日本人F1ドライバー、3年目の初入賞は何戦目?

調べてみた
photo by formula1
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日本人F1ドライバーのフル参戦3年目、受難のシーズンの印象が強いです。

角田裕毅選手は3戦目での今季初入賞、過去の日本人F1ドライバーと比較してみました!

 


2023年F1第3戦オーストラリアGPが終了し、まだまだ余韻が続いていますね。

 

いろいろあったオーストラリアGPですが。

 

でも日本のF1ファンにとっては、なんと言ってもこちら。

『角田裕毅、10位で今季初入賞!』

 

もしかしたら5位だった可能性もあったわけで、本人も悔しがってはいましたが。

何はともあれ、苦しい状況の中でチームメイトに先んじて結果を出せたのは何よりです。

 

 

そんなことを考えていたら、またふと疑問が頭によぎってきました。

『日本人F1ドライバーの3年目、シーズン前半は苦難が多かったような?』

 

日本人F1ドライバーの3年目って、受難のシーズンの印象が強いので。

角田選手の今季3戦目でのポイント獲得、過去の日本人F1ドライバーと比較してどのくらい早かったのか?

 

気になったので、調べてみることにしました!

 

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日本人F1ドライバー 3年目の初入賞レース数

ドライバ― 3年目
シーズン
チーム コンストラクターズ順位 初入賞
レース数
角田裕毅 2023 アルファタウリ 9位 * 3戦目
小林可夢偉 2012 ザウバー 6位 初戦
佐藤琢磨 2005 B.A.R 6位 13戦目
片山右京 1994 ティレル 7位 初戦
鈴木亜久里 1991 ラルース 11位 初戦
中嶋悟 1989 ロータス 6位 16戦目

(調査条件)

  • フル参戦したシーズンの3年目戦績
  • スポット参戦・シーズン途中参戦のシーズンは含まず
  • アルファタウリは2023年第3戦終了時点の順位

 

 

フル参戦3年目を迎える日本人F1ドライバーは、角田選手で6人目となります。

その3年目の初入賞となったレース数と、マシンの力量が解るようにチームと順位も一覧にしてみました。

 

 

結果は・・・あれれ!?

中嶋悟さんと佐藤琢磨選手を除く、3名も開幕戦からいきなり入賞していました!

 

3年目は受難のシーズンが多かったはずなのですが、シーズンの出だしは好調だったという感じでしょうか?

 

たしかに小林可夢偉選手や片山右京さんは、今の角田選手よりも上位の力を持ったマシンに乗っていましたし。

いきなり開幕戦から入賞するのは頷ける結果です。

 

でも鈴木亜久里さんは、開幕戦こそ入賞を果たしたものの。

この入賞を最後にこの年はリタイア続きで、次の入賞は1995年とまさかの4年後だったりします。

 

 

うーん・・・。

 

調べておいていきなり何ですが、このデータだけ見ると。

入賞時期の早さとシーズン全体の好不調とは、何の因果関係も無さそうですよね(笑)

 

 

でもまぁ、せっかく調べたので(笑)

いくつかケーススタディを見てみることにしましょう。

 

 

2012年小林可夢偉選手の例

© formula1

 

2012年の小林可夢偉選手、最初の3戦の例を見てみましょう。

2回の入賞予選3位ファステストラップまで獲得していますが、結果的にこのシーズンを最後にシートを失う受難のシーズンでした。

 

第2戦マレーシアGPで、チームメイトの若きペレスがチーム最上位となる2位表彰台を獲得して。

この後、可夢偉選手に『負のスパイラル』が始まったんですよね。

 

 

その後もフロントローを獲得するなど速さを見せるものの不運が襲い、ペレスの表彰台×3回に対して可夢偉は1回だけ。

結果、翌年のシートを失うことになりました。

 

なので、入賞結果はもちろん重要ですが。

『F1ではチームメイトに勝ち続けることが大事』と、我々日本のF1ファンにあらためて教えてくれた気がします。

 

 

そういう意味では、角田選手のここまで3戦。

チームメイトに対しては、予選も決勝も圧倒的に上回っている結果を出しています。

 

なので角田選手の今季初入賞も嬉しいですが、チームメイトより先に入賞できたことをもっと喜んだ方がよさそうですね!

 

 

1994年片山右京さんの例

© formula1

 

続いて、1994年の片山右京さんの例です。

序盤3戦で2回の入賞と、前年までの不振から一気に覚醒したような結果を出します。

 

でもこのシーズン、その後の入賞は結局わずか1回だけ。

ほとんどがリタイアという結果に終わっています。

 

 

しかしながら、例えばドイツGPでは。

当時の日本人最高の予選5位(当時)から一時2位を激走して、日本のファンに夢を見せてくれました。

 

結果はリタイアでしたが、世界中のファンやメディアに大きな衝撃を与えてくれて。

翌年以降のトップチームへの移籍などがウワサされるほどまでになりました。

 

 

この右京さんの例からは、入賞結果はあるに越したことは無いですが。

『インパクトの大きい走りを時折みせることが大事』と教えてくれたと思います。

 

 

今年の角田選手、苦しいマシンながらも後続をなんとか封じこめる奮闘がよく中継でも映っていますよね。

ポイント獲得や順位も大事ですが、そういう姿をアピールできていることも重要のはずなので。

 

なので、5位を失ったことをそんなに悔しがる必要はなくて。

今回、角田裕毅というドライバーの力量を世界に十分アピールできたことを喜んだ方がよさそうです!

 

 

パワーランキング、注目してみましょう!

© formula1

 

ということで、過去の日本人ドライバーの例を見ると。

  • チームメイトに勝ち続けること
  • 世界にアピールできる走りをすること

ポイント獲得の結果も大事ですが、F1で生き残るにはこういう要素の方がより大事なことが分かってきますよね。

 

 

ちなみに皆さんは、F1公式サイトにて展開されている『F1パワーランキング』はチェックされていますか?

 

各GPでF1公式サイトが順位に関係なくドライバーの採点を行い、年間ランキングを決めようという企画です。

評価の高い走りってなかなか数値で可視化するのが難しいので、今年はどのドライバーが評価されているのかをチェック出来て楽しいんです!

 

 

第2戦を終えた時点でのランキングでは、角田選手が10番手にランクインしています。

今回のオーストラリアGPでも良い走りだったので、また順位アップが見込めそうなので!

 

毎GP後、水曜日には公開されていますので。

ぜひ皆さんも、チェックしてみてください!

 


とにかく、3年目は日本人ドライバー受難のシーズンとなることが多かったです。

 

角田選手が今回、初入賞の結果が出せたことは喜ばしい限りですし。

ここまで3戦すべてでチームメイトを圧倒し良い走りのアピールできていることも、何よりの安心材料ですよね!

 

苦しい状況ではありますが、流れは良い方に動き出したと思いますので。

さらなる高い順位でポイントを獲得できるよう、アゼルバイジャンGPでも思いっきり角田選手を応援することとしましょう!

 

以上、日本人F1ドライバー、3年目シーズンの初入賞レース数についてでした!