのゲリラ豪雨に見舞われました
しばらく雨宿りしないといけないくらいの、とんでもない雨でした。
その後だいぶ小降りになったので、歩を進めていくと。
こんな開けた道に出て、この橋を渡るといよいよサーキット入り口です。
この橋の長さをご覧になると分かると思いますが、これが結構大きな川で。
写真は撮り忘れましたが、ゲリラ豪雨により水嵩もかなり増して激流となっていました。
いまF1関連のSNSで拡散されている氾濫寸前の川が、このサンテルノ川です。
ピット真横がすぐサンテルノ川
こちら、イモラサーキットの象徴的なピットビルです。
奥に小さく見えてる信号機が、橋を渡り終えた辺りとなります。
つまり、サンテルノ川はピットやホームストレートと平行して流れていることになります。
ちなみにこのあたりには、こんなセナの碑があるのですが。
すぐ奥が河川敷となっていて、少しの時間のゲリラ豪雨でも水嵩が増しているような状況でした。
そんな様子を実際見たことがあるだけに、現在の氾濫寸前の状況も頷けるところです。
セナの銅像は公園内
こちら、有名なセナのモニュメントです。
これを見るためだけにイモラまで行ってきたのですが、着いた当初はこんな感じで雨でビショビショでした。
せっかくのブラジル国旗も、雨で滲んじゃってますよね(汗)
でもこちらの銅像は、イモラサーキット内側のこんな公園内にあります。
近いとはいえ川沿いにあるわけではないので、たぶん大丈夫なのだと思いますが。
今回の大雨で、世界中のファンが訪れるこの銅像にも被害の無いように祈るばかりです。
タンブレロからトサも、すぐ横にサンテルノ川
管理人が訪問した時は、コースが開放されていたのでイモラを一周歩きました。
こちらタンブレロの写真です、およそこの角度でセナがウォールに一直線にクラッシュしてしまった場所です。
当時タンブレロのエスケープゾーンを広げられなかった理由だったのですが、この写真の木々の向こう側も実はサンテルノ川なんです。
コースに沿って、トサコーナーまでずっと川沿いの立地となります。
こちら、セナがクラッシュしたウォールのあたり。
泣きじゃくったので、なんかめちゃくちゃ疲れた顔をしてますが(笑)
見て欲しいのはそこじゃなくて、少し見づらいですが左奥側が河川敷で川が流れていることが確認できると思います。
このコースウォーク時には、すっかり雨も止んで川の流れも落ち着いてはいましたが。
「日本GP鈴鹿みたいに、台風並みの大雨がもし来たら恐ろしいサーキットだな」
と少し心配になった記憶があります。
なので今回、危険な状況でレースが開催されるようなことが無く。
本当に良かったと思っています!
地域住民と関係者の無事を祈るばかり
ということで、雨や川にフォーカスして2018年訪問時の写真で記憶を振り返ってみました。
実際にゲリラ豪雨を経験したり、川沿いの立地を目にしたこともあり。
週明けから、エミリア・ロマーニャ地方の大雨被害が伝えられるたびに心配してました。
特にここはイモラです、もう2度と悲しい状況を見たり聞いたりするのは嫌です。
なので住民・観客・F1関係者の安全を最優先し、中止という賢明な判断をしてくれたF1運営にはあらためて感謝したいと思います。
中止となった今、我々F1ファンにできることとしては。
地域住民の方の安全・無事と、早期の復興を祈ることだけだと思います。
一日でも早く、みんなでイモラでのF1を楽しめるように。
とにかく今は、これ以上被害が広がらないようにお祈りすることとしましょう。
以上、雨のイモラサーキット訪問記【2018年】でした!